奥窪 二郎

株式会社J・gripが扱っている商品やサービスは、IT事業を中心に、制作から広告まで実に多岐にわたる。田浦社長はそのメリットについて、次のように語ってくださった。「たくさんの業務の機能が一本化されているので、お客様へ商品・サービスを提供できるスピードがとても速いです。たくさんの商材を自由に扱えるので、お客様からの相談にも幅広く対応することができます。」

「特に力を入れているサービスなどはありません。そのこと自体がこの会社の特徴だと思います。利益率の高い商材だけを扱ってもお客様の信頼や満足を得られない、だからといって利益率の低い商材だけだと高いクオリティを保つことができません。そのバランスを見ながら、すべての商材を公平に扱っています。今後は、色々な業界に特化したサービスを作っていきたいと考えています。特化といっても、もちろん臨機応変に対応できる仕組みはきちんと作って、柔軟性は失わないようにしたいと考えています。」

「自分の努力が一番報われないのは大企業です」
以前、大企業での会社員を経験した田浦社長はそう断言する。
「大企業に勤めていると、一人が頑張ったとしても会社全体に与える影響は少ないです。その点に疑問を抱いている人はたくさんいると思うんですが、なかなか改善のための一歩を踏み出すことができないんですよね。それから、そんな人たちが集まって納得のいく仕事をすることができたらいいなと自然と思うようになりました。本気でやっている人が報われない今の世の中は残念すぎる！！努力をして実績を挙げている人たちが報われる会社を作ろう！！そう思ったことが、会社を立ち上げたきっかけです。」

J・gripではどのような人材を求めているのか。田浦社長に尋ねてみると、とてもシンプルな答えが返ってきた。
「言いたいことをきちんと言える人と働きたいと思っています。自分の言いたいことを我慢せずに言う方が精神的に楽ですから。逆に我慢して黙ったままでいると、何も納得することができないまま知る機会を失っていってしまいます。私も学生時代のアルバイトでは、何も遠慮せず聞きたいことを聞きまくっていました。そもそもなぜこの仕事をするのか、どういう基準でこの給料が設定されているのかなど、仕事をする上で一番根底になる部分の仕組みをすべて知りたかったんです。そんな私がつくった会社だからこそ、言いたいことをきちんと言える人と働きたいと思っています。」

最後に、田浦社長に読者へのメッセージをお願いした。
「まず学生に対して。就職活動などで自己分析をすると思うのですが、それに固執しすぎても得られるものはあまりないと思います。いくら分析しても、その会社に自分が向いているかどうかなんて、その会社で働いたことがないのだからわかるはずないですよ。それより、どのようなスタイルで働きたいのかをしっかり考えたほうが現実的で良いと思います。例えば、仕事も大事だがプライベートの方をより重視したいと思ったとしたら、残業の少ない業種や会社を選ぶ、ということです。その方がより自分に適した環境で働けると思います。」

「次に転職を考えている方に対してアドバイスをするとすれば、一つでも何かを成し遂げて自信を持てる何かを得てから辞めること、ですね。そうすれば転職の際の面接できちんとアピールすることができます。」

「私の主な業務はWeb制作ですが、採用窓口や総務の仕事もしています。以前は大手の会社で働いていましたが、自分の意見が通りにくく、自分で何も変えられないことを窮屈に感じていました。20代で色々経験したいという想いもありましたが、大企業では年功序列で昇進のスピードも遅く、もどかしい思いを感じていました。今の会社では、基本的に一人ひとりに仕事が任されており、責任と充実感を感じながら働くことができています。会社内に決まったやり方というのは存在しません。自分でルールを作っていける自由な職場で、主体性が求められます。社員同士がフランクに相談しあえる良い環境を築けていると思います。」

「学生の頃は仕事や会社に安定を求めがちです。しかし大事なのは安定ではなく、自分の中に考え方の軸や、これがあるから大丈夫と言える確固たるものがあるかどうか、だと思います。」

大企業で努力が報われない経験があるからこそ、J・gripは働きやすい環境が整備されているなと感じました。このような会社であれば、能力のある人はのびのびと活躍できて、とてもやりがいがあるのではないかと思います。

http://www.jgrip.co.jp/