株式会社シナプス

竹内 勝幸

鹿児島県に特化、サポート万全のISP「シナプス」

セルフオーダーアプリ「ソルテ」が飲食店の労力を軽減
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今回のインタビューは、鹿児島県に特化した地域型インターネットサービスプロバイダである株式会社シナプス代表取締役社長の竹内勝幸氏に、地域に特化するメリット、県民に選ばれる利便性、鹿児島に対する強い想いなどをお聞きしました。

株式会社シナプス 社長 竹内 勝幸氏のONLY STORY


【経歴】

1970年に埼玉県川口市に生まれ、三重県鈴鹿市で育つ。1993年に名古屋大学工学部卒業と同時に電子部品メーカーに就職、製造技術開発に従事。1995年に社内異動で鹿児島県へ。ITバブルの勢いを目の当たりにして、2000年に地元IT企業のインターネットサービスプロバイダ/シナプスに転職し、店頭販売や法人営業・総務経理労務などに従事。2014年からの3年間ほどシナプスを離れ医療介護業界に身を置くも、2017年にシナプスに出戻り、代表取締役社長に就任、今に至る。

地元の親近感で利用者の98%が鹿児島県民


–株式会社シナプスの事業内容からお伺いします。

竹内氏:弊社の事業は鹿児島県に特化している、いわゆる地域型のインターネットサービスプロパイダで、NTT西日本の光コラボレーションを利用したネットサービス「シナプス光」を提供しています。

また、昨年12月には飲食店向けの新規事業として、セルフオーダーアプリ「ソルテ」をリリースしています。

–地域特化型のメリットについてお尋ねします。

竹内氏:20年ほど前は地域系のプロバイダがけっこうあったんですが、今は業界内の構造が変わって、その数はずいぶん減ってしまいました。

そんな中で弊社が生き残っている要因は2つだと思っています。まず1つ目に、県内に特化したことで重点的な宣伝活動が可能で、テレビやラジオのCMも県内が対象のため、シナプスという名前が耳に届く機会も多くなります。広告費も全国を対象とするのに比べれば、はるかに抑えた金額で済みますね。

2つ目に、まだまだインターネットはハードルが高いというお客さまも多いため、サポート体制を重視していることですね。使い方がわからない、接続できないといった場合など、弊社のサポート電話はお待たせすることがありません。これもサポートセンターを外注せずに自社で運営しているからこそ出来ることです。

–では、御社の強みは地域特化型ということでしょうか。

竹内氏:差別化が難しいプロバイダ事業ですが、弊社は宣伝効果とサポートの安心感、加えて地元のプロバイダという親近感が差別化であり強みにもなっていると考えています。実際に利用者の97.9%が鹿児島県の方々です。

IT業界は水平分業化が進んでいますが、弊社はそうした流れには与せずに、インフラに近い部分からサービスの開発までを一貫して自社で作り上げています。そのことはサポートの迅速さ、きめ細かさと合わせて大きな強みとなっています。

–次に、飲食店向けの新規事業「ソルテ」についてお聞かせください。

竹内氏:飲食店に入店したお客さまが自分のスマホでテーブルのQRコードを読み込むことで、スマホ画面にメニューのブラウザが開きそこから注文できるというものです。回転ずしでタッチパネルから注文するシステムを見かけることがありますが、そのタッチパネルの役目をスマホがするというものですね。

このシステムによって、機械でできることは機械に任せてしまい、人の力でやらないといけないことだけに人が注力することでサービスの質の向上につながれば、鹿児島の基幹産業でもある観光と飲食の発展に寄与できるはずだと考えています。

また「ソルテ」が注文履歴などのお客さま情報を蓄積するによって、好みの新メニューをお知らせ出来るようになります。「ソルテ」はお客さまと関係を築き、お店が多くのリピーターを獲得するツールになることを目指しているんです。

–「ソルテ」開発のコンセプトはどういうものでしたか。

竹内氏:やはり一番は使いやすさで、直感的に使えることと、しかも美味しさが伝わる点に留意しました。単にメニューが並ぶのではなく、たとえば短い動画で調理の音や湯気を見せることで、作り手が本当に伝えたい美味しさを伝えることができると思っています。

