リテールクリエイト社会保険労務士法人
安 紗弥香
POSTED | 2021.02.12 Fri |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:士業(会計士・税理士・社労士・弁護士) 創立:1〜2年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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コンビニの労務、採用、人生相談のすべてに迅速対応
コンビニ業界を活性化させ、日本中を元気にするTopics
今回のインタビューは、リテールクリエイト社会保険労務士法人 代表社員/こんくり株式会社代表取締役の安紗弥香(やす・さやか)氏に、
コンビニに寄せる想い、コンビニ業界へ転身した経緯、なぜ起業を決断したのかなどをお聞きしました。
リテールクリエイト社会保険労務士法人 安 紗弥香氏のONLY STORY
【経歴】
コンビニ社労士®︎(商標登録第6046093号)。
小売業、フランチャイズ業界に強いコミュニケーション・トレーナー。
ディズニーで5年間、最高のお客さま対応と人材育成を経験した後、コンビニエンスストアチェーン本部(ampm、ファミリーマート)へ転職。以後、通算7年間、4,000人を超える社員研修、加盟店オーナーの研修に携わる。
その中で、コンビニ店舗の不安定な労働環境に直面。職場環境改善のきっかけをつかみ、人事労務管理のプロである社会保険労務士を取得。2013年5月、よりきめ細やかな「人」のサポートを行うべく「経営・人事コンサルティング Office38」を西荻窪で開業。2014年には社労士業務部分を法人化、2022年2月までビジネスパートナーと経営に携わる。
また、Office38の社労士以外の業務については「こんくり株式会社」として2017年に法人化し、本社を東京都千代田区に置く。コンビニ業界をはじめ、各種業界の人事・労務管理、人材育成研修、人事コンサルティング、プレゼン力・コミュニケーション力アップ支援など、総合的なアドバイスを提供している。
2022年3月に、さらに自身の強みを活かしていくべくそれまでのビジネスパートナーとのパートナーシップを解消し、リテールクリエイト社会保険労務士法人を設立。同じく千代田区に本社を置く。
各社に合わせたオーダーメイド対応が魅力
※下記内容は、「こんくり株式会社」のインタビュー内容となります。
––最初に、こんくり株式会社の事業内容をお伺いします。
安氏:弊社事業は3つに大別されます。
1つ目はコンビニ加盟店で働く人の支援事業。2つ目は企業や商工団体などの研修やセミナーのコンテンツを作成し、さらに講師役も務める事業、3つ目が人事コンサルタントとして企業の従業員のモチベーションを高めるサポート事業になります。
今日はその中で特に思い入れがあり、私が一生を懸ける決意のコンビニ支援事業についてお話ししたいと思っています。
––コンビニの支援事業とはどのようなことをされているのでしょうか。
安氏:そのコンビニの状態に合わせて、経営者やスタッフが誇りを持って働ける環境づくりをオーダーメイドで行っています。例えば、労務支援や採用支援、社員研修、オーナーさんの人生相談まで、あらゆるニーズに臨機応変に対応しています。
コンビニをターゲットにした税理士、社労士は他にもいらっしゃいますが、ここまで踏み込んだサービスをしているのは弊社だけだと自負しています。
また、私は小売業出身で販売経験も豊富なことから業界の知識には自信があります。小売業の1つであるコンビニに対して、その知識と経験を生かし最適なサポートができる点も他社との差別化のポイントになりますね。
––クライアントからはどのようなお声をいただきますか。
安氏:クライアントによく評価されるのは、レスポンスの早さです。クライアントはお困りで私たちの元へ連絡するわけですから、相談や質問にはできるだけ迅速に対応することを心がけています。
私の手に余る内容であれば、他の専門家の紹介もしており、あらゆる手段でクライアントのお悩みを解消できるようサポートしていますのでそこに喜んでいただくことが多いですね。
