ネクストリング株式会社
須藤 範丈
POSTED | 2018.10.16 Tue |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:その他 創立:5〜6年 決裁者の年齢:40代 商材:その他 |
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言葉と声で心を通わす、声優コールセンター
価格・品質・セキュリティへのご心配はいりませんTopics
電話を通したコミュニケーションにおいては、相手が見えないからこそ心が通う「言葉」と「心」が必要になります。
コールセンター事業を展開するネクストリング株式会社に所属しているオペレーターは、現役で活躍するプロの声優・役者・ミュージシャンなど、声を仕事にするスペシャリストたち。電話口での会話がスムーズで聞き取りやすいのはもちろんのこと、心に残る気持ちのよい対話で満足度も高く評価されています。
ネクストリング株式会社の代表取締役社長を務める須藤氏は、彼らをこう評価します。
「1つの通話の中に作品を生みだせるプロフェッショナルだ。」
今回は、ネクストリング株式会社の特徴や起業までの経緯、今後の展望についてお話を伺いました。
ネクストリング株式会社 代表取締役社長 須藤 範丈氏のONLYSTORY
声優コールセンター事業はネクストリングだけ!
― コールセンター事業を展開するネクストリング株式会社の特徴を教えてください。
須藤:当社は、お客様が事業をアウトソーシングされる時に懸念される「価格・品質・セキュリティ」の3つを特に重視しています。
まず、価格に関しては、法律事務所から独立したメンバーがいるので採用費や研修費がかかりません。つまり、見積りに見えないお金を一切頂いていないんです。単純に1件掛けていくら、1件取っていくらというようなシンプルな見積りを作るようにしています。
品質に関しては、声優、役者、ミュージシャンなど、声に自信がある人や声で表現するのが好きな人しか雇っていないので自信があります。こういった方々の多くは、事務所や専門学校で教育を受けているので、言葉遣いや間の取り方、トークの音域など基本的なことができているため研修費も抑えられます。
セキュリティに関しては、やはり法律事務所出身ということがありますので、徹底した情報管理でプライバシーやセンシティブな側面には安心して頂けるかと思いますね。
―「価格・品質・セキュリティ」の面で他のコールセンターとは一線を画す形になっているのですね。
須藤:はい。一般的にコールセンターは下請けになりがちなんですけど、僕たちは品質や価値を提供できるのでできればビジネスパートナーとして長くお付き合いをさせて頂きたいなと思っています。
起業と経営の裏側に秘められた「夢を追う人」への想い
― どのような経緯をたどって、ネクストリング株式会社を設立されたのか。須藤氏のご経歴や起業のきっかけを教えてください。
須藤:元々、学生時代から30歳ぐらいまで運動をずっとやっていました。
監督としてお世話になっていた方がコールセンターの大手で所長をやっていて、私が20歳の頃「運動をやめたら何も無いんだから、アルバイトでオペレーターをやらないか?」と誘われたことが、この業界に足を踏み入れたきっかけでした。
正直、運動を辞めた後に社会の中で這い上がるのに苦労はしたんですが、大手企業での勤務は数社に渡ったため、いろいろ経験を積むことができましたね。その中で、35歳過ぎた時に「どうせ一生働くんだったら、喜んでもらえるような、人に感謝されるような仕事がしたい」と思うようになりまして。
― そこから、少しずつ起業へと向かっていくのですね。
須藤:法律事務所のコールセンターに入って、そこでマネージャーをやらせて頂いていたのですが、主業務が終わって解散。そこで、当時法律事務所を10年以上やっていた今の副代表と2人で起ち上げたのがネクストリングなんです。
― そうだったんですね。社会人まで運動をされていた中で、当時の監督に声を掛けられてスタートしたのがコールセンター業務と。
須藤:はい。僕自身すごく感謝したんですよ。30歳過ぎまで好きなことをやってきて、辞めた時にすごく大変な想いをしたので…。
そこから、「今の声優の子たちや役者、ミュージシャンを応援してあげたい。」「好きなことをやって、どこかの時点で気持ちが切れた時にうちが受け皿になるような会社にしたい。」という想いもあって、声優コールセンターを考えた。
僕の人生と少しリンクするところがあるんです。
― 今後2~3年での短期的な施策や展望、長期的な展望を教えてください。
須藤:法律事務所から独立して設立した会社なので、中長期的には第2事業として法律事務所を設立したいと思っています。
というのも、元々法律事務所にいた時に、法律業界とコールセンターって相性がよいと思ったんですよね。
例えば、忙しい弁護士さんや司法書士さんの代わりに電話秘書としてサポートをしたり、小さな会社様のリーガルチェックをしたり。契約書の部分や商品を売るにあたっての法律相談もできればと思っています。
また、声優や役者、ミュージシャンといった不安定な職業の方の受け皿としてだけでなく、身体に不自由がある方やシングルマザー、両親の介護をされている方など、いろいろな事情で家から出られない方を対象に、在宅オペレーターというのも増やしたいなと思っています。
― 今後は、既存のコールセンター事業を軸にさらに大きな社会貢献と価値提供をされているのですね。
須藤:はい。軸はコールセンターなんですけど、わたしたちには品質のサポート、法律的なサポートといろいろな付加価値があることをお伝えしたいんです。低価格で高品質、なおかつプラスアルファがあるので、結果が同じであってもお客様の納得度は違うと思っています。
執筆=山田
編集=勝野
校正=山崎