株式会社ジブンスタイル
斉藤 祐輔
POSTED | 2017.09.05 Tue |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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家庭や環境で子ども達の将来が左右されないために
それぞれの「やってみたい」を形にしていきたい。Topics
株式会社ジブンスタイル 代表取締役 斉藤 祐輔氏のONLY STORY
一冊の本との出会いが、学生時代の私を突き動かした。
私は大学院生の時に「金持ち父さん貧乏父さん」という本を読んで、「自分のビジネス」を持ちたいという想いを抱くようになりました。夢を実現させるため、webで漫画を無料連載する会社を友人と立ち上げました。ある程度の成果は出せたのですが、2人分の生活をまかった上で漫画家さんにも還元できるほどの収益が得られなかったこともあり、当時は事業を早々にたたんで、就職することにしたんです。
その後も「自分のビジネス」を持ちたいという思いは変わりませんでした。いつか自分の会社を持つ時のために、様々な分野で応用の効くITコンサルに就職。入社3年目くらいに転機があって、知人に一緒にビジネスをやろうと誘われ、フレッツ光の回線販売をしている知人の傍らで、スカイプを用いて電話営業する人向けの顧客システムを作っていく仕事をしていたんです。
しかし、パートナーとのトラブルでその会社もすぐにたたんでしまいました。
それでも「自分のビジネス」にこだわりがあった私は、大学院時代に立ち上げた会社であるジブンスタイルで、もう一度挑戦しようと思い、今の形に至ります。
やりたいことを形にする。それが「ジブンスタイル」
株式会社ジブンスタイルでは社員や、事業のメインターゲットである小・中学生のやりたいことを支援しています。
一番力を入れているのは文花Labという教育事業です。具体的には、古民家を借りてYoutuber育成講座などのイベントの開催を考えています。まずは無料体験できるようになっており、より深く学びたいという生徒からお金をいただくというシステムですね。
また、テックゼミナールという小学生向けのプログラミングスクールも展開しています。ここでは、実際にHTMLやJava Scriptを使って子供たち自身がホームページやゲームを作っているんですよ。ただテキストに沿って進めていくのではなく、子供達自身が作りたいホームページやアプリを作っていくのが特徴です。Java Scriptだけで飽き足らず、iPhoneアプリを作っている小学6年生もいるんですよ。
私たちが今、一番育てていきたいところが、相対的貧困の中にいる子供たちです。相対的貧困とは、平均年収の半分以下の収入で生活している家庭のことですが、現在日本の子供の6人に1人がこの相対的貧困家庭にいると言われています。私はこの子たちが、やりたいことをするお手伝いをしたいんです。
お金持ちの子供達は塾に行ったり、習い事だったり、たくさんのお金を投資してもらえます。だからこそ成績を残していい大学に行き、大人になったらお金を稼げるようになって。その子供達がまた同じような恩恵を受けていく。好循環がある一方でその反対もあるのが現実です。
子供達のやってみたいことにお金をかけられなかったり、塾に通いたくても通えなかったり。
だからこそ私たちは生まれた家庭や環境にかかわらず、社会で必要な知識やノウハウを身につけられるサービスを展開したいと思っています。生徒の皆さんがやりたいことをやって実力をつけていける。これは二つのサービスに共通する強みなのかもしれません。
また、社員のみんなにも自分のやりたいことで輝いてもらうために、様々なことを行っています。例えば、服飾系のバックグラウンドのあるデザイナーには、新しいプロダクト作りを提案してみたり、チームラボさんが展開されている作品から生まれたアイディアをもとに家電を作ってみたり。「ジブンスタイルは〇〇の会社」ではなく、それぞれが面白いと思えるもの、やってみたいと思えるものに挑戦することで「いろんなことをやっている会社」だと思ってもらいたいですね。
「やってみたい」を叶えられる会社にしていきたい。
私は将来的に、それぞれのやりたいことができ、輝ける社会を作っていきたいと思っています。そのためには必要なものが3つあると思うんです。1つ目は学習です。やりたいことに挑戦するためのスキルを身につけることが必要です。2つ目がやりたいことを発見する場。そして3つ目がやりたいことを一緒にできる仲間です。
これらの3つをつくっていくために、まずは文花Labでの収益化を目指していこうと考えています。今年の6月後半に始まったのですが、有料の講座開設には至っていないので、これから本格的に展開していきたいですね収益化、黒字化に成功したら、今度はこのビジネスモデルを他の団体に広げていきたいと思っています。
NPOの多くは寄付や助成金をもとに頑張っていると思います。そういった団体に、子供達のやりたいことを支援しながら、収益も得られるサービスとして広めていきたいんです。
この活動を広めていくことで、生まれた環境や家庭で人生が、決まってしまうような子供たちを減らしていきたいですね。
「働くことが楽しい」「プライベートと仕事の区別がないので、常に全力で頑張れる」それくらい魅力的な仕事に誰もが出会えて、輝いている人がたくさんいるような社会していけるよう、これからも突き進みます。