Space BD株式会社
永崎 将利
POSTED | 2016.07.16 Sat |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:7〜8年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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社会における「成果からの逆算」で実効性ある教育の実現を。
課題解決に向け、一緒に汗を流し結果にコミットする事業開発会社として。Topics
ナガサキ・アンド・カンパニー株式会社 社長 永崎 将利氏のONLY STORY
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1980年生まれ。福岡県北九州市出身。2003年早稲田大学教育学部(庭球部)卒業後、
三井物産株式会社にて人事、鉄鋼貿易、資源投資(鉄鉱石)事業に従事。
ブラジル、オーストラリアに計4年駐在。
2014年9月ナガサキ・アンド・カンパニー株式会社設立。
早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員。
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当事者として解決に向かう生き方を志向して。
メディア露出もあったり、知名度もある会社でしたので、ヘッドハンティングなど声を掛けてもらうこともありましたが、「やるなら独立しよう」とは漠然と思っていましたね。
しかし、ある時期から起業家たちとの接点を多く持つようになり、自分の在り方に疑問を持ち始めてきたんです。みんな大変な思いをしながらも、自分の思いをかたちにする為に言い訳なく、当事者として生きている。とても輝いて見えました。
私は、一生懸命仕事をしているつもりでも、結局は会社に守られながら、ある一定の“守備範囲”の中で与えられた仕事に取り組んでいる。
本来仕事とは自身の思いを実現したり、問題意識に対して主体的に解決を模索したりするものだと気付いてはいながらも、言い訳をつくって評論家になっていた。思いを抑えきれなくなり会社を辞めました。具体的に何をするかは決まっていませんでしたね。
それからは、1年程チャリティプロジェクトに携わりました。インドの経済的に貧しい子どもたちに、日本のお金で学校を作るというプロジェクトです。
パートナーは高名な精神的指導者をトップとするインドのNGO。インドは、世界的に著名な起業家や文化人などが、気付きを得た国。宗教やスピリチュアルの世界にはじめて触れました。
活動資金の調達のため、人や会社に支援をお願いする毎日。インドで、日本で、沢山の出会いと気づきを得ることができましたが、やはり持続性あるアプローチとは、価値を生み出しお金を循環させる「ビジネス」であるべきだと実感しました。
私自身も、やっぱり根っからのビジネスパーソン。そこで立ち上げたのが、「ナガサキ・アンド・カンパニー」だったんです。
ここは私の価値観を表現する会社。
当社の事業は一言で言うならば「事業開発会社」でしょうか。コンセプトだけはあるけど「どうしたらいいかな?」というお題をいただき、企画、設計から事業推進まで一貫してお手伝いします。
事業の中心に掲げているのは教育・人材開発で、中でも若年層(小中学生)を対象とした起業家教育事業に力を入れております。公益財団法人AOKI財団をスポンサーにした「AOKI起業家育成プロジェクト」の企画・運営もそのひとつで、このプロジェクトでは若い頃から起業家精神を育み、日本を代表する経営者、リーダーを輩出することを目的としています。
こうした取り組みの背景には、社会で求められている人材と、既存の学力偏重型教育との間に感じたギャップがあります。新卒採用担当時代から感じていたことですが、企業はつい偏差値や論理的思考、語学力、面接時の受け答えの良さなど、決まりきった尺度で採用を決めがちです。
リアルからの逆算ではない観点で評価してしまうと、入社後にミスマッチが起きるのは当然のことですよね。実際に多くの人材が「こんなはずではなかった」と苦しんでいます。
これは本人にも企業側にとっても、ひいては国にとっても大きな損失です。本来は企業が求める成果から逆算して、求める人材を定義し、必要な人材開発を行い、その一貫性の中で採用をするなど、極めて戦略的であるはずのものなんですね。
そしてそういったアプローチで必要な人材要件を考えると、学力・スキル・知識よりも、思考力や、人と通じ合えるかどうか、信頼を得ることができるかどうかといった「人間力」とでもいうような力が重要になってくると思うのです。
企業をはじめ社会でこのような、偏差値以外の基軸を作り出し、提示することで、大学生も変わってくるし、高校・中学も変わると思います。それを仕掛けていきたいのです。そして、社会で真に求められる力を育むプログラムを提供していきます。
私が、社名に具体的な事業をイメージさせる言葉を入れていないことには、「ここが私の価値観を表現する会社だ」という想いがあります。
お客様と価値観を共有し、課題解決に向けて一緒になって汗を流し、結果にコミットしたい。そのためには、さまざまなセオリーから離れることも必要と思っています。
「コンサルティングですか」とも聞かれるのですが、事業推進までご一緒するのだからコンサルティングとは違いますよね。事業が何なのか「わかりにくい」と言われることも多いのですが、結果を見ていただければと思いますね。
親のため、仲間のため、人のため。
目指しているのは、「永崎さん、なんとかしてよ!」というような、どこにも相談できないことを相談してもらえるような会社です。また、自社人材の育成に力を入れていきたいですね。教育・人材開発の事業領域に居ますが、自社スタッフの育成こそ究極の人材育成だと思います。
本当の意味で一人一人の可能性を引き出して、伸び伸びとやっていける会社にしたいですし、家族的な会社にもしたい。
向上心の源は、競争心ではありません。親のため、仲間のため、人のためという気持ちです。社員がいる今の方が、ひとりだった創業時よりもはるかに頑張れていますし、綺麗ごとではなく人間の本能なのかなとすら感じています。
色々な人との出会いのおかげで今がありますから、誰かの課題を解決するビジネスという本質を大切にして、恩返しをしていきたいですね。