株式会社ゼスタス
和家 智也
POSTED | 2018.08.30 Thu |
---|
TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
---|
まず気軽に無料相談!サイト売買なら『サイトレード』
経験豊富な専門アドバイザーが安心の仲介サポートTopics
今回は、日本初のサイト売買専門会社である株式会社ゼスタスの代表取締役社長、和家氏にお話を伺います。
主要となるサービスは、その名も『サイトレード』(https://site-trade.jp/)
WEBサイトに特化した売買・M&A・事業譲渡の仲介専門サービスは、どのようにして生まれたのでしょうか。
起業の経緯から、詳しい事業内容、さらには今後の展望までお聞きしましょう。
株式会社ゼスタス 社長 和家 智也のONLYSTORY
WEBサイトを成長段階に合った運営者にバトンタッチする『サイトレード』
今回お話を伺う和家氏は、まだ可能性を残すWEBサイトを手放そうとする人と、それを求める人とをマッチングする『サイトレード』というサービスを提供しています。
「株式会社ゼスタスは2006年に創業しました。同年にWEBサイトに特化した売買・M&A・事業譲渡の仲介専門サービス『サイトレード』の運営を開始し、日本初のサイト売買専門会社と言われるようになりました。これまで12年間の運営で、相談件数は2,000件以上、成約件数は数百件を超えています。
このサイトレードは、WEBサイトのオーナー(売り手)から、『アクセス数は一定以上あるが、自社ではうまく収益化ができていない』『本業や新規事業が忙しくなってきたので、本業から外れる事業のWEBサイトだけ譲りたい』という相談を受け、売り手と買い手のマッチングをお手伝いする仲介サービスです。
WEBサイトというのは、成長段階に合った運営方法があると考えており、その段階に見合った運営者(買い手)にバトンタッチする方が自然だと私は考えています。」
サイトレードでは、2,000件以上の相談案件と成約案件をベースにして統計分析したサイト価値査定システムを独自開発し、自分のWEBサイトの価値がおおよそいくらになるのかを計算できるサービスもサイト上で無料提供しています(https://site-trade.jp/valuation/display/)。
さらに、よりスムーズで安心できるマッチングを生み出すために、和家氏はある基準を持って『サイトレード』に案件掲載するWEBサイトを選別していると言います。
「私たちが運営するサービスの特徴は、WEBサイトのオーナーへのヒアリングを経て、運営と収益性の実態が確認できたWEBサイトのみを案件として掲載している点にあります。
WEBサイトの売却相談をいただいた際、当社では対象となるWEBサイトを調査し、情報収集にあたります。必要に応じて、売り手と面談形式のヒアリングにより、じっくり運営状況をお聞きしています。
この時、ビジネスモデルが明確でないもの、一定のアクセス数がないものは、取り扱いをお断りしています。サイトレードでは、自信を持って優良なWEBサイトといえる案件のみを掲載することをポリシーにしています。ただ売却案件が大量に掲載されているWEBサイトでは、買い手はどの案件に問い合わせをしてよいのかがわからなくなってしまいます。
買い手が効率的に、また安心して購入相談ができるマッチングサイトこそ、社会のニーズに応えられるサービスだと考えています。」
他社にはないサイトレードのもう一つの特徴は、『サイト売買アドバイザー』と呼ばれる専門の仲介スタッフの存在です。掲示板形式のマッチングサイトや売り手と買い手が直接メッセージだけをやり取りするWEBサービスとは大きく違っています。
「売り手にも買い手にも安心して問い合わせいただけるように、私たちは経験豊富なサイト売買アドバイザーによる担当制を設けています。サイト売買には、WEBに関する知識だけではなく、マーケティング、財務、税務、法務などの幅広い知識が必要になります。
さらに、サイト売買では大きなお金を取り扱うことになるため、お互いの信頼関係がなければうまく話が進みません。人を介して密に連絡を取り合い、顔の見えるサービスの提供を心掛けています。」
アクセス数は右肩上がりに上昇し、着実に成約実績を積み重ねているサイトレード。市場の規模が大きくなりつつある中、今後のさらなる展開が楽しみです。
創業当初はマッチングビジネスの難しさを痛感。一時は倒産寸前に
株式会社ゼスタスを創業し、サイトレードを立ち上げてから、時代の流れに乗って順調に事業を拡大してきたように見えるサイト売買事業。しかし、その道は平坦ではなかったと和家氏はいいます。
日本初といわれるサービスを市場の開拓から行い、事業を軌道に乗せ、大きく成長させるポイントがいくつかあるといいます。
「確かに、WEBサイトを売買したいという潜在的ニーズを見つけ、ビジネスモデルの新しさはあったかもしれませんが、最初から事業がうまくいったということは決してありません。むしろ起業してからは苦難の連続でした。最初に軌道に乗せるまでがとにかく大変で、収益化まで数年間もかかったので何度も倒産しそうになりました。
新しいビジネスの場合は元になる市場がないため、一から顧客開拓をしていく必要があります。そのため、マッチングにより収益化する前に、新サービスの認知をしてもらうことからスタートしなくてはなりません。加えて、マッチングビジネスというのは、売り手と買い手の両方を同時期にバランスよく集めなければならない大変難易度が高いビジネスモデルです。
サイト売買という新しい市場が思ったように大きくならない焦り、リーマンショックへの直面、マッチングビジネスという難しさに何度も挫折しそうになりました。さらに、形のない「無形資産」を取引するには案件ごとに関連する法務知識を熟知しなければならず、最初はすべてが手探りでした。
ただ、ニーズは必ずあるという確信は当初からあり、新しい市場を開拓するという楽しさに支えられ、一定の時期を過ぎたころに自然と事業がうまく回りだしたと感じています。今では順調に売り手と買い手が集まる魅力のあるサイトに成長をしていると自負しています。」
WEBサイトの売買だけでなく、ベンチャー企業のM&Aも
最後に、今後の展望について伺います。様々な社会情勢が移り変わる中、株式会社ゼスタスと和家氏が目指すものをお教えください。
「私が会社を設立した2006年は、会社法が改正され、多くのベンチャー企業が立ち上がった時期です。あれから十数年が経ち、私と同時期に創業した社長から同じような相談が来るようになりました。
その相談内容は、『会社を立ち上げて事業を育ててきて、10年という区切りを迎えようとしています。そろそろ私自身が次のステージに進みたいので、今の会社を売りたい』というものです。
それに応えるべく、株式会社ゼスタスはWEBサイトの売買事業で培った経験とネットワークを活かし、ベンチャー企業のM&Aも手掛けていきたいと考えています。」