株式会社Srush

樋口海

簡単なデータ接続、一瞬でグラフ化、AIによる分析

スキル不要のBIツール「Sales Rush Board」
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今回のインタビューは株式会社Srush代表取締役の樋口海氏に、エンジニアスキル不要のデータ分析ツール「Sales Rush Board」が解決し得る企業の課題やツールの特徴などをお聞きしました。

株式会社Srush 代表取締役 樋口 海氏のONLY STORY


【経歴】

NTTコミュニケーションズの法人営業部門にて大手自動車を担当しグローバルインフラの導入に従事し、全社表彰や最高評価を受賞。その後、シンガポールの日系製造業にて営業戦略を担当。帰国後、製造業向け会計ソフトウェアを提供する会社の立上げを経て、10年の法人営業経験から自身が感じた営業の課題を解決すべく株式会社Srushを創業。早稲田大学教育学部卒、一橋大学大学院商学研究科修了(MBA)。  

データの統合と分析を一瞬で


––株式会社Srushのサービスからお伺いします。

樋口氏:弊社は、エンジニアスキル不要のフルマネージドデータ分析ツール「Sales Rush Board」の提供をしている会社です。

ほとんどの会社では、営業はSalesforce、マーケティングはHubspot、CSはZoho CRMなど部署ごとで異なるツールを使用しています。言い換えれば、営業のデータとマーケティングのデータ、CSのデータは分断されたまま管理しているんですね。

管理ツールが異なることで、データを統合することができない、そして統合されていないから分析することができない、という問題を一気に解決するのが「Sales Rush Board」です。

––どのように問題を解決するのでしょうか。

樋口氏:「Sales Rush Board」は250以上のサービスと接続できるので、データ統合の問題は導入するだけで瞬時に解決します。分析に関しても、100種以上のテンプレートの中から好きなものを選んでいただくとすぐにマーケ営業CSに特化したグラフが作成できるので、そこから分析が可能です。その後はAIによって、売上につながる施策を提案することもできます。

「Sales Rush Board」を用いてPDCAを回すことで、再現性が高まり、その結果売上につながります。

––再現性を高めるとはどういうことでしょうか。

樋口氏:リードを例にすると、毎月リード数が500件で受注が10件なのであれば、その10件を分析し、受注数を20、30と増やしていきます。

「Sales Rush Board」では、グラフから商談化率の高いリード、受注率の高いリードを一目で読み取ることができ、そのほかに業界別リード数のマップもあるので、コストを投下するべきリードと業界の判断ができます。一例では御座いますが、これが再現性をもたらす機能の1つです。

––次に、「Sales Rush Board」の強みをお伺いします。

樋口氏:「簡単、一瞬、分析」の3つでしょうか。

「簡単」についてお話しすると、データの統合と分析に頭を抱える多くの方々が、解決策としてBIツールを導入しています。しかしBIツールのほとんどがセルフサーブ型なので、データ接続や統合成形、ビジュアル化は自分たちでやらざるを得ません。

そのようなスキルを持つ人が社内にいれば、データの統合も分析も完了しているでしょう。ただ、約90%の企業は導入後も成果を出せていないのが実情です。

その点「Sales Rush Board」は、フルマネージの形をとり、その上データ接続を簡単な仕様にすることで、利用者の負担を最小限に抑えたままデータの活用ができます。

また、エンジニアを入れて他のBIツールを使うと3か月かかるところが、弊社であれば2週間、費用も10分の1で済むところなども強みと言えますね。

営業を学問にするために事業を立ち上げる


––Srush立ち上げに至る経緯を教えてください。

樋口氏:私は、株式会社Srushの前に1度起業しているんです。その会社は、プロダクトを第一としており、意思決定の際にはプロダクトを基準にする会社でした。その方針は「何かを決める時の判断軸は人がよい」と考える私とギャップがあったため、2年ほどして離れました。

では、なぜ次の起業がSrushなのかですが、営業はどの会社にも欠かせないにも関わらず、まったく研究されていないことに課題意識を持ったからです。MBAの授業項目に営業が無いことにはとても衝撃を受けましたね。

それは営業の研究に必要なデータが蓄積されていないからだと言えます。そう言うと「営業の担当者が情報を入れないからだ」と言われますが、忙しい身ですから漏れることもあると思うんです。

それならば、「営業担当者がデータ入力をしなくとも、他のデータを分析できるようにすれば、いずれ研究に足り得るデータ量となって学問と呼べるようになる」と考え、再度営業に関わる事業で人を軸とした会社を立ち上げました。

––ユーザーからの声はどのようなお声をいただきますか。

樋口氏:マーケティングが売り上げの生命線だというとあるプラットフォーム事業会社の話ですが、全リードの投資対効果を比較できたことで、毎月の予算配分の適性化に成功した上に、受注率も伸ばせたそうです。数字で言えば受注率が4.34%から23.52%へ急伸、収益も250%増加したと聞きました。

このように成果を出してくださるユーザーを見ると、自分のことのように嬉しくなりますね。

ユーザーが必ず成功するPF


––将来の展望をお聞かせください。

樋口氏:ユーザーが必ず成功するようなプラットフォームにすることです。そのためにはユーザーに対して、理解を深める努力が必要です。

私は顔と顔を合わせ、多くの言葉を交わし、時間を共有することで信頼が生まれると信じています。そのようなコミュニケーションを通して、ユーザーの解像度を上げ、頼りにされる存在になりたいと思っています。

長期的な話をすれば、マーケティングも営業もCSもやり甲斐がある分大変なことも多い職種なので、苦しい思いをする人がいなくなるよう、弊社が何らかの力になれればいいと思いますね。そしてこれら職種の人気が上がれば非常に嬉しいです。

––最後に、読者へのメッセージをお願いします。

樋口氏:BIツールを使いこなすスキルはないけれども、データサイエンティストを雇うほどでもないという企業様、もっと手軽に収益目標達成に向けた分析をしたいという企業様、ぜひ弊社あてにご相談ください。

執筆=増田
校正=笠原

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