株式会社ヴィックスコミュニケーションズ

福田 浩太郎

人員補充だけじゃない!戦略も実働も可能な営業代行

「社員がやりたいことを実現できる会社作りが使命」
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今回のインタビューは株式会社ヴィックスコミュニケーションズ代表取締役の福田浩太郎氏に、同社の事業内容や一般的な選考フローを廃止した採用方法、驚くべき異色の社風などについてお聞きしました。

株式会社ヴィックスコミュニケーションズ 代表取締役 福田 浩太郎氏のONLY STORY


【経歴】

東京都出身。慶應義塾大学経済学部3年目に休学、大手消費者金融やベンチャー企業を経て、仕事とプライベートの垣根をなくす事を第一に掲げ2003年在学中に起業。

モバイル、人材からIT・介護・教育・不動産事業などさまざまな事業を関東、九州、沖縄、ベトナムにて展開。新卒入社後のミスマッチをなくす為、 履歴書、面接、グループワーク等を全て廃止し、インターンや社内交流をメインとする他にはない、「選考なし採用(相思相愛、相互選考)」を取り入れる。毎年全国で20回以上、7時間に及ぶセミナーを就活生に実施。趣味は食事と旅。

あらゆる分野の営業に対応できるスタッフ揃う


––まず、株式会社ヴィックスコミュニケーションズの事業を教えてください。

福田氏:弊社はモバイルショップ運営をはじめ、人材派遣、スタッフ研修、営業代行、システム支援、アプリ開発、不動産、福祉、SES事業等々、グループ7社で多岐にわたる事業を展開しています。

今日はその中で人材に関わる事業についてお話ししたいと思います。

––ありがとうございます。人材系事業ではどのようなことをされているのでしょうか。

福田氏:人材紹介では、事務や営業、店舗販売員からエンジニアといった技術者まで幅広い業種の人材を派遣や紹介、業務委託といった形でご紹介しています。

単なる人員補充の派遣ではなく、事業支援という形でクライアント企業の中に入り込み稼働できるメンバーをご紹介することが多いです。

ここは営業代行事業とも被るのですが、最近の事例で言えば、大手メガベンチャーの新規プロジェクトに4名ほど人材を送り込みインキュベーション部門を立ち上げるケースがありました。そのほかにも、「クロスセルで既存顧客に別商材を売り込んでいく際の最適な人材を紹介してほしい」というオーダーが非常に多いですね。

現場の実働部隊を兼ねるような営業人材を紹介することで、商材や客層の違いによる営業手法の変化にも即応できることが評価されています。

––御社の強みはどういったところにありますか。

福田氏:営業代行に関しては、私たちはグループで幅広く事業を手掛けているため、これまでのノウハウからどのような分野の営業にも対応できる人材が揃っていることです。泥臭いと言われるテレアポや飛び込み営業を含め、全チャネルでの営業代行が可能です。

言い換えれば、コンサルタントとして戦略だけを出すのではなく、その戦略の通り動ける人員もセットで提案できるということなので、そこは弊社ならではの強みだと考えています。

––事業を運営する中で福田様が大事にされていることは何ですか。

福田氏:まず1つはカルチャーフィットですね。そのために、例えば弊社の新卒採用は5年前からエントリーシートや履歴書、面接、グループワークなどの一般的な選考フローをすべて廃止し、インターンからの採用直結型を実施しています。

新卒社員が入社して、社長と一緒に働くことはまずないので、採用の権限は毎日顔を合わせる現場の社員が持っていて、グループ会社の社長は誰ひとりとして人材裁量に権限を持っていません。これは他社では見られない特殊なケースではないでしょうか。

数か月にもなるインターンを通じて、仕事はもちろん、食事や酒の席もともにすることで、いいところ、悪いところ、全部ひっくるめて、お互いに素の顔を見ることができます。これは30分や1時間の面接では及ばないことで、この方法を始めてからミスマッチがほとんど起きていません。

