株式会社LUXEBRAND
玉城 偉光
POSTED | 2020.10.01 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:その他 創立:9〜10年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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東京との太いパイプで沖縄進出企業をサポート
沖縄への貢献を理念に、若者の成長を促すスクール運営Topics
今回のインタビューは、沖縄で多彩な事業を展開する株式会社LUXE BRANDの玉置氏にお話を伺います。沖縄に対する想いや、豊かな沖縄を念頭に描く事業などについて語っていただきました。
株式会社LUXE BRAND 社長 玉城 偉光氏のONLY STORY
「沖縄を豊かにする」事業を多数展開
–株式会社LUXE BRANDの事業内容からお聞かせください。
玉城氏:弊社は「沖縄を豊かにする」という社会貢献を経営ビジョンに、沖縄進出のパートナーとして多彩な事業を展開しています。
沖縄の文化は本土から見れば海外の文化に近く、企業が進出する際にかなりの障害になるのが現実です。沖縄で新規事業を立ち上げたい、沖縄に進出したいという企業に対して弊社が間に入り、沖縄の事業者を紹介したり責任者クラスを派遣するなどして円滑な進出・運営をサポートしています。
また、現在の主な事業として、沖縄で働く新卒や第2新卒、高学歴の人材を対象としたキャリア育成スクール「LEAD」を運営しています。学ぶ意欲の高い生徒が多く、社会に出た後は各方面での活躍が聞こえており、運営には手応えを感じていますね。
–「LEAD」ではどのような授業を行っているのでしょうか。
玉城氏:今はとかくロジカルシンキングやフレームワークといったスキルの話ばかりがもてはやされる傾向にありますが、LEADで行う研修はスキルだけに偏らず、マインド系も重視しています。具体的にはマインドフルネスやヨガなどを取り入れ、その他認知脳科学を元にしたコーチングや経営者との交流も行っています。
LEADには、自分が何をやりたいのかわからず、未来が見えないといった悩みを持つ生徒が多いのですが、本人が本当にやりたいことを見つけることが大切なので、スクールは型にはめず、私も本人の背中を押すだけの役割に徹しています。
–その他には、どんな事業を展開しているのでしょうか。
玉城氏:弊社は沖縄のエンタメ系イベントの企画・開催に携わった経験が豊富なことから、サッカークラブ「FC琉球」のイベントや沖縄最大の花火大会の運営などをはじめ、多くのイベントを主催者に代わって企画・運営しています。
その他にも、世界180カ国のボランティアが参加している「WORLD CLEAN UP DAY」というイベントの沖縄委員長を任されていたり、不動産事業や人材派遣、若者を応援するための資金調達など、社会貢献性が高く、より良い沖縄を目指す事業に全力投球しているんです。
–御社の強みはどこにあるでしょうか。
玉城氏:強みは何と言っても組織力にありますね。弊社は会社組織でありながら、個人事業主や経営者の集まりでもあるためマネジメントといった概念がなく、それぞれが目指すものに向かって進むことを行動理念としています。
中にはコピーライティングの受賞歴を持つ人や、数億円を稼ぐトップセールスマン、15年も瞑想を続けている先生、東京の大手上場企業の役員もいて、沖縄企業でありながら東京のエリート層と太いパイプを持っていることも大きな強みと言えますね。
人材育成で沖縄へ恩返しを
–起業に至る経緯をお伺いします。
玉城氏:私は学生時代を大阪で過ごしたせいか、沖縄に戻ったとき、自然しかなく刺激のないつまらない場所だと感じたんですね。そこで遊びを作ろうと、のちに「ISLAND MUSIC FESTIVAL」となるイベントを友達100人と開催したところ大盛況となり、かなりの収益を上げられたんです。
そしてその収益を元手に起業をし、その年1回のイベント以外はスタッフ全員保険のアルバイトに派遣登録して稼いでいるうちに、モチベーションが明らかに高いスタッフも現れ、イベント事業をもっと本格的にやるようクライアントからアドバイスされました。
それをきっかけに、現場の受付から始めたイベント事業はとんとん拍子に成長し、今では沖縄で唯一企画ができるイベント会社になったばかりか、いくつか子会社も抱えて、LUXE BRANDはホールディングス化するまでに至りました。
–LEAD事業を始めたのはなぜでしょうか。
玉城氏:私はみんなと一緒にイベントを作ることが楽しいのであって、それで起業しようなんて気持ちはまるでなかったため、成り行き任せでここまでやって来ました。しかし、最初のイベントの成功は100人の友達が手伝ってくれたからこそで、あれ以来ずっと恩返しすることを忘れたことはありません。
とは言うものの、100人全員を雇用できるはずもなかったので、その代わりに沖縄の人材育成で恩返しをしようと考え、LEADの事業を始めました。
事業の多角化で山積する沖縄の課題を解決
–今後の事業展望をお聞かせください。
玉城氏:短期的には、沖縄企業の人事面でのリテラシーを高めるとともに、数字以外のビジョンで経営する企業や起業家がもっと出て来てほしいと思っているので、人材育成や人事領域のコンサルティング、企業のビジョン策定のサポートなどをしていきたいと考えています。
10年先の長期では、事業の多角化を図ることで、沖縄での子会社が50社ほどになると展望しています。もちろん「沖縄を豊かにする」という私の理念は変わらず、沖縄県全体の平均年収の低さやシングルマザーの所得の低さ、キャリアに関するリテラシーなど、山積する課題を解決するための事業展開は続きます。
–将来、社会的にどういった存在でありたいと考えますか。
玉城氏:どういうわけか、沖縄の若者は起業や事業運営に苦手意識を持っているようですが、私のように好きなことだけやっていても、きちんと収益を出すことができると知ってもらいたいですね。
22歳で起業し、31歳の今は5社を経営できている私の背中を見せることが若者の転機となって、新たな未来につながることを望んでいます。それもまた弊社や私自身の社会貢献であると思います。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
玉城氏:沖縄に関する相談は、沖縄での人脈ばかりか、東京とのパイプも豊富な弊社へぜひお寄せください。
学生さんに伝えたいことは、私が折に触れて口にしている「働学遊の共有」です。これは「仕事だけではつまらない、お金稼ぐだけでもつまらない、ちゃんと遊びながら成長するのが楽しい」という意味です。そのための場所は私が用意します。自分のやりたいことをしっかりと突き抜けてほしいですね。
執筆=増田
校正=米山