株式会社電縁

石原 玲一

ブロックチェーンを軸にお客様に最も合ったご提案を。

必ずしも、ブロックチェーンが答えとは限らない。
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株式会社電縁 取締役 石原 玲一氏のONLY STORY

プロの経営者を目指していた矢先にかけられた一言


株式会社電縁は、システム開発やシステムコンサルティングなど、Webシステムに関する様々な事業を展開しています。はじめに、私が株式会社電縁の取締役になった経緯をお話します。

私は理工系の大学院を出た後、コンサルティング会社に就職します。その後に転職した別のコンサルティング会社も含め、外資系証券会社、リース会社、インターネットサービス業、造船会社などに対するコンサルティングに携わり続けました。企業力を高めるために、業務の現状をきちんと分析してどうしたら改善することが出来るかを提言、実行するというような仕事です。

将来はプロの経営者になりたいと考えていて、そのためにコンサルティング会社でマネージャーを経験しようと思っていたところ、株式会社電縁の親会社(当時)である株式会社ガイアックスから「6,70人規模の子会社の役員を任せたい。」と声をかけられました。その時、私は率直に「なかなかこんなチャンスはないな」と転職を決意します。今からおよそ丁度10年くらい前の話なので、私が31歳のときですね。

それからは、株式会社ガイアックスでプロジェクトマネージャーを務めつつ、株式会社電縁の取締役に就任したのですが、その当時の株式会社電縁は勢いはあるが制度はまだ整っていないな、という印象でしたね。それからの10年間は、新しい評価制度やルール作りを行い、会社の仕組みを整えるとともに、固定化していた顧客層の拡大を図るため、新規顧客の獲得、新規事業の推進も行ってきました。社員数も6,70人程度だったのが、今では110人ほどになりましたよ。

ブロックチェーンを軸に、お客様に合わせた最適な提案を


株式会社電縁では、Webシステムに関する様々な事業を幅広く展開していますが、特に最近注力しているのは私が中心となって立ち上げた「ブロックチェーン事業」ですね。

ブロックチェーンは、仮想通貨ビットコインを作るために生み出された技術です。情報が改ざんされないように皆で共有し、監視するという仕組みが特徴的なシステムで、一度作ったデータは誰も書き換えることも消すこともできない仕組みになっています。

このブロックチェーンの事業を立ち上げたきっかけは、株式会社電縁の親会社(当時)にあたる株式会社ガイアックスが事業全体をシェアリングエコノミーへシフトしていく中で、ブロックチェーンとの親和性が高いのではないかと考えたことです。

グループでブロックチェーンシステムの開発を受託できる能力をつけたいということで、株式会社電縁に話が回ってきました。
その後、システム構築のプラットフォームとしてブロックチェーンを調べていくと、初めは仮想通貨を作るために生み出されたブロックチェーンですが、仮想通貨には仮想通貨の価値、ブロックチェーンにはブロックチェーンとしての価値があるのだろうと思いました。
それだけではなく、今までにない新しいシステムのプラットフォームの在り方として、ブロックチェーンは可能性を秘めているのではないか、と。

その当時、実は国内でブロックチェーン事業に取り組んでいる企業はまだ多くなかった。このような状況の中でこそ私たちが先行して参入するのはいいのではないかと思い、弊社が取り組むことになりました。

経済産業省の予測だと、ブロックチェーンが影響を与える産業の市場規模を全部足すと、67兆円にもなるそうです。これはブロックチェーン自体ではなくて、ブロックチェーンが影響を与える産業の市場規模ではありますが、やはりそれなりに大きな市場規模ですよね。

ただ、この事業を始めるときにエンジニアと何度も話したのが、「ブロックチェーンじゃなきゃいけないものってなんなんだろう」ということです。実は、作ろうと思えば、他のものでもブロックチェーンと同じ機能のものを作ることは出来るんです。

ここで大切なのは、いま流行っているからといって多用してしまうと、まだ未成熟な分野でもあるためにうまくいかなくなってしまう可能性があるということ。あくまでも、私たちはブロックチェーンに向いているもの、そしてブロックチェーンで作る意味のあるものを作っていきます。
そうした中で、私たちの強みは「お客様に合わせて、ブロックチェーン以外の提案もできる」というところですね。

ブロックチェーン専門の会社だとそうはいかないと思います。でも、実は私たちはブロックチェーン以外のご提案をすることが多いんです。お客様のシステムの目的や使い方に応じて、「ブロックチェーンで作るなら、こうしましょう。」というご提案から「これであれば、ブロックチェーンじゃない方がいいですよ」というご提案まで可能です。

私ならではの強みとしては、もともとコンサルタントだった経験を生かして、お客さんの要望がふわっとしているところからでも話を聞いて、解決策を考えることには程遠い、何が問題なのかを一緒に考えるところから対応することができる点ですね。

このような幅広い提案ができるということは、お客様に満足をしていただくには欠かせないことであると思っています。

現場で求められるのは、技術よりもコミュニケーション


ここまで注力事業についてお話しさせていただきましたが、今後の会社全体の方向性についてもお話しいたします。

まずは、エンジニアが成長し続けて、満足度が高い会社にしたいと思っています。ブロックチェーンもそのテクノロジー自体もまだスタートしたばかりなので、今後はさらなる発展や展開が見込まれます。そうすると、今以上にエンジニアにとってやりがいのある仕事を増やすことができると思うんです。
そのような中で、会社としては一番重きをおいている「自主性」をエンジニアがより積極的に発揮できるような環境を作ることに力を入れていきたいです。

実際に、ブロックチェーン事業では、社会人になってまだ2年目の若手社員に開発の主担当を任せていたり、事業の立ち上げ時もプライベートでブロックチェーンに関心を持っていた社員を核にスタートしているので、「まず、やってみよう」という形で積極的に取り組める環境は整ってきていますよ。

そのため、自主的、積極的に自分でやりたいことを見つけて、それを「やりたいです」と宣言できる人。そして、本当にやる人と、私たちはぜひ一緒に働きたいと思いますね。
そうした人材採用の面についてもう少しお話しすると、「エンジニアが成長し続けて、満足度が高い会社」とお伝えしましたが、実は近年毎年10人強を採用している内のおそらく7割程度は文系出身者です。

確かに電縁はシステム開発をしていますが、どちらかと言うとパートナーさんに来ていただいて、開発のコーディングはその方々にやっていただきます。私たちの仕事は、お客様との会話の中から相手方の気持ちを汲みとり、繋ぐことです。お客様と交渉して、どういうシステムを作っていきましょうかとか、こういうやり方でいきましょうといったコミュニケーションをとっていく。
そういうわけで、技術云々というよりも、コミュニケーション能力であったりとか、対人関係の構築の能力が求められる場面が多いんです。

とはいえ、最低限求められる知識もある。そこに関しては、未経験の方も学んでもらえるように研修を用意しているので、安心していただいて大丈夫です。

こうしたことを踏まえて、私たちと一緒にお客様の抱える課題に向き合っていける方がいましたら、ぜひ一緒に働いていきましょう。

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