株式会社RASCAL's

山本哲史

挑戦する人を心の底から応援できる社会を創る

元アスリートが起業した訳とは、そして次のフェーズへ
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今回のインタビューは、元アスリートのスキルシェアサービスを提供する株式会社RASCAL'sの山本氏にお話を伺います。まずは、山本氏ご本人の水泳選手の経験から生まれたサービスの内容について語っていただきます。

株式会社RASCAL's 代表取締役 山本哲史氏のONLYSTORY


【経歴】

株式会社RASCAL'sのCEO/代表取締役、山本哲史(ヤマモトアキフミ)。
1987年生まれ、京都出身、日本大学卒。2歳半から水泳をはじめ年代別の日本チャンピオンにも何度かなった経験がある。大学卒業後はロサンゼルスに渡米し、USC(南カリフォルニア大学)の社会人チームでトレーニングを行う。その後、2012年のロンドン五輪代表選考会を機に現役を引退。
2012年に帰国し、2013年に株式会社RASCAL’sを設立、CEOに就任。
株式会社RASCAL’sでは「挑戦する人を心の底から応援できる社会を創る」をMISSIONにスポーツやフィットネスの領域でビジネスを展開。
主に、引退をしたアスリートのスキルをシェアするサービス『puram』( https://puram.jp ) やトレーナーのレッスン管理アプリ『GIMMY』( https://www.gimmy.co/ ) を運営している。
山本哲史氏のnote『プロフィール記事を書いてみました』

自身の経験から生まれたサービス


―株式会社RASCAL'sの事業内容を教えてください。

山本氏:株式会社RASCAL'sではスポーツやフィットネスの領域で事業を展開しています。その中でも、今、もっとも力を入れているのが『GIMMY(ジミー)』というトレーナーやスポーツコーチのレッスン管理アプリです。『GIMMY』の機能は非常にシンプルで、今まで時間のかかっていた顧客管理や予約管理、決済管理などの事務作業を圧倒的に効率化できるサービスです。

また、『puram(プラム)』というCtoCのスキルシェアサービスの展開も行なっています。具体的には、引退後のアスリートが、現役時代に培ってきた知識や経験、スキルを一般の方にシェアし、お金を稼ぐことが出来るサービスです。まだまだスポーツ業界には清貧の世界が美しいとされる文化が残っていると思いますが、スポーツで稼ぐという意識をつけていきたいと思っています。
―他社と差別化をはかっている点はどのようなところですか。

山本氏:スキルシェアの『puram』として他社と差別化をしている点は、質の高いレッスンが提供できるトレーナー・コーチを採用しているところですね。現在、登録していただいている方々は、みなさん指導実績はもちろん、競技実績も豊富な方々です。

やはり、経験が豊富であれば伝えたり教えたりすることも増えますし、その内容も充実したものになると思います。なので、その点は弊社の特徴であり強みだと考えています。
―『puram』のサービスを始めようと思ったきっかけはどういったものでしょうか。

山本氏:私は2012年まで現役のアスリートとして水泳をしていたのですが、引退後も「この水泳のスキルを活かすことは出来ないだろうか?」と考えたことがきっかけです。

そして、ちょうど引退する前後に、周囲から水泳を教えてほしいというお声をいただき、プライベートでレッスンをするようになりました。すると、多くの方に「やっぱりトレーナーが違うとレッスンも違うね」、「今まで悩んでいたことが解決できた」とすごく満足していただき、喜んでもらえたのです。

そこから、自分以外にも同じように「自分のスキルを活かしてレッスンがしたい」と思っているアスリートの方がいるはずだと思い、教えたい人と教わりたい人のマッチングが出来るサービスを作ろうと考えたのです。

―お客様からはどのような声が届いていますか。

山本氏:好評の声をいただいております。また、そこから生まれた『GIMMY』も現在サイレントリリースではありますがすごく好評です。
―事業に取り組む中で最も重要視していることは何ですか。

山本氏:今の世の中に必要なサービスなのか?です。また、株式会社RASCAL'sのミッションである「挑戦する人を心の底から応援できる社会を創る」ことも大切にしています。私たちは、いくつかのサービスを展開していますが、どの根底にもこの想いがあります。

そして私自身も、チャレンジすることを重要視しています。自分がスタートラインに立っていないのに、誰かを応援するのは無責任だと思っています。だからこそ、まずは私がチャレンジしていくという姿勢を忘れないようにしていますね。

