株式会社オーシャン
黒田 泰
POSTED | 2019.11.20 Wed |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:士業(会計士・税理士・社労士・弁護士) 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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士業向けコンサルティングサービスと士業グループ運営
規模が拡大しても「いきいきわくわく」の文化を大切にTopics
今回のインタビューは、士業グループの運営や士業向けのコンサルティングサービスを手掛ける株式会社オーシャンの黒田氏にお話を伺います。事業内容に加え、起業の経緯や今後の展望についても語っていただきました。
株式会社オーシャン 社長 黒田 泰氏のONLY STORY
士業向けのコンサルと士業グループの運営
–まずは株式会社オーシャンが手がけている事業について、お聞かせください。
黒田氏:弊社は司法書士・行政書士・社会保険労務士など法律手続き及び各種コンサルティングサービスを展開する士業グループの運営や士業向けのコンサルティングサービスを提供している会社です。
グループ全体で行っている業務は幅広く、例えば司法書士業務でいうと住宅ローンの借り換えや不動産売買の際の所有権の転移登記などを行っています。そのほかにも相続手続きや遺言書の作成、家族信託などを行っており、それらに関しては全国でも6番目ぐらいの受注実績があります。
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
黒田氏:まず1つがサービスの質です。契約の際には今後の工程をきちんと説明し、1ヶ月に1回は進捗報告を行うようにしています。私たちが提供しているようなサービスをお客様が日常的に利用されることは無いため、その違いも伝わりづらいのですが、目の前のお客様と真摯に向き合い、業務に取り組んでいます。
専門サービス業、更にいえば接客業として、いかにお客さんに安心して依頼していただけるかという部分をきちんとした対応で表現するよう心がけていますね。
–黒田様が事業運営の中で大切にしていることはありますか。
黒田氏:グループとして掲げている、革新的なサービスを世の中に提供する「Legal Innovation」というポリシーです。
例えば「司法書士」や「行政書士」の仕事には、介護や葬儀など、他の分野と関連するサービスが多くありますが、その隙間のマーケットは成立していません。
その中できちんとしたサービスを成立させ、価値としてきちんと世の中に出していく、市場を作り出すことが私たちの取り組みであり、大切にしている考えになります。
妻の一言がきっかけで経営者に
–起業を決意したきっかけについて教えてください。
黒田氏:私は前職でも士業のコンサルティングを9年ほど担当しており、月400~450時間ほど働く中で様々な形のコンサルティングを経験してきました。
市場規模が小さく困難なマーケットもありましたが、その中でもきちんと成果を出していきました。しかし色々なしがらみもあり、ノウハウを駆使してプロデュースを行っても何も残らず、どことなく虚しさを感じていました。
そんな折に妻が行政書士に合格して、その事務所のマーケティングを私が担当することになりました。すると3ヶ月で約100万の売上を達成したため妻に「体制を整えて経営するべきだ」と言ったのですが気が進まない様子でした。その後言われた「あなたが経営をしてください」という言葉がきっかけで経営者の道を選びました。
–そこからどのような経緯で「士業グループ」という形に成長させたのでしょうか。
黒田氏:私が持っている資産は、圧倒的な数の経営者と出会った経験、彼らをマネジメントしてきた経験、大企業から中小企業までをコンサルティングしてきた経験、そこから積み上げられた実績。
これをどのように活用するか考えた結果、自分の手で士業グループを作り、そこに私の資産を注ぎ込むのが良いと考え、現在の形になりました。
法律を通じたサービスをより分かりやすく
–今後の展望について教えてください。
黒田氏:来年から立ち上げる不動産事業とグループ管理会社の経営に注力していきたいと思います。
そのためにも一つ一つの経営企画や広報や総務、人事にきちんと人を割り振り、成長していくための土台、つまり組織体制を整えていきたいです。
グループ会社は職種も事業も多いため、他と比較した際に社内のマネジメントは難しいので、その分マネージャーの育成にも力を入れていきたいと思います。
–社会にはどんな価値を提供していきたいですか。
黒田氏:法律を通じたサービスをより分かりやすく身近に提供する存在になりたいです。現状ではやはり隙間が多いので、そこを埋めるような取り組みをして、一般の方々がより簡単にリーガルサービスを使える社会にしていきたいと思います。
–ありがとうございます。最後に読者へメッセージを願いします。
黒田氏:いきいきわくわく、というのがオーシャンのキーワードなので、いきいきわくわく自己実現をしたい人たちのプラットフォームになりたいと思っています。
自分自身の独自性や能力をいかんなく発揮できる、文化や環境は大事にしたいと思っているので、100人になっても、300人になっても、上場しても「いきいきわくわく」の文化を守っていきたいと思っています。
私たちの取り組みに共感していただけましたら是非ご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原