コンビニの労働改善目指し社労士資格を取得
––では、続いて起業に至る経緯をお伺いしていこうと思います。
安氏:私は大学卒業後、ディズニーに就職し販売員として働いていました。就職して3年目の年に私の上司として赴任してきた方がいたのですが、その上司が大手コンビニ本部出身で、コンビニ業界のことをたくさん教えてもらい、それが私の大きな転機となりました。
中でも印象的なのは、ある時近くの「ケーキ屋さんを見て来な」と言われたことでした。結局、お店を外から眺めただけで、私は上司の意図もわからずにいました。
そんな私に上司は、「ケーキ屋さんはその日の天気や気温、周辺のイベントなどの情報をもとに、どのくらいの人が来るのかを見極めた上で、ケーキの種類や発注量を決めているんだよ」と教えてくれました。そうすることで早々と売り切れたり、余って廃棄することを避け、利益の拡大を図っているんだそうです。この時に「自ら売り場を作って販売するなんて、とても楽しそうだな」と思ったんです。
そしてその話の最後に聞いた「それはコンビニも同じことなんだよ」という言葉で、コンビニ業界へ興味を持つようになり、その後大手コンビニ企業の本部へ転職することにしました。
––コンビニを辞めて、独立しようと決断したのはなぜですか。
安氏:実際にコンビニ業界に入ってみると、正社員やオーナーの労働時間は長く、過酷と言える労働環境を目の当たりにしました。もちろん、私自身も終電後まで働いたことが何度もあり、彼らの悩みはよくわかりました。
本部では研修トレーナーという立場でしたが、これではコンビニで働く人たちを包括的に支援することができないため、社労士の資格を取得しました。しかし、当時の本部には資格を活用できる部署に空きがなく、異動できるメドもなかったので、思い切って独立する道を選びました。
資格取得後、Twitterやブログを始めたことで外部の人とのつながりも増え、その人たちに背中を押されたことも独立を決断するきっかけになりました。
コンビニ従業員100万人への支援は恩返し
––将来の展望をお尋ねします。
安氏:コンビニを活性化させ、日本中を元気にすることです。現在、全国に5万5000店舗以上あるコンビニで働く人はざっと見積もっても100万人は下りません。100万人と聞くと多いように感じると思いますが、これでもコンビニ業界は人材不足の課題を抱えています。その原因は、賃金が過酷な労働に見合わず人気がないためです。
私はコンビニで働くことが社会的なステータスになり、働く人は「コンビニを選んでよかった」と思うことができ、オーナーも人の採用に困らない、そのような業界にしたいと思っているんです。
100万もの人たちがやりがいを持って日々働くことができれば、必ず日本中が元気になれますよね。そうなれば私がお世話になったコンビニ業界への恩返しにもなりますので自分の人生を懸けてコンビニ業界の活性化を進めていきたいと思います。
––コンビニ事業以外の展望はいかがでしょうか。
安氏:セミナーコンテンツの販売プラットフォームを作りたいと思っています。研修の講師役は往々にして話のネタに困ることがあるんですね。もし、ネタのヒントを買うことができれば便利ですし、セミナーの内容も手に入るとあれば、お金を出してもこのプラットフォームを利用すると思います。
私のパソコンには、今までのセミナーコンテンツが大量に蓄積されていますが、ただファイルに収まっているだけで何の役にも立っていません。これをオンライン上に置いて、有料で使ってもらえれば収益にもなるので、5年以内には実現させたいと考えています。
––最後に、読者へのメッセージをお願いします。
安氏:社名であるこんくりには様々な由来があるのですが、その1つが具現化や実現化を意味する英語「concrete」です。私たちは人の想いを形にすることでコンビニ業界を再生し、働き方改革につなげて日本中を元気にする「人の建設業者」です。コンビニ経営でお困りのオーナーさん、弊社は必ずお役に立ちます。ぜひご連絡ください。
また、弊社のコンセプト、私のコンビニへの想いに共感していただけたら協業の道もあるかと思いますので、経営者さまのご連絡をお待ちしています。
執筆=増田
校正=笠原