株式会社ロードフロンティア
並木 将央
POSTED | 2015.10.08 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:研修・コンサル 創立:11〜14年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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やりたいことが仕事になる!
社員の自己実現をサポートする企業Topics
株式会社ロードフロンティア 社長 並木 将央氏のONLY STORY
社員のアイディアをビジネス化する環境
企業には主要事業があり、それを中心に事業展開するのが一般的だろう。しかし、主要事業を持たず集まった人によってビジネスを生み出していくという、一風変わった会社がある。株式会社ロードフロンティアの並木将央社長に話を伺った。
「当社はひとことで言うと、『従業員が一番幸せになる会社』です。どんな会社が良い会社だと思いますか?単純に考えて、社員が幸せを感じられる会社は良い会社だと思います。
では、どうなったら社員が幸せを感じられるでしょう。それは、自分のやりたいことができる環境だと考えています。ロードフロンティアは、自分のやりたいことをビジネス化できる会社です。コアビジネスが存在せず、集まった人でビジネスをつくります。つまり、私たちは徹底的に”インフラ”であって、その人のビジョンを叶えるために存在しているのです。」
全て自分に跳ね返ってくるから、やりがいがある
では、どのようにしてそのインフラを成り立たせているのだろうか。気になる組織形態を尋ねた。
「当社には3つの役職があります。一つは『経営陣』と呼ばれ、インフラを整えていく人。ビジネスに必要な資金やノウハウを集めてくるのが役割です。
2つ目は『パートナー』と呼ばれ、ビジネスを作る人。自分で何かをつくる喜びをもち、やりたいことを仕事にします。つまり、ビジネスのアイデアはここから生まれます。
3つ目は『サポーター』と呼ばれ、支える人。パートナーのビジネスをサポートします。経営陣は変わりませんが、パートナーとサポーターは入り乱れていますね。
自分がやりたいことは誰かに支えてもらい、誰かがやりたいことは自分が支えるのです。チームワークはあるけどチームプレーはない、自分のことは自分でやりつつもみんなでやる、そんな組織です。
私はこういう会社を作りたくて起業しました。ある人にとってはとても魅力的に映るかもしれないですが、ある人にとってはこんなに厳しい環境はないと思うかもしれません。頑張るも怠けるもすべて自分に跳ね返ってくるので。」
このような仕組みで、ロードフロンティアは成り立っている。具体的な事業内容についても伺った。
「ビジネスに必要な4分野を網羅しています。人材・マーケティング・内部プロセス・財務に関する業務です。自分たちを□□□コンサルとは呼んでいませんが、強いて言うなら戦略コンサルタントでしょうか。また、外部サポーターもいるので、できない分野があっても頼めば実現できる環境が整っています。私たちはインフラなので、できないものがあると困るじゃないですか。様々な製品も生み出しています。その中でも『Biz-IN』という業界初の商品は、うちに入ったパートナーのアイデアを、パートナー自身が練りあげて実際に販売まで持って行った一例です。」
ビジネスに必要な領域を網羅しているからこそ、やりたいことをビジネスにしていけるのだ。
「生き抜く力」への執念が、アジアの経営者100人に選ばれる
このようなユニークな会社を起こし、雑誌JAPAN TIMESの『アジアの経営者100人』にも選出された並木社長は、どのような生い立ちをたどってきたのだろう。
「小さい頃から『自分で生きる力をつけないといけない』と思っていました。小学校の時はゴミの中から使えそうなものを拾って売っていましたし、大学へは自分のお金でいき、在学時は事業もやっていました。大学では電子工学を学び、卒業後には研究員として働きました。その時も『生き抜くためにどうしたらいいだろう』と常に考えていたところ、社内でネットワークを築いたり、会社のお金の回り方をみたりしながら、勝手に勉強していましたね。その中で先ほどの4つの事業分野が身についたのだと思います。そうして研究を続けていく中で、人からもっと『直接お礼を言われる仕事』がしたいと思うようになり、独立を決意しました。」
幼少期から考え続けてきたことが体系化し、仕事として顧客の悩みを解決できるようになっていったのだ。
上場して事業の有用性を証明したい
今後の展開について、並木社長に伺った。
「上場を目指しています。なぜなら、この形態でも会社が成り立つということを証明したいからです。上場した会社が伝えたら、説得力が格段に上がるじゃないですか。難しいことですが、だからこそ影響力を持った上で、世の中に広めていきたいのです。」
最後に、私たちに向けてメッセージをいただいた。
「最近は自信がないという人が多いのですが、そういう人たちは『正解』を探しているのだと思います。正解と成功は違います。正解は人が決めたものであり、成功は自分で決めるものです。そして、成功のコツは自信を持つことです。そのためには、自己発信が大事です。自己発信によってアウトプットをし、もらったフィードバックを使っていけばいいのです。まずは、ハッタリでもいいから自分を発信してみましょう。自己発信の中に、自信が隠されていますからね。」
編集後記
今までの会社のあり方を覆すロードフロンティアのあり方に驚いた。自分のやりたいことが仕事になる。多くの人が望みつつ、なかなか難しいことだと思うが、それを“インフラ”としてやっていくことを決めた並木将央社長の決意や信念の一貫性を感じるインタビューだった。
今後上場して、このやり方が世の中に浸透していく未来が楽しみである。
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