このサービスを提供しているのは鹿児島では弊社だけですし、全国で見ると類似のサービスはありますがまだ普及しているとは言えない段階なので、何としても成功させたいと頑張っています。しかし「ソルテ」の販売開始が2020年の2月からだったので、その前後から始まったコロナ禍によって残念ながら苦戦を強いられています。

華やかなりしITバブルに憧れて転身し…


–社長に就任するまでの経緯をお伺いします。

竹内氏:入社をしたのは2000年なんですが、その当時ITバブルが起こっていました。ライブドア社やサイバーエージェント社などが脚光を浴びていた時代です。そのころ私は電子部品メーカーのエンジニアでしたが、ITの凄さに魅せられまして、ITの仕事を探していたときに目についたのが「シナプス」だったんです。

ITバブルを見てシナプスに転職しましたから、いつかは自分も社長になりたいと思っていました。代表になる直前3年間ぐらいはシナプスを辞めて別の会社にいた時期があるのですが、オーナーに呼び戻してもらって代表になりました。いつか社長になりたいと思っていたマインドや行動が弊社のオーナーにも伝わって、結果として社長をやらせてもらっているのかなと思います。

–社長就任後、特に印象に残っていることはありますか。

竹内氏:弊社は鹿児島県に特化しています。社員全員も鹿児島県在住なので、私たちは鹿児島に対して何が出来るだろうという想いを持ち続けています。その想いをどう経営に活かしていくのかということを考える中で、経営理念というものを社員みんなの議論の中で定めていこうという動きを2019年にやりました。

4か月の議論の末に弊社の経営理念「インターネットで、鹿児島の毎日を笑顔にします。」が生まれました。

このときの社員みんなの議論やワークショップがとても印象に残っています。普段、こういった将来に対する話をすることはなかなかなかったため、それが全員とできたことはすごく充実した時間でした。

ITを駆使し魅力あふれる鹿児島に


–2, 3年先の短期的な事業目標をお聞かせください。

竹内氏:ITの各種統計を見る限り、鹿児島がITに乗り遅れている事実は否定出来ません。鹿児島の皆さんがもっとインターネットを利活用できるよう、弊社の光回線などのサービスを選んでいただけるように取り組んでいきたいです。また、5Gが盛んに言われていますが、ローカル5Gという技術もあるので、これをぜひ鹿児島で活用できるように、自分たちの技術を磨いていきたいと思っています。

また、セルフオーダーアプリの「ソルテ」を、鹿児島はもちろん九州エリアに拡大させて、全国の競合各社と互角に渡り合える力をつけたいと思います。

–次に、10年先といった長期的な展望をお伺いします。

竹内氏:今回のコロナ禍をきっかけに、リモートワークを取り入れる企業が増えました。それにより、都心に住んでいる方々も地方でこれまで通りの仕事が出来るようになりましたが、地方からすると地方の優秀な人材が東京の会社で働けるということでもあり、私はそれを危惧しています。人材の「流出」を防ぐために、魅力的なサービスを作り上げていって、その姿に共感していただける優秀な人が働いてもらえるような会社にしていかなきゃいけないというふうに思っています。

今後、日本全体の景気がかつてのように良くなるとは考えにくいので、地方は地方で自分たちが成長するにはどうすべきかを独自に模索しなくてはなりません。

IT技術の駆使は、鹿児島の経済基盤である農業と観光の魅力づくりに多大な貢献ができるはずです。その観点からも弊社の技術向上が課題であり、県内他社やフリーランスとも手を携えて鹿児島全体のIT力を結集し、来たるべきその機会に備えたいと思っています。

–最後に、読者へのメッセージをお願いします。

竹内氏:弊社は鹿児島の魅力をITによって、より一層魅力的に、より広く発信するモデルケースを目指しています。鹿児島県に関心を持ち、鹿児島への想いを共有できる方のご連絡をお待ちしています。また、九州域外での「ソルテ」の拡販にご協力いただけるパートナーのご連絡もお待ちしています。

執筆=増田
校正=6483works

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