レディオブック株式会社
板垣雄吾
POSTED | 2019.05.02 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:IT・情報通信業 創立:9〜10年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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大学生を中心としたオンラインサロンや中古スマホ買取
ミュージシャン、格闘家を経て起業した異色の経歴Topics
今回のインタビューは、オンラインサロンやスマートフォンの買い取り修理など様々な事業を営む、レディオブック株式会社の板垣氏にお話を伺います。事業内容や起業の経緯だけでなく、今後の日本社会に起こり得る変化や、その中で目指していく役割などについて、語っていただきました。
レディオブック株式会社 代表取締役 板垣 雄吾氏のONLY STORY
オンラインサロンやスマホの買取販売事業
–まずはレディオブック株式会社が手がけている事業について、お聞かせください。
板垣氏:弊社は幾つかの事業を行なっており、その中でも現在メインになっているのがオンラインサロン事業になります。その他にはスマートフォンの買取販売修理、動画制作、広告、ライティング、システム開発などを行なっています。
–ありがとうございます。メイン事業となっているオンラインサロンについて詳しく教えてください。
板垣氏:サロンの参加者は半分以上が大学生で、高学歴なだけでなく、自分で考えて動ける方が多いですね。弊社のインターンでは、給与を時給や固定給ではなく成果給でお支払いしているので、言うなれば個人事業主と同じ扱いをしているんですね。そういった環境でしっかり結果を残せるような学生が集まっています。
ですから人材紹介のような形で、インターン生を募集したい企業さんや、採用したいという企業さんに対しても、私たちのサービスを活用していただけるのではないかと考えています。
–続いて、スマートフォン事業に関しても教えていただけますか。
板垣氏:たとえばICT化を進めており、iPadやスマートフォンが欲しい企業さんに対して製品を販売したり、反対に社内で余っているデバイスがあるといったことがあれば買い取りを行なっています。
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
板垣氏:オンラインサロンの大学生関連でいうと、先程も申し上げたように、意識の高い、学歴の高い方が多く集まっていますので、そこが弊社の特徴だと思っています。
次にスマートフォン事業については、ご希望に沿った種類と数を提供できることですね。というのもスマートフォン業界には製品が足りていないんですね。
そんな中でも国内外を問わずたくさんのパイプがある私たちは、毎月数千台から数万台の流通をしているんです。だからこそお客さまのニーズに合った製品をお届けすることができます。
また、弊社でご購入いた場合にはスマートフォンの修理が無料なので、メンテナンスも必要ありません。
–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
板垣氏:理念の共有です。理念を共有しないまま一緒に働こうとすると、必ずズレが発生してくるので、スタッフだけでなく企業さんに対しても「私たちはこういう理念でやっている」というところを共感していただいてからパートナーになっていただいています。
ミュージシャン、格闘家を経て起業へ
–起業するまでの経緯を教えて下さい。
板垣氏:私はもともとミュージシャンで、その後は格闘家になり、無職の時期を過ごし、それから起業しました。
ミュージシャンとしてはインディーズまでいったのですが、自分の考えている理想と少し違うと思い、別のことをしたいと思うようになりました。次に格闘家になろうと思い、ボクシングのライセンスを取って、総合格闘技でプロデビューしたんですね。
プロデビューしてから結婚もしたのですが、いざデビューすると、自分の中でプロデビューが目的だったということに気付いてしまい、そこで燃え尽きてしまったんです。
けれど子供が生まれる時に、このままではマズいと、一念発起してアルバイトをしながら個人事業を始めました。最初に始めたのはECサイトで、打っていたものは女性用のアダルトグッズやアロマ化粧品などですね。これがちょっと当たって、NHKの朝の情報番組にも取り上げてもらいました。
その後は、異業種交流会で出会った方がiPhone修理をしていたので、話を聞いて、技術を習って、実店舗を持たない出張型というかたちで修理を始めました。
その一方でモデルさんを雇ってiPhone修理を教えて、モデルが教えるiPhone修理といった形でホームページを作ったら、全国からお問い合わせが来るようになったんです。その後、大阪戎橋のTSUTAYAさんや渋谷のTUTAYAさんで店舗を出し、それから法人化しました。
サロン内で経済圏を作りたい
–今後の展望について教えてください。
板垣氏:短期的な展望でいうとオンラインサロンで経済圏を作りたいと考えています。そのための取り組みとして、現在、弊社のサロンの中で融資出資ができるような仕組みを作っています。
そのほかにも既存のオンラインサロンはお金のやり取りをしていないところが多いのですが、私たちのサロンではお金のやりとりを発生させています。今後もアクションをした人にはしっかりと対価が払われる経済圏の実現を目指していきたいです。
–社会の中でどんな企業になっていきたいですか?
板垣氏:個人的には今後、会社というものの必要性は薄れていくと思っています。多くの労働はAIに肩代わりされ、仕事はもう、人間しか生み出せない価値を作る特別なものになっていく。そうやって高貴な遊びになると考えています。
とはいえ現状は会社同士でなければ取引は不可能なので、サロンのメンバーが取引をするとき、体裁としてレディオブック株式会社が出ていく。そんな盾のような存在になっていきたいですね。
–最後に読者へメッセージをお願いします。
板垣氏:経営者さまに向けては、理念を発信していくことの必要性を伝えていきたいです。人手不足だという会社は多いですが、人材紹介会社を使うよりも、ブログを書いたり、SNSを通して、理念を発信していけば、人やお金や者が集まってくる状況を作ることができます。なのでぜひ自分の魅力を発信していって欲しいですね。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原