株式会社高橋組
高橋 慶
POSTED | 2019.06.10 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:7〜8年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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位置情報を利用したBtoC向けの広告配信サービス
10代で起業し、住宅販売会社を経て現在の事業へTopics
今回のインタビューは、携帯の位置情報を使った広告の配信サービスを提供する株式会社高橋組の高橋氏にお話を伺います。自社の強みや、現在の事業に至るまでの波乱万丈な経歴、将来の展望について語っていただきました。
株式会社高橋組 社長 高橋 慶氏のONLY STORY
位置情報を利用した広告配信サービス
–まずは株式会社高橋組が手がけている事業について、お聞かせください。
高橋氏:弊社は一言でいうと、携帯の位置情報を使った広告の配信サービスを提供している会社になります。主なクライアントはBtoCの顧客を持っている企業さんです。
従来のWeb広告は、検索履歴や閲覧履歴などの行動履歴からユーザーの人物像を推測して、それに合った広告を配信していくという手法が主流でした。
一方で私たちのサービスは、Webではなく実際の行動履歴をもとに広告を配信するという手法です。GPSとWi-Fi、Bluetoothから実際の行動を追って、それをもとに広告を配信しています。
例えば住宅屋さんの広告を、家を買いたいと思っている人に見てもらいたい場合は、過去1ヶ月以内に総合住宅展示場に訪れた携帯のIDを抽出して、その携帯を持っている人にだけ広告を配信するといった形になります。
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
高橋氏:弊社では現在、8000万台の携帯IDを保有しており、これは国内最大数になるんですね。2番手でも2000万ID、3番手だと1000万IDしか持っていないため、アプローチできる顧客数・見込み顧客の数も圧倒的に多いところが私たちが強みですね。
–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
高橋氏:弊社で掲げている「常識を劇的に変えよ」というミッションです。例えば私は中卒で、19歳の時に起業する道を選びました。その選択は常識的に考えたら無謀だと言われてきましたが、それから22年が経ち、100億を越えるような企業を作った経験もあります。
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」というアインシュタインの言葉がありますが、自分たちが常識だと思っているものは本当に正しいのか、という疑問は常に持つようにしています。
その上で、「仕事はこういうやり方をするものだよね」と、常識に囚われるのではなく、非常識なことにどんどんチャレンジすることが、仕事をする上で一番大事にしていることですね。
自ら興した100億円の会社を去り、再出発
–起業を決意したきっかけについて教えてください。
高橋氏:私は19歳の時に結婚したのですが、最初の起業は妻の学費を捻出するためでした。学生結婚で妻は18歳。私は中卒で働いていたのですが、妻の学費が月に20万円必要だったので、これはサラリーマンでは無理だと思い、起業しました。
起業した会社では、建設業の職人の派遣を行なっていました。そこで 会社が軌道に乗りはじめると、経営をスタッフに任せて、私は海外に出て新たなビジネスの種を探す旅をはじめました。
その際にブラジルで起業して成功した日本人と出会い、その人の代理店という形で、26歳の時に2度目の起業をしました。そこは木材を輸出する会社で、その後資材だけではなく住宅を販売しようということになり、注文住宅屋を始めたのが今から6年前のことです。
ここの経営が上手くいき、4年で100億円を稼ぐ会社になりました。ですがその数字に満足するのではなく、まだまだ拡大していこうということで「1000億の会社を作るぞ」と豪語していましたが、経営陣が拡大路線を止めたがったんですね。結果「社長、辞めてくれませんか」と言われてしまいました。
自分の会社なので辞める必要はありませんでしたし、彼ら全員に辞めてもらっても構いませんでした。ですがこれまで一緒にやってきた仲間が自分の元から独立しようとしていて、私としても方向性が変わってしまったこのメンバーでは戦えないなと判断しました。それから自分の考えに賛同してくれる4人だけを連れて、現在に至るという経緯です。
将来的には若手層へのサポートや教育事業を
–今後の目標を教えてください。
高橋氏:数値ベースでの目標は基本的にはあまり掲げていませんが、強いていうなら3年で1000社のクライアントを獲得する会社に成長させたいと思います。
その後は、若い企業家へのサポートや、教育の事業をやっていきたいですね。
若い層へのサポートとしては、ただお金を渡して「頑張ってね」ではなく、私たちのノウハウや経験も生かしながら、例えば面白い若手起業家たちと組んで、お金を入れながら一緒に企業を育てるということをしていきたいです。
当事者意識を持って動ける人がいないと、日本はどんどん衰退していくと思うんですね。だからこそ、自分で未来を選択して切り拓いていけるような人材を増やしていく会社になりたいと思っています。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
高橋氏:私は住宅業をしていた頃は、日本で一番の集客をしていたので、集客やブランディングに関してはとても自信があります。住宅の事業を4年間で4億から100億に伸ばすことができたのも集客が上手かったからです。
もし集客でお困りの方がいらっしゃったら、ぜひご相談下さい。必ずお力になれると思います。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原