リース株式会社

中道 康徳

不動産の借りにくさを与信付与で解決する

個人の信頼を「見える化」する社会へ
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今回のインタビューは、与信を付与することで、フリーランサーや起業家、高齢者の方々が抱えていた不動産の借りにくさを解消するアプリ『smeta(スメタ)』の開発・提供を行うリース株式会社の中道氏にお話を伺います。

展開する事業内容はもちろん、事業を立ち上げたきっかけや今後のビジョンについて語っていただきました。

リース株式会社 社長 中道 康徳氏のONLY STORY


【経歴】

1983年、青森県旧十和田湖町(現:十和田市)出身。工学院大学出身。新卒で入社したジョイント・グループ(現:長谷工不動産)で不動産のいろはを学ぶ。その後、住友不動産⇒株式会社LIFULL⇒SMN株式会社と転職する中で、不動産の収益化、WEBマーケティング、Ad Technology でのキャリアを積む。

SMN株式会社を退社した後、Prop Tech のスタートアップである株式会社ターミナルを創業し、不動産のおとり広告を除去するサービスを展開。

そして2018年9月、新たに、Credit Tech (Fin Tech × Prop Tech不動産テック = Credit Tech)のスタートアップであるリース株式会社を創業し、「smeta / スメタ」を提供開始。”個人の信用価値を最大化する”ことをビジョンに掲げ、個人与信を客観的に判断できない個人事業主や起業家、高齢者や外国人等の信用面でのペインを解消に取り組む。
※terminalもsmetaも不動産テックカオスマップ(一般社団法人不動産テック協会が作成)に掲載されている。

集客から与信付与、債務保証までワンストップ


–まずは、リース株式会社の事業内容をお聞かせください。

中道氏:弊社は、社会的な信用を証明することが難しいフリーランサー、個人事業主、起業家、スタートアップ・ベンチャー企業勤務者、高齢者などをターゲットに、事前与信(借りられる家賃額の上限)を付与し、入居審査の通過を支援するアプリ『smeta(スメタ)』を開発・提供している会社です。

これまで入居審査に必要な与信は、基本的に勤務先・勤続年数・年収と3つの証明が必要でした。

しかし、昨今はフリーランサーや個人事業主の増加、副業解禁、後期高齢化社会といった背景から、従来型の判断軸にあてはまらない働き方をしている人たちが増えています。そういった方々に与信を提供することで将来の可能性を広げていくサポートをしています。

–ありがとうございます。他にも展開しているサービスがあれば教えていただけますか。

中道氏:はい。『smeta』の次のステップとして登場するサービスが不動産会社や物件オーナー向けに家賃債務保証サービスを提供する『smeta保証』です。

家賃債務保証とは、家賃の支払いを滞納した入居者の代わりに、家賃を立て替え、家賃滞納により発生した債権の回収まで行う制度のことです。言い換えると、私たちが利用者の連帯保証人になるというサービスです。

–同業他社と比べて御社の強みや差別化できるポイントはありますか。

中道氏:私たちの強みは、アプリでユーザーを集客し、事前与信の付与、家賃債務保証まで一貫してサービスを完結できることです。1つのプラットフォームでこのようなサービスを一貫して提供している企業は他にはありませんからね。

フリーランスの活動経験が起業のきっかけに


–起業の経緯について教えてください。

中道氏:実はリース株式会社の立ち上げは、私にとって2社目の立ち上げになります。私は1社目の会社を退任後、フリーランスとして活動していたのですが、その中でフリーランスが抱える課題の多さに気づきました。

例えば、オフィスを構えようとしてもオフィス賃貸の契約ができなかったんですね。それならばと思い、シェアオフィスで登記したのですが、シェアオフィスを住所にすると銀行口座が開設できなかったり、クレジットカードがつくれなかったりするんです。

こうした体験から、住居や信用面を起点にした問題はとても多いと実感し、その問題を自ら解決すべく起業しました。

–中道様がフリーランスとして体験された不便さを解消しようと起業されたということですね。

中道氏:その通りです。フリーランスの方に限った話で申しますと、フリーランサーには働き方の自由を選択している方が多いんですね。

1つの場所や1つの組織にとらわれる働き方ではなく、いろいろな職種に関わってスキルアップをしたい。そういった方たちは決まった勤め先に向かうわけではないので、その働き方には住宅が密接に関わってきます。

住宅が得られないというのは、その人の働き方が叶えられない。つまり未来の動きを止める結果にもなる。私たちはフリーランサーがフリーランスとして活動できる基盤をつくっているんです。

個人の信用価値を評価できる社会に貢献したい


–今後の目標について教えてください。

中道氏:弊社ビジョン「個人の信用価値を最大化する」の実現に向けて、ユーザー基盤の拡充、与信付与プロダクトの改善、信用スコアリングの開発に注力して取り組み、フリーランス・個人事業主・高齢者等の与信面の課題を解決していきたいと思います。

–そのために、どういったことをしていきたいとお考えですか。

中道氏:まずは、何よりご利用いただくフリーランサーの数を増やしていきたいと思います。

実は私たちのサービスを開発しているのは、ご利用くださっているフリーランサーの方たちなんです。フリーランサーの方たちに私たちのサービスを使ってもらい、直したい点を教えていただく。そしてその改善点や要望を私たちが仕事としてフリーランサーに発注をしています。

この循環をもとに、サービスの品質を向上させながら、ご利用いただくフリーランサーの数を伸ばしていきたいと思います。

–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。

中道氏:リース株式会社は、今後もフリーランスや個人事業主、高齢者などといった与信面で社会的弱者の課題を解決に取り組んでいきます。そのために、まずは『smeta』の普及に努め、社会インフラとして機能させることが不可欠です。

現在は『smeta』の普及に向けてマーケティング施策はもちろん、フリーランス向けの人材サービス会社や『smeta保証』を使用していただける不動産会社としての業務提携も強化しています。

『smeta』の普及やリース株式会社の実現したい世界を応援してくださる会社様にお声がけをいただけたら大変うれしく思います。

執筆=山田
校正=笠原

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