アセアンジャパンコンサルティング株式会社

阿部 俊之

ASEANの市場調査と進出支援で日本企業サポート

ASEANと日本の経営者をつなぎたい
SHARE ON

今回のインタビューは、タイを中心にASEAN地域(東南アジア諸国連合)の市場調査や企業進出支援を行うアセアンジャパンコンサルティング株式会社の阿部氏にお話を伺います。

東京とバンコクの2拠点で展開する同社。事業内容はもちろん、独立した経緯や今後のビジョンについて迫ります。

アセアンジャパンコンサルティング株式会社 代表取締役 阿部 俊之氏のONLY STORY

タイ・ASEANの市場調査とデータ分析


–まずは、アセアンジャパンコンサルティング株式会社の事業内容をお聞かせください。

阿部氏:弊社は、東南アジア10カ国からなるASEAN地域の市場データを分析する会社です。

ASEANの国々に投資をされる企業や進出を検討されている企業向けに、市場データや現地の企業情報を提供しています。

–具体的にどういった国々が対象になりますか。

阿部氏:日系企業の多いタイやシンガポールですね。最近ではマレーシアやベトナム、インドネシア、フィリピンといった国々に投資をされる企業も非常に増えています。

また日本の人口減少に伴って、シンガポールの富裕層向けやタイの中間層向けに海外支店を作られる日本企業も多いですね。

海外進出はしっかりと情報収集をして事業計画を立てればほとんど失敗はありません。しかし中には基礎的な情報を知らないまま海外に進出される企業もゼロではないんです。

そこで弊社は海外進出のアドバイザリーとして、現地での立ち上げから事業の成長、成功まで全てサポートしています。

–同業他社と比べて、差別化できるポイントや強みを教えてください。

阿部氏:やはり、ASEAN側の企業について詳しいことですね。

ASEANの上場企業はタイ証券取引所(SET)、シンガポール証券取引所(SGX)、マレーシア証券取引所(BRUSA)、フィリピン証券取引所(PSE)、インドネシア証券取引所(IDX)などで合計2300社ほどあるんですが、弊社はその全てのデータを持っていますので、ASEANの大手企業の分析を横断的にできるのが強みになります。また顧客向けには無料でお配りしております。

また価格に関しては、大手マーケティングリサーチ会社よりも3分の1以下のコストでできますので、お客様からは「良い価格帯で、良い情報を収集できた」と好評を得ています。

–どのような業界・業態のお客様が多いのですか。

阿部氏:弊社は総合的にマーケットリサーチができますので、農業や製造業、サービス業はもちろん、金融、IT、eコマース(電子商取引)、スタートアップなど業界・業態は問わずさまざまなお客様がいらっしゃいます。

例えば「タイでタピオカ粉の農園を探してほしい」という商社さんからの依頼にお応えしたり、これまで大手スーパーであまり売られていなかったパパイヤを、タイの農協と直接取引を結ぶことで安く仕入れができるようにしたりしてきました。

他にもツナ缶やエビなど、タイ原産の水産加工を商社さんと一緒に開拓することもありましたね。

タイで語学とスキルを身につけて独立


–起業されたきっかけを教えてください。

阿部氏:就職活動中にたまたま海外で働くチャンスを見つけたため、大学卒業後はタイへ渡り、富裕層向けの日系高級自動車販売のディーラーとして4年間従事しました。

独立のきっかけは、当時タイへ進出する日本企業のラッシュが続き、「タイで会社を作りたい」「家を買いたい」といったご依頼がとても多かったことでした。

そういった方々のお手伝いをする中で、「車だけを販売するよりも自分で会社を作った方が面白そうだ」と思い、独立を決意して事業を立ち上げました。

–なぜタイを就職先に選んだのですか。

阿部氏:僕が大学を卒業した2003年は、ほとんどの経営者や経済アナリストが「これからは中国の時代だ」と言っていた時代で、僕も当時は中国に関心がありました。

しかし「中国では多分ナンバー1になれない」と思ったため、あえて中国ではなく、まだあまり認知されていなかった東南アジアのタイを選びました。

–タイで就職をされた際に、文化の違いや仕事をするにあたってやりづらさを感じることはありませんでしたか。

阿部氏:入社した会社は、日本人の社長以外全員タイ人だったため、僕だけがタイ語を話すことができずコミュニケーションを取るのにとても苦労しました。

しかし、やらなければいけない環境になれば人間はすごいスピードで成長するんですね。仕事をしながら夜は必死にタイ語を勉強して、半年ぐらいで聞き取れるようになり、1年ぐらいでちゃんと会話ができるようになりました。

ASEANのビジネスを4コマ漫画で伝える


–今後のビジョンを教えてください。

阿部氏:弊社は「日本の経営者とASEANをつなぐこと」をミッションに、これからもASEAN地域の市場調査をしっかりと続けていきます。

また現在、ASEANの経営者を4コマ漫画でPRする事業も行っています。上場企業を含めASEANには有名な経営者が3,000人ぐらいいますので、彼らを紹介する漫画を作り、ASEANビジネスの概要を分かりやすく伝えていきたいと思っています。

漫画であれば小中学生でも分かりますので、将来的には日本の子どもやASEANの子どもたちがお互いの国の大企業を知っているくらいにまで、日本とASEANをつないでいきたいです。

–短期的な目標はありますか。

阿部氏:1、2年以内に、経営者向けの漫画事業プロジェクトを軌道に乗せたいですね。

また、現在東京とバンコクの2拠点で事業を行っていますが、今後さらにニーズが高まるベトナムやフィリピン、インドネシアなど、他のASEAN諸国にも拠点を置いて事業を展開していきたいと考えています。

–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。

阿部氏:これまで海外進出の大半は中国でしたが、今はインド、アフリカ、そしてASEAN地域へと方向軸が変化しています。

ASEANは総人口が6億人以上で、あと2、3年もすればフィリピンが日本の人口を抜き、インドネシアの人口もあと数年で3億5,000万人まで増えると言われています。

つまり、ASEANは今後さらに伸びていくマーケットです。そこを狙いたい経営者の方がいらっしゃれば、ぜひ一緒にチャンスをつかみませんか。お声がけいただければ早いスピードで展開できると思います。ご連絡お待ちしております。

執筆=山田
校正=米山

アセアンジャパンコンサルティング株式会社の住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

SHARE ON

この決裁者とコンタクト

メッセージを送るためには決裁者ログインが必要です。
まだ登録のお済みでない方は、掲載依頼の上ご登録を宜しくお願い申し上げます。
×このウィンドウを閉じる