チームエム株式会社
野村幸司
POSTED | 2017.05.02 Tue |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:IT・情報通信業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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気軽に歯医者さんと出会う事が出来る世の中を目指して
歯科業界に特化した、ホームページ制作とメディア運営Topics
チームエム株式会社 社長 野村 幸司氏のONLY STORY
【経歴】
1984年 群馬県出身 一橋大学 経済学部 中退
大学在学中、株式会社カスケードにて長期インターンを経験。
ベンチャー企業への戦略コンサルティング業務に従事。
その後、約1年間の海外放浪生活を経験。
帰国後、2006年にエフコード株式会社を創業し、WEBマーケティングのコンサルティング業務、財務管理、全社管理体制の仕組化、WEB制作・システム開発部門の立ち上げ、自社プロダクト開発に従事。
2011年12月に代表取締役を退任。2012年4月にチームエム株式会社を創業。
好きなことで生きていきたい!ゼロから歯科業界へ参入
中学・高校くらいからパソコンに興味を持っていたので、漠然とではありますが、インターネットを使って仕事がしたいなと思っていました。
大学への入学と同時に東京に出てきたのですが、大学の学びだけでは仕事ができようになる気がしなかったのでインターンを始めました。
その2年間ぐらいの中で、様々な業界の人と仕事をしたのですが、いわゆるベンチャーの経営者で、好きなことやりつつ、社会的にも意義があることに向かっていく人のエネルギーってとてもすごいな!と感じました。そんな生き方もあるのか!と。
それから海外を放浪、日本に帰って来た時に就職しようと思い、実際に企業から内定もいただいたのですが、やっぱり僕がイメージしていたサラリーマンという生き方は自分には合わないなと感じるようになりました。
今後のことについて、過去に働いた経験のある人と話をしていたら、じゃあ自分でやればいいんじゃないの?とアドバイスをもらって、「それなら一度自分でやってみよう!」と起業を決意したのが前職の会社です。
その会社では、インターネット広告代理業やコンサルティング業、アクセス解析などをやっていました。まだ若かったので、出来ることをやるしかないという感じで大変な時期もあったのですが、会社は順調に伸びて行きました。
しかし、30歳を前に、結婚して子供ができたタイミングに本気で人生を考えた時に、人生これでいいのだろうか?と思うようになりました。
インターネットは好きなので、関係した事業をやりたかったものの、広告事業がやりたいわけではなかったので、じゃあもう一回ゼロから挑戦しようかなと。
海外放浪生活の経験から、アジアがすごく好きだったので、日本のコンテンツを持って行きたい、日本にしかないコンテンツをどうやって海外へ持って行くかということを考えるようになりました。
しかし、まだ若い僕には持っていけるプロダクトがなかったので、新しい事業を考えることに。
医療系は面白そうだなと前から思っていて、自分が東京に出てきた時にどこの歯医者にいったらいいか分からなかった経験や、歯科業界はニッチでビジネス的にも可能性があるなと思ったのがチームエム株式会社を起業したきっかけです。
メディアとホームページ制作!歯科業界を変える両輪に
チームエム株式会社の主な事業は、自社メディアの運営と歯医者のホームページ制作、その運用のフォローなどの2つを中心としています。
もともと僕の思いとして、アジアに日本のコンテンツを持って行くというものだったのですが、実際に日本の歯科業界に入ってみると課題が山積みでした。
自社メディアに関して、初めは歯医者の口コミサイトを作れば良いんじゃないかと考えたのですが、日本の低い歯科リテラシーでは質の低い口コミしか集まらず、いくら集めても機能しないなと。
メディアに関しては歯科医院の広告というよりも、一般の人に歯のケア、口腔ケアの重要性について知ってもらうようにしましょうという意味合いで重要な事業です。
それに対してホームページ制作も重要な事業です。
歯科医院はターゲットにしている商圏が狭いので、口コミの力がとても有効なんです。
つまり、良い歯科医院ほど、積極的にアピールして集患する必要がないので、ホームページを持っていないということがあるわけですね。
地方から東京に出て来た人が、どこの歯医者さんが良いかインターネットで検索した時に、その良い歯医者さんに出会えないということが起きてしまいます。
なので、良い歯科医院にはしっかりとしたホームページを持って欲しいですし、その運用も含めてフォローすることで歯医者さんと接点を持ち、定期的に話す機会を持つこと、歯医者さん自体にも変わっていって欲しいいう思いもあります。
ITを使って効率化!良い歯医者さんに出会える世の中を目指して
やはり、ホームページを作って、その運用をフォローしていくというのは事業としては手堅くて、運用がどんどん積み重なってきた結果、きちんと黒字も出るようになりました。
今は、その利益をメディア事業やそれ以外のプロダクトに投資ができるようなフェーズにいます。
こういう仕事をしていると、知り合いにどこの歯医者に行けばいいのかとか聞かれることがあります。
そういう目的ならこの歯医者に行けば良いとか人が判断して伝えることはできるのですが、そういった患者さんのニーズに合った歯科医院を紹介するといったことをWeb上で置き換えるのはまだまだ難しいんですよね。
じゃあどうやったら出来るのかという部分は社内で議論を進めていますし、今後の取り組みとして力を入れていきたい部分でもあります。
歯科医院は、経営やオペレーションの観点からみると、とても非効率な部分も多いんです。
非効率な経営で人件費が嵩んでしまうと利益は出ません。
すると投資もできないっていう悪循環になってしまいます。
つまり、経営の効率化は歯科医院だけじゃなくて、患者さんにとってもメリットがあることなのです。
ITを使って、業務全体の効率化に取り組んでいけるメディアやツールを社会に提供していきたいですね。