株式会社Branch Point
角田怜央
POSTED | 2020.03.30 Mon |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:BPO・業務委託 創立:7〜8年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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不動産の販売営業スキルを生かした営業代行・コンサル
「何でもやる」即応性と柔軟さで企業をサポートTopics
今回のインタビューは、営業代行を中心に「何でもやる」を謳い、企業活動をサポートしている株式会社Branch Pointの角田氏にお話を伺います。独特の事業方針や、既存の組織構造にとらわれない角田氏の想いについて語っていただきました。
株式会社Branch Point 社長 角田 怜央氏のONLY STORY
【経歴】
1992年、神奈川県横浜市出身。高校卒業後、不動産会社で売買営業を経験。その後独立し個人事業主として様々な活動をする中で、企業の営業ニーズに沿った提案をしていき、営業代行を中心とした株式会社BranchPointを2016年8月に創設。
Branch Pointは「何でもやる」会社
–株式会社Branch Pointの事業内容をお聞きします。
角田氏:弊社は、企業様の営業代行とそれに伴うコンサルティングを行うほか、企業のメリットになる提案を中心としたさまざまな取り組みを実施しています。
全体で業務委託を含む200名以上の営業組織を構築して、企業様ごとに唯一無にを心がけた支援をさせていただいております。
具体的には、商品開発はしたものの営業マンがいないため売り込み方法がわからないといった企業やスポットで営業マンを必要とする企業様などのお手伝いをしています。また、新規採用者に営業スキルを習得させる教育も請け負っています。
–同業他社と比べて、御社のサービスの強みや差別化ポイントは何でしょうか。
角田氏:言うなれば「何でもやる」ことが弊社の強みですね。
私は特段「これをやりたい」「これをやらねば」と思ったことはないんです。なので、採用に困っているという相談があれば採用支援のパートナー会社を通じて解決できるし、依頼内容がビジネスとして成立するなら、たとえとしては極端ですがゴミ拾いでも全力でやりますよ。
弊社は大企業のように稟議書や取締役会もないので、何をするにも話が早く、動きも柔軟です。これが良いと思ったらすぐにでも取り掛かれるため、「何でもやる」と言えるんです。これが差別化ポイントになっていると思いますね。
–具体的なサービスの成功例や、お客様の声をお聞かせください。
角田氏:数年前、事業展開を拡大するために、2店舗でのテストマーケティングを実施する際、私が教育と営業支援に関わったのですが、以降半年間で60店舗以上の全国展開をするまでになりました。
基本的にはプロジェクト達成とともに弊社の関与は終了することになりますが、「頼んでよかった」と言っていただけて次の機会につながることも多く、そのようなつながりをお互いに大切にしています。
–事業を運営する上で大切にしていることは何でしょうか。
角田氏:「何でもやる」会社なので、社員もすべてにおいて自由に何でもやる、何でもできる環境を大切にしています。Branch Pointというブランドネームを利用してもいいし、ここで培ったノウハウを使って何かをやるつもりなら手助けもします。
弊社は組織的な決まりを特に設けていないので、独立するメンバーもいましたね。
年功序列や入社年次に縛られない組織作りを
–起業のきっかけは何かあったんでしょうか。
角田氏:学生時代のアルバイトの経験が大きかったように思います。アルバイト先の店長があまり能力のない人だったのですが、それでも店長の肩書があるために変な指示でも従わざるを得ませんでした。
初めての社会経験だったそのアルバイト先が実力をないがしろにした年功序列で、思うことも言えない職場環境だったため、卒業後に社会の一員になろうとは考えられませんでした。そうした理由から、自分で始め、自分がやりたいようにやろうと思い起業することになったんです。
起業後は、年功序列や入社年次に縛られない組織作りを大切にしています。
–事業として営業代行を選んだのはなぜでしょうか。
角田氏:高校卒業後、不動産会社で売買営業に従事し、その後個人事業主として活動していたときに、営業代行のニーズがあることを耳にしたことがきっかけでしたね。資金もそこまで必要ではなく、営業マン時代に得たスキルや経験が生かせると思い、選びました。
–起業から今までを振り返って、どういう想いでしょうか。
角田氏:いろんな人に助けてもらってきましたね。運が良かった面もありますが、「この人やこの企業のために」という想いで頑張ってきたことで、今日の私があると思っています。
もちろん、資金面で苦労したことや、弊社の規模が及ばないために断念した仕事もありましたが。
また、22歳の頃に起業したため、私自身そうだったように年下の指示を快く思わない年上の従業員もいて、その対処や人をまとめることに苦労もしましたね。自分が持つノウハウを教えるのも大変で、そんな時は周りの経営者さんたちからアドバイスをいただきました。
会社の規模を縮小し、よりフラットな組織に
–短期的な目標を教えてください。
角田氏:2、3年先には業務を外注化して社員を減員し、会社の規模も縮小したいと考えています。弊社も一時は30人ほど社員がいたんですが、人数が増えれば管理も大変で、私の嫌いなピラミッド型の組織構造になってしまいます。フラットな組織を今一度作りたいですね。
もちろん、もっと稼ぎたいという想いはあります。営業代行をもっと伸ばすのであれば、別会社として独立させるか、独立した社員の会社に任せるかの方法で良いと思っていますね。
–将来、社会にとってどういう存在でありたいと思いますか。
角田氏:社会的な影響までを考えたことはないですが、私は自分の「国」を作りたいと真剣に考えているんです。もちろん私の言う「国」は観念的なものですが、関わる人は全員同じ国民であり、自分のいる国が幸せになれば良いと思っています。
やがて「国」が広がれば幸せな人が増えることになりますが、私が持つ力では「社会のために」なんて大きなことは言えないので、せめて関わった人たちだけで幸せに暮らしていければと考えていますね。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
角田氏:私の知見と経験を、これから起業する経営者さんたちに伝えたいと思っています。また、学生さんには私の失敗談や成功体験を、これからの人生に生かしてほしいと思います。ぜひご連絡ください。
執筆=増田
校正=米山