株式会社テクノラボ

林 光邦

デザインから少量生産までを担う独自のモノづくり

お客様が思い描く世界をプラスチックで実現
SHARE ON

株式会社テクノラボ 社長 林 光邦氏のONLY STORY

一つ一つの危機を乗り越えて辿り着いた、独自のものづくり


私が起業した株式会社テクノラボは、現在プラスチックで製品のカタチを作るお手伝いをしています。ありがたいことに今期で14期目に入りましたが、様々な経験を経て何とかここにたどり着きました。
もともとはサラリーマン時代に車の部品用の接着剤を開発しないかと声をかけられて、起業を決意しました。残念ながらこの接着剤は採用されずに終わり、仕事にはなりませんでした。でも偶々前職で私の退職後にお客様の仕事を取り回すことが難しくなりました。そこを当社で外部受託させて頂けたので、幸いプラスチック製品の仲介業として食いつなぐことが出来たのです。それから事業拡大のためにビジネスコンテストやオーディションに足繁く参加しましたが、その中でコンテストをきっかけに入社してくれた社員の中にデザイン経験の長い者が居て、デザインから自社で担えるようになりました。

途中リーマンショックで苦しい時期もありましたが、IoTの波に救われ、運良く時代に合うものを作り続けることが出来ました。こうした結果が、デザインから部品製造までワンストップで供給出来る体制であり、特に少ない数量から発注できる会社として、多くのお客様に喜んでいただけるようになったのでは、と思っています。

起業のきっかけと経緯についてお話ししましたので、いま私たちが行っている事業内容についてもお話ししますね。


お客様の「作りたい」という強い想いを形にする


株式会社テクノラボは、「プラスチックで思いをカタチにする会社」です。具体的に言うと、プラスチック製品のデザイン・設計をして、それを最終製品にするまでのお手伝いをしています。

一番多いのは、電気屋さんと一緒にするお仕事です。
彼らは「こういうモノを作りたい。(もしくは、作って欲しい)」という思いは持っています。しかし“誰が"、"どういう環境で"、"どういう風に使うものなのか”を意識する訓練はあまりしていません。だから私たちがモノへのニーズや意味を共に構想して、それを実際のデザインに落とし込んであげるのです。
最終製品を作るまでお手伝いしているのですが、今の社会環境ですから、必然的に少数での生産がほとんどですね。
特に「求められた金額で、求められたレベルのものを作り上げるためのご提案をすること」を心がけています。

製品を作るためにはそれなりのお金が必要だということは、皆さんもお分かりだと思います。どんなにいいデザインを考えても、その費用が市場の想定売価とがかけ離れてしまうものでは意味がありませんよね。

少量の生産イコール償却数量が少ない、つまり初期費用をかけると売価が跳ね上がってしまうのです。初期費用を抑えるために、大量生産の工場とは製造ノウハウがかなり異なります。苦労しながらですが、私たちは少量生産で納得頂けるように心がけています。
大量生産のような利益は得られないですが、少ないとは言え製品が世に出ることで、私達の仕事は社会の役に立てるので、意義ある仕事だと感じています。

お客様にとっても新しいものを生み出すことは、正直相当根気がいるものです。製作途中に心が折れそうになることもあるし、良いものを作ったからといって世の中の人が欲しいと思ってくれるかはわからない。

だから、私たちは強い思いを持ったお客様とお仕事がしたいと思っています。.
苦しい場面を乗り越えるためには、お客様自身の中にある「世の中の人も絶対に欲しいと思っているはずだ!」「絶対にカタチにしたい!」という思いが必要不可欠なんです。
そのような方々だったら、私達も苦労しても良いと思えるし、これまでに累積してきた「少量でも安く作れる製造ノウハウ」を発揮して、サポートさせて頂きたいのです。
ラクなことばかりではもちろんないけれど、こうして日々事業に取り組んでいくことで、社会に付加価値を作り出すことが出来ているんじゃないかな。

たった一人の「あったらいいな」を形にできる未来へ


私たちテクノラボは、これから社会に付加価値を作り出す、新しいカタチを生み出していきたいと考えています。
そのために、まずは私たちのような「カタチ」を作るという仕事を世の中に認知してもらい、受け入れてもらうための活動を行っていきたいというところがありますよね。

例えば、私たちはプラスチックの技術を世の中に広め、その可能性の大きさを提案するような活動をしてゆこうと考えています。これは国内にとどまらず海外を含めて、です。
そうした活動を見た人が「面白そうだな、ここに依頼してみよう」と思ってもらえれば、もちろんラッキーですが。

もっと長期的な視点でいうと、いろいろな人の「作りたい」をカタチにできる世界を作りたいですね。
現状はコストの問題もあり、少量でものを作ることを本業にできる人はほとんどいません。
3Dプリンターの製品は、やはりまだまだ実用レベルに遠く及ばないですし。

少量でも安定的に生産できる仕組みがあれば、「こんな感じのものがあったらかっこいいと思う」とデザイナーさんが描いたものに、誰かから買いたい!と手が上がり、すぐに製品化される時代が来ると思うのです。
私たちの仕事がそういう未来につながっていて、一人一人の“あったらいいな”を仕事にできる環境を整える一助になっていればいいなと思っています。

最後に


技術は進歩し、変化していきます。同時に人も変化していきます。これからの未来は、今以上に自分のやりたいことを仕事にできる時代になるでしょう。

そんな未来に、私たちテクノラボは作る「思い」がある人のための工場となって、技術を次世代に伝えるための場でありたいと思っています。

私たちと同じミッションを掲げ、次世代のものづくりのために私たちの作り上げてきた土俵を使ってみませんか。
思いに共感してくださった方からのご連絡を、お待ちしています。

執筆・秋元
編集・山崎

株式会社テクノラの住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

SHARE ON