––なるほど。そのほかに大事にしていることはありますか。

福田氏:私を頂点にしたピラミッド型ではなく、社員が意見を活発に出すボトムアップ型で組織を運営することです。

グループ7社では、それぞれが持つ強みが生かせるフラットな関係作りを心がけており、「この部門ならこの人、あの営業ならあの人」とその分野に長けている者に裁量を与えています。そのため私が提案した新規事業や新制度が、最高決定会議で却下されたケースもありました(笑)

仕事とプライベートの垣根がない会社


––続いて、福田様が株式会社ヴィックスコミュニケーションズを起業するに至った経緯をお聞きします。

福田氏:大企業のサラリーマンの父親とベンチャー企業社長の母親の背中をみて育った私は、小さい頃から経営者を身近に感じていました。

そのような家庭でしたので裕福な暮らしをしていたのですが、中学3年生の時にバブルがはじけ、両親ともに破産状態になってしまい……。その結果、後々に大学を休学し、社会人として働くことに決めたんです。

ただはじめは、学費を稼いで復学し、大企業に就職するつもりだったんですが、仕事とプライベートがきっちり分かれている一般的な企業のサラリーマンはつまらないと思い、「それなら自分が理想とする会社を作ろう」と、籍は大学に置いたまま小さな携帯ショップで起業しました。その後、社員が50人近くになったことで、経営に専念するため大学を中退しました。

––福田様が理想とする会社とは具体的にはどういった会社なのでしょうか。

福田氏:仕事とプライベートの垣根がない会社です。私の幼少期の話をすると、両親が仕事をしていたため食事はほとんどひとりだったんです。だから私は寂しがりやなんですよ。寂しいから仕事が終わったら「はい、さよなら」なんて毎日はイヤだと思って、仕事とプライベートが混ざり合った会社を作ろうと思ったんです。

今時は珍しい社員旅行や、忘年会、歓送迎会や日々のお酒の場やご飯の場に、社員の兄弟だけでなく、いつの間にか彼氏や彼女、地元の友人まで参加しているんですね。こういった体質になじめない人も多いんだろうとは思いますが、「寂しがりや」という共通項をもった社員が集まったためこのような家族経営組織となりました。

––起業後、印象に残っていることはありますか。

福田氏:失敗は数え上げたらキリがありません。しかし、そのたびに切り抜けられたのは、私以上に社員のみんなが「何としても会社を守る」とを諦めないでいてくれたからなんです。社員の声に力をもらい挫けそうになってもここまで来ることができました。

目標はライフサイクルすべてをビジネス展開


––今後の展望をお聞かせください。

福田氏:今はアナログでのビジネスが多いので、この3年でDX支援事業に転換したいと考えています。ビジネスの根幹からの変更やこれまで分散させてきた情報、資金、人材などの集約も考えています。

––長期的にはどのような展望をお持ちですか。

福田氏:長期的には人のライフサイクルに関わるビジネス展開を目指しています。人の一生のプロセスすべてに関わるサービスを提供し、そのサービスすべてをグループ内で完結させたいんです。

例えば、自分のおばあちゃんを介護してもらうなら、見ず知らずの人より同じグループで働いている近くにいる人の方が安心できませんか? 介護だけでなくさまざまな業界で同じこと思うので、困った時は信頼できる〇〇さんに頼れる形を作っていきたいですね。

また、日本の学生は仕事の内容や自分のやりたいことも見極めず、業界や社名だけで就活しており、そのためにミスマッチが多く起きているのが現状です。私は働き始めてからこそ、やりたいことが出てくると思っているので、社員が「自分はこれがやりたいんだ」と気づいた時に、それが実現できる環境を整えておくことが私の使命だとも考えています。

実は7社の事業内容がバラバラなのは、みんなが「やりたい!」って言ってくれたビジネスを手掛けた結果なんです。「何をするかより誰とするか」が重要だと考えているので、この先の事業は見当もつきません(笑) 良くも悪くも、これが弊社です。

––最後に、読者へのメッセージをお願いします。

福田氏:弊社には自社サービスがない代わり、フレキシブルに動けるので、新部署立ち上げや新商品発売などに際して、かなりお役に立てると思います。ぜひ、お声がけください。

執筆=増田
校正=笠原

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