自身の想いを相手に伝える重要性


―山本氏の経歴について教えてください。

山本氏:私は2歳半で水泳を始めて、小学生のときにジュニアオリンピックに出場しました。その大会では2回優勝したことがあるのですが、その時に自分が水泳を頑張ることで人が喜んでくれることが自分の喜びだと気がつき、その後の学生生活はすべて水泳に捧げました。夏休みも冬休みもひたすら泳いでいた記憶しかありません。

その後、大学を卒業した際に、水泳以外の世界も見てみたいという思いで、ロサンゼルスに渡米しました。当時は水泳から距離を置いていましたが、たまたま現地にいた先輩の誘いもあり、南カリフォルニア大学(USC)でトレーニングをする機会をいただきました。そこからもう一度水泳と本気で向き合うことにしました。しかし、2012年のロンドンオリンピックの選考会で日本代表になることは出来ず、そこを区切りに引退を決意しました。

―そこから、どのようにして起業に至ったのでしょうか。

山本氏:ロサンゼルスで水泳をしていた頃に、たくさんの人に出会ったのですが、その中には起業家の方や大企業の社長もいて、会社を経営するということに興味を持つようになりました。その後、段々と何かにチャレンジしたいという気持ちが大きくなり、そこから起業に踏み切ったのです。

そのため、はじめはどのような事業をするのかも明確には決まっていなかったのですが、漠然と「起業」という考えは持っていました。そこで、自分の経験から、引退をしたアスリートのスキルをシェアできればアスリートのセカンドキャリア問題を解決するキッカケになるのではと思い、今に至ります。
―起業してから大変だったことは何ですか。

山本氏:細かいことからあげると大変なことばかりです。(笑)これは『puram』制作中の話なのですが、自分がスポーツをしていたこともあって、コーチを集めるためのネットワークには自信がありました。しかし、これまではずっと友人関係で接していた人とビジネスの関係を構築するのは難しく試行錯誤の連続でした。

それでも、一緒にこのサービスを通して世の中をより良いものにしたいと熱意を持って話をしたことで、現在は何人もの元アスリートが協力をしてくれています。そんなアスリートの方をはじめトレーナーの方にも日々感謝ばかりですね。

スポーツ業界の資産を活かして


―先ほどのお話の中で「世の中をより良いものにしたい」とおっしゃっていましたが、具体的にどういった世の中にしたいと考えていますか。

山本氏:やはり会社のミッションである「挑戦する人を心の底から応援できる社会」を創っていきたいです。アスリートもそうですが、アーティストやビジネスマン、何かに本気で向き合ってチャレンジをしている姿は本当に素晴らしいし、美しくてカッコいいと思っています。そんな彼ら彼女らを妬むのではなく、心の底から応援できる世の中にしたいと考えています。

またスポーツの分野ではスポーツで培った能力を存分に活かせるような働き方・世の中にしていきたいですね。世の中には引退したアスリートの方はたくさんいらっしゃいますし、その何十年と積み重ねてきた知識や経験、スキルが今後に活かすことができないのはあまりに勿体無いと感じるのです。

それらは、日本のスポーツ業界の眠っている資産だと思いますし、そんな眠っている資産を活かすことができれば、スポーツ業界の底上げにもなると思います。また、今も現役で活躍している選手たちの引退後の道標にもなる。これが実現したら、きっと今よりも良い世の中になると思います。

―今後の展望をお聞かせください。

山本氏:長期的な目標はIT事業を今まで以上に力を入れ、会社を成長させ、社会により影響力のある存在になることです。まずはスポーツ、フィットネスの世界から、ゆくゆくはスポーツ以外の世界でもチャレンジする人を応援できるサービスを展開していきたいです。


―読者の方にメッセージをお願いします。
山本氏:私自身、会社の将来がとても楽しみでわくわくしています。また会社としてもこれから益々面白いフェーズに入ってくると思います。
そんな私達はこれからも、たくさんの挑戦を続けていきたいと考えていますが、まだまだ一緒に戦う仲間が必要です。

株式会社RASCAL’sの理念や理想とする世界観に共感していただけるエンジニアの方やデザイナーの方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください。一緒に色んなチャレンジをしていきましょう!
                                  執筆=スケルトンワークス
                                         校正=笠原

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