株式会社ふるさとup

江崎 英太

地方で努力している人が報われるようIT化をサポート

地方の中小企業のために、さらなる成長を目指す
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今回は、地方でIT化が進んでいない中小企業のサポートを行う株式会社ふるさとupの江崎氏にお話を伺いました。20代前半で社長に就任し、周囲の理解を得ながら邁進していく江崎氏の姿勢と想いについて
語っていただきます。

株式会社ふるさとup 代表者 江崎 英太氏のONLY STORY


【経歴】

1992年、神奈川県横浜市出身。2016年、明治大学法学部卒業。日韓W杯を契機にサッカーを始めるも、高2の冬にオーバートレーニング症候群により退部。大学ではイベント運営スタッフのアルバイトでFIFAクラブワールドカップの運営に携わる。就職は未経験ながらシステム開発会社に入社。仲の良い先輩に誘われて行った会社説明会で社長と意気投合したためです。
新卒2年目の4月1日に新設する子会社の社長就任を打診され現在に至る。
経済産業省主催の『始動 Next Innovator 2018』ではシリコンバレー派遣選抜メンバーに内定。

地方の企業向けのITサービスを展開


–株式会社ふるさとupの事業内容を教えてください。

江崎氏:株式会社ふるさとupは地方の企業向けにホームページやECサイト、RPAなど、ITを不得手とするお客様に対して、導入の支援から実際に稼働するところまでサポートしています。現在の提供範囲としては、静岡、沖縄、岩手にクライアントがいます。

例えば、レンタルスペースの運営なども行っている企業様の予約サイトの作成をお手伝いしています。もともとは電話とFAXとメールで予約を行っていたのですが、管理が大変なのとお客様の手間を省きたいというクライアントの思いからウェブ予約のサービスを開始しました。
–他社と差別化をはかっている点や強みはどのようなところですか。

江崎氏:既存のお客様からの紹介で依頼を受けたり、会食で一緒になった方から案件をいただくことが多いため、お客様と密にコミュニケーションを取りながら仕事を進めている点は株式会社ふるさとupの特徴です。

細かいニーズや悩みを聞き出してサービスを提供できていると思います。パッケージを用意するのではなく、それぞれの企業の特色にあったサービス展開を行っています。

地方の中小企業はIT化にそれほど予算が割けないという方が多いので、入口はなるべく低価格にしているという点も特徴です。実際に運用して売上が上がったら、さらに必要な機能を加えてアップデートしていくという売上連動型で契約することが多いですね。
–サービスを作る中で、どのようなところにやりがいを感じますか。

江崎氏:お客様との距離感が近いので、良いリアクションを直に見たり聞いたりできたときにやりがいを感じますね。
–事業を行うにあたって、最も重要視していることは何ですか。

江崎氏:地方で、日の目を見ずに日夜頑張っている方の努力が報われるサービスを提供することです。

私たちが知らないだけで、地方には魅力的な商品、場所、サービスがたくさんあります。そういったものを広めていけるように、そしてそのために頑張っている人たちの姿を多くの人に届けられるようにお手伝いしたいと思います。

価値観の違いによるすれ違いを乗り越えて


–起業に至ったきっかけ教えてください。

江崎氏:前職の2年目に、当時の会社の社長から呼び出されて「新しい会社を作ったから経営をやってみないか」と言われたのがきっかけです。

あまりに急な話だったので驚いたのですが、私は基本的に人から勧められたことを断らないようにしているので、やりますと返事をしました。
–江崎様の経歴を教えてください。

江崎氏:私がもともと入ったのは小さなシステムの会社でした。そこに入社を決めたのは、学生のころ先輩からその会社の説明会と飲み会に誘われて、社長に気に入られてそのまま内定が決まったからです。

そんなゆるい感じで入社したのですが、きちんとその会社に決めた理由もあって、まず社長がとても面白い人だったんです。ディズニーランドにスポンサードするために会社をやっていると言ったり、学生に対してもフランクに話してくれたのが印象的でした。

説明会に参加していたエンジニアの方がとても良い人だったこと、そして小さい規模の会社だったので、上を目指せると思ったことも入社のきっかけです。
–社名の由来について教えてください。

江崎氏:シンプルに、ふるさとをUPして行こう、地方をもっと元気にしていこうという想いを込めています。

実績を積んで、より地方に貢献したい


–今後の目標について教えてください。

江崎氏:私個人としては、やはり困っている地方の方を助けたいという想いで仕事を続けていきます。

ただ、地方の方が困っているという実感はあっても、東京に拠点を置いているとなかなか肌で感じることができない部分や、理解しきれないことがあるんですね。そういうところで、まだ力になりきれていない部分が多いというのが課題です。

今私が新しくやろうとしていることは、毎日会うような近しい人たちから手助けをしていって、実績を上げることによって信用度を上げていき、もっと大きなことができるように繋げていくことです。

そのレベルに達したときに、改めて地方に目を向けていきたい。今の自分ではできないことがとても多いので、もっと力をつけて地方の人たちの力になれるように成長したいと考えています。

私が今26歳なので、30歳までにひとつ大きな区切りをつけたいと思っています。具体的には、宅配の再配達が多い現状を解決するような事業を行っていきたいと考えており、その新事業で実績を積んだ後の5年で、地方に対してできることを増やしていきたいと思います。

–実績を積んだ後の、地方へのサービスはどのように展開していく予定ですか。

江崎氏:現在お付き合いのある地域が3県ありますが、私のルーツは広島県なので、広島に対して何か出来たらいいですね。例えば、農家さんが自立できるようなサービスを作ることで支援することを現時点では考えています。

–読者の方に一言お願いします。

江崎氏:現在は、目の前で困っている人がいても、当社の人手不足で助けられないことがあります。人知れず頑張っている人たちの努力が報われる世の中にしたいという想いに共感してくださる学生さんが、当社でエンジニアとして力になってくれたら嬉しいです。

同時に、学生の皆さんの努力も報われてほしいと思っています。ですから、何かを頑張ろうと思っている若い人たちには、努力の量だけでなく、どこへ向かうのかという方向性を定めることも大切にしてほしいと思います。

                                  執筆=スケルトンワークス
                                         校正=勝野

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