コンコアーズ株式会社
中島 貴春
POSTED | 2018.05.18 Fri |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:IT・情報通信業 創立:7〜8年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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建設×ITで「コンストラクションテック」の急先鋒
写真から設計図面、工程管理までをクラウドで全体最適Topics
コンコアーズ株式会社 社長 中島 貴春氏のONLY STORY
趣味のプログラミング × 建設現場監督 = 起業
小さい頃や学生時代、何かに熱中したり強い興味を持ったことはありますか?
例えばサッカーや野球などのスポーツに夢中になったり、絵を描くのが好きだったり...そんなことが就職先の企業や将来やりたいことへ直結しているなんてことも少なくありません。
私は子供の頃からITに関心を抱き、好きでした。小学生の時には、ネットで出会った友人とホームページを立ち上げるようなこともしていましたよ。
そんな中、大学受験ではITに関しては既に素養があるため、大学で学ばないと習得できないものを考えました。その時に「建築」が頭に浮かんだことから、軽い気持ちで建築学科に入ります。その後、大学院まで通い、建築業界においてITをどのように活用し、生産性と効率化を生み出していくかというような研究をしました。
卒業後は、その研究を生かせるゼネコンに就職します。具体的には、現場監督をしながら工事現場にITを導入して、効率化に取り組む仕事に就いていました。実際に現場を見ると、建設現場は旧態依然でアナログな面ばかり。そこで、趣味のプログラミングを通じて、現場の状況を改善するべく現在のサービスの原型を作りあげたのです。
さらに社会人3年目にはプログラミングを体系的に学び直そうと、プログラミングの学校に通いました。そこで、今までには縁のなかったIT業界の人や起業家と出会うことで新たな刺激を受けましたね。
そこで自分の作ったものを発表する機会があったのですが、評判は上々でした。事業のアドバイスをくれるような方も何人か現れ、彼らに自分で起業したほうがいいと勧められたのです。これを機にやってみようと決意し、起業に踏み切りましたね。
私が起業した根底には、「建設業の労働環境を変えたい」という強い想いがありました。というのも、いくつもの建物が日本に建てられているものの、建設現場は3Kとも言われるようにあまり良いイメージがありません。また、怪我のリスクも大きく、労働環境も過酷で、心を病んでしまう人もいます。
この建設現場の労働環境をITを通じて改善することにより、少しでも働く人を楽にしてあげたいという想いでコンコアーズ株式会社は事業に取り組んでいます。
クラウドで工事現場のデータを一元管理、AI開発も強化
建築現場というと、たくさんの図面を扱っているというイメージが一般的にあるかもしれませんね。しかし、実は図面よりも実際の写真の方がニーズが高く、毎回現場を往復して写真を撮って確認したりしているんですよ。
そこを効率化したいと思い、コンコアーズ株式会社はITを通じて、工事現場、施工現場など建設産業の非効率を改善化しています。
私たちは、そのために大きく2つのサービスを行っています。
まず、1つ目は工事現場の写真や設計図面のデータを一元管理できるクラウドサービス「Photoruction」。これは、大量に撮影したデータを管理して、現場での生産活動を支援するクラウドサービスになっています。
特徴としては、大量のデータが整理されることで無駄な雑務が効率化出来ること、またクラウドにより誰もがリアルタイムにデータを共有できることです。
例えば、夜間工事で上司が確認できない、現場調査が遠方なので出向くのに日数がかかる、といった非効率な課題も当クラウドであればリアルタイムにデータを共有することで改善することができます。
もう1つのサービスは、建設関連の会社さんや大学と共同で研究開発している「aoz cloud」です。
こちらは、設計図面に書いてあることを読み取る人工知能を作っています。現在開発中ですが、情報付きの3次元モデルを自動的に生成したり、面積や体積などを自動算出することを目指しています。「Photoruction」に溜まったデータを分析するなど、柔軟な利用も可能です。
これら2つのサービスの強みは、完全にクラウドモバイルに特化しているということです。さらに写真や図面、工程管理などを全て一つのプラットフォームに載せて、全体の最適化を図るというコンセプトも強みのうちの1つ。
建設における仕事を横串で水平展開しているプラットフォームの提供は、他社様と一番大きな差異かもしれません。
これらのサービスは建設業中心でありながら、不動産会社や設計事務所など様々な分野でもご利用いただいています。スーパーゼネコンや東証一部の会社さんなど、大企業様への導入も進んでいまして、実績も多くなってきました。
「コンストラクションテック」として業界一へ
コンコアーズ株式会社が目指している目標は、短期的なものと長期的なもので2つあります。
短期的には、建設とITを掛け合わせた「コンストラクションテック」として、建設産業に特化していきます。直近では「Photoruction」のサービスはじめ、弊社のサービスを国内で業界スタンダードにすることが目標です。
その後は、世界にもチャレンジしていきたいという想いもありますね。
長期的には、建設産業全体の生産性や利益率を他産業の水準まで引き上げて、「コンストラクションテック」といえば弊社と思ってもらえるような会社を目指しています。
500万人に影響を与え、建築業界を変える仕事をしたい人求む
このような建築業界を大きく変えるような事業を行なっているコンコアーズ株式会社では一緒に働いて行きたい、これからをつくる人を求めています。
具体的に、採用に関しては現在、文化や制度を一緒に作っていける段階にあります。建設業界出身は問わず、この環境にチャレンジしたい方やスタートアップマインドがある方は是非来て欲しいと思いますね。
建設産業の市場規模は年間50兆、500万人の労働者に影響を与えるサービスです。それだけに日本に与える影響も大きいのです。そのダイナミックな魅力を感じて、古い産業を変えてみたい、挑戦したいという方であれば大歓迎ですね。
執筆=秋元・山崎
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