株式会社エス・ケイエンジニアリング

玉元 宗児

日々のメンテナンスで社会インフラを支える

立体駐車場、下水処理場、テーマパークet…
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今回のインタビューは、大阪を中心に機械のメンテナンス事業を展開する株式会社エス・ケイエンジニアリング代表取締役の玉元氏に、どんなところで同社のメンテナンスが役立っているのか、インフラを守るメンテナンスの重要性などについてお聞きしました。

株式会社エス・ケイエンジニアリング 社長 玉元 宗児氏のONLY STORY


【経歴】

1987年 大阪市立泉尾工業高等学校卒業
1997年 朝日建物㈱ ビル管理会社に就職 設備管理の仕事に2年間
1989年 オーストラリアにワーキングホリデーで11ヶ月滞在
1990年 父の会社の丸中商店に入社
     スクラップ取り扱いの仕事をしながら
     立体駐車場の据付メンテナンス事業に転換期に入社
1992年 ㈱エスケイエンジニアリングに社名変更
1994年 代表取締役に就任 現在に至る

優れた機動力で現場の大小に関わらず対応


––株式会社エス・ケイエンジニアリングの業務内容からお伺いします。

玉元氏:弊社は立体駐車場や水処理設備、非常用発電機などの各種機械の据付・解体工事からメンテナンスまでを行う会社です。大阪を中心に、メーカーやテーマパークなどの法人のお客様からご依頼を受けるBtoBの事業になります。

––ありがとうございます。具体的にはどういう作業を行っているのでしょうか。

玉元氏:立体駐車場の場合は、弊社がメーカーから資材の提供を受けて、現場で据付工事を行い、稼働が始まればメンテナンスとして数ヶ月ごとに油を塗ったり、動作確認をしたりと保守・点検作業を行います。

水処理設備は年1回の点検。テーマパークの場合には毎日の閉園後、必ずいずれかのアトラクションのメンテナンスに入っています。

––御社の強みはどこにありますか。

玉元氏:工事とメンテナンスの2つの視点を持っている点ですね。と言うのも、工事は出来上がる前のものを見て作り上げる作業ですが、メンテナンスは出来上がったものを見る作業ですので、必要になる目線が当然異なります。例えば、一般的にメンテナンスをメインにしていると、重量物を扱う工事は出来ません。しかし弊社の場合は工事の技術も十分備えているので、両方に対応している点が大きな強みと言えますね。

加えて、現場の大小に関わらず幅広い対応が可能である機動力にも自信を持っています。

父から引き継ぐも意識は「自分の会社」へ


––玉元様の経歴をお伺いします。

玉元氏:私は工業高校を卒業し、設備管理の仕事に2年携わった後に、ワーキングホリデーでオーストラリアに行きました。

もともとはスクラップ事業を経営していた弊社ですが「新たに立体駐車場の設置を手掛けることにした」という父親を手伝うため、帰国後ほどなく父の会社に入ることにしました。しかし、26歳時に父親が亡くなってしまい、私が会社を引き継ぐことになりました。そのような経緯なので、正直はじめから「父親の会社を継ぎたい」という想いは持っていなかったんです。

––引き継いだ跡を振り返って、今どんな思いを持っていますか。

玉元氏:父親が亡くなったときには、もう仕事の流れが出来上がっていたので、ただ目の前の仕事を淡々とこなすだけでしたが、父親が作り上げた会社をつぶしてはいけないという想いだけは持っていました。

しかし、自分で事業運営するうちに「父親の会社」ではなく「自分の会社」をつぶすまいと、想いは少し形を変えるようになりました。もちろん、今日に至るレールを敷いてもらったことの感謝を忘れたことはありません。

––現在、玉元様が事業を運営する上で大事にしていることはありますか。

玉元氏:「産業機械の発展を通じて快適な生活を創造します。」「信頼できる技術で安心・安全なサービスを提供します。」「 豊かな心を明るい未来につなげます。」

この3つの経営理念です。弊社の技術力でお客さまに快適な生活と安心と安全を届け、豊かな心を明るい未来につなげたいと願っています。また、お客さまはもちろんのこと、社員や家族、そして私たちに関わってくれるすべての人たちから、笑顔と「ありがとう」をもらえる企業であり続けたいとも考えています。

メンテナンスの重要性は今後も不変


––この先2〜3年の事業プランをお聞かせください。

玉元氏:今後は工事ではなくメンテナンスに注力し、様々な設備・機械のメンテナンスを行うことで利益の7~8割をメンテナンスが占めるようにしたいと考えています。

––では、長期的にはどのような目標をお持ちですか。

玉元氏:長期的にもメンテナンス中心は変わらないはずで、数を増やすのは当然としても、率も重視して20年、30年先を見据えたいと思っています。ただ、立体駐車場については市場が縮小する恐れもあり、今後どう変わるのか不透明なので、視野を広く構える必要を感じています。

たとえば消防点検項目に入っている非常用発電機の規定は、今後さらに厳しくなることは間違いなく、何百万台という市場になるので、これには必ず手をつけなくてはなりません。いずれにせよ、長期的に安定した事業にして次の世代に引き継ぎたいと思っています。

––将来的に、社会にとってどんな存在の会社でありたいとお考えですか。

玉元氏:弊社は少なからず世の中に貢献できている会社だと思っています。たとえば下水処理場の機械が止まれば、すぐにインフラに支障が出てしまいます。何の機械にしても、誰かが整備していることによって、安全かつ確実に動いてみんなの日常を支えているんです。

ITの進歩によって、機械の点検は3か月から1年に1回というように減っていくのかもしれませんが、それでも故障は起きるもの。それを防ぐためのメンテナンスがなくなるとは思えませんので、その意味でも弊社の役割は不変だと考えています。

––最後に、読者へのメッセージをお願いします。

玉元氏:非常用発電機や立体駐車場にお困りでしたら、ぜひ弊社へ連絡をいただきたいと思います。

執筆=増田
校正=笠原

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