ENELL株式会社

赤石 太郎

世界初の技術で空気から飲料水が無限に作れる!?

コスト、手間、安全性、ゴミ削減、災害時の5つの利点
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今回のインタビューは、世界中の水問題の解決を目指すENELL株式会社代表取締役の赤石太郎氏にお話を伺いました。

現在、空気からミネラルウォーターを作り出すウォーターサーバー『無限水』のレンタル事業に注力されている同社に、『無限水』の仕組みやメリットについて語っていただきました。 

ENELL株式会社 社長 赤石 太郎氏のONLY STORY


【経歴】

福岡県出身
株式会社WAVEを慶應義塾大学在学中に創業(プログラム解析事業)
1993年 株式会社ナティックス設立 代表取締役就任(リノベーション、不動産コンサルティング事業)
1999年 有限会社麻布ダイニング設立 代表取締役就任(飲食店運営事業)
2007年 公益社団法人 東京共同住宅協会 理事就任(内閣府直轄団体)
2009年 株式会社アリエル 取締役就任(スイーツ企画プロデュース事業)
2012年 株式会社こんにちは 取締役就任(戦略的名刺製作事業)
2017年 Bitconcierge株式会社 代表取締役就任(ブロックチェーン関連事業、ビット不動産のFC本部)
2018年 ENELL株式会社設立 代表取締役就任

独自性のあるビジネスモデルの立案を得意とし、上記のすべての会社にて他社が行っていないビジネスモデルを展開する。2013年頃からブロックチェーン技術に着目し、その技術を不動産業界に活用するべくBitconcierge株式会社を起業し、「ビット不動産」という世界中の不動産をビットコインで決済可能なビジネスモデルをベースとした不動産フランチャイズブランドの立上げを行う。

現在は、2009年から製品開発を行なっていた【空気から水を作る技術】をベースに、「世界中の水問題の解決」という大きな課題に正面から取り組むべく2018年にENELL株式会社を設立し、【空気からミネラルウォーターを作り出すハイブリッドウォーターサーバー 無限水】の開発・製造・レンタル事業に全力を注いでいます。

「空気から水ができることを知ってほしい」


––ENELL株式会社の事業内容からお伺いします。

赤石氏:弊社は世界中の水の問題を解決すべく事業を展開している会社です。
具体的には、空気から水をつくる世界初の技術を用いた家庭用のウォーターサーバー『無限水』や自治体向けのインフラ型マシン『 WATER MAKER 』などの製品開発を行っています。

空気から水をつくる技術・製品がマーケットに存在している事実をほとんどの人は知りません。まずはその事実を知ってもらうために、消費者にとって身近なウォーターサーバーに弊社の技術を応用し、少しでも手軽に利用していただけるようレンタルモデルで提供しています。

––ありがとうございます。次に『無限水』の仕組みについて教えていただけますか。

赤石氏:はい。昔から「自由に雨が降らせられないか」という試みが行われてきました。
雲にミサイルを打ち込んだり、空から薬剤を噴霧したりなど様々な試みが行われましたが、すべて失敗に終わりました。

そこで我々は、「雨の元になる雲を自由に作れれば、良いのでは?」と考え、マシンの中で雲ができる原理を実現させました。
「水」はとてもおもしろい物質で、人間が生きている環境で「液体⇒固体⇒気体」と3つに姿を変え、温度が下がるほど体積が膨張します。
その一番膨張するタイミングで水に変えているのが『無限水』です。

『無限水』は、マシンの中で最適な温度差を作ることによって、結露を発生させて水を作っているんです。
これにより、今までは水を手に入れるためには「雨」が不可欠でしたが、雨は雲が無いと降りません。そしてその雲は地表の水分が蒸発して高く上がってできたものです。『無限水』の出現で、雨が降らなくとも水が手に入るようになります。

––空気から水を作るという点に置いて唯一無二の製品だと思いますが、他のウォーターサーバーと比較した際の特徴は他に何かありますか。

赤石氏::『無限水』には大きなメリットが5つあります。
① 低コストで使える(定額使い放題のレンタルモデル)
② 手間が省ける
③ 水の安全性
④ 災害時に役立つ
⑤ 環境にやさしい(ゴミが出ない、宅配車輌によるCO2排出がない)

①コストに関して言えば、<1日たったの500円>でミネラルウォーターが飲み放題です。
たとえば、社員20人が1日にコップ2杯の水を飲む場合、ウォーターサーバーでは25000円位のコストがかかるところを、無限水なら飲み放題で定額の15000円で済みます。

②手間に関しては、ウォーターサーバーでは不可欠な「タンクの発注、宅配受取り、タンク保管、交換作業」が不要で、最後にゴミもでません。

③安全性については、複数のフィルターとUVランプと水のサーキュレーションで飲料水の基準をクリアしています。その中で使用しているROフィルターは、スペースシャトルに搭載されている物と同じタイプで、水分子以外の不純物を完全に除去します。その後にミネラルフィルターを通してミネラルウォーターに転換し、おいしい水として飲んでいただけます。

④災害時には、本領を発揮します。
震災時には、電気の復旧は数日ですが、水道の復旧は100日程度かかります。交通手段が遮断されると、ウォーターサーバーのタンクも届かず、ペットボトルも入手できません。
しかし、『無限水』は空気から水を作るだけでなく、川の水やお風呂の水などを給水して安全なミネラルウォーターに転換する機能を搭載しており、多くの人々の命を守ることが可能です。

東日本大震災とSDGs


––続いて、水問題に着目した経緯をお伺いします。

赤石氏:以前、私は公益社団法人・東京共同住宅協会の理事として、災害が起きた際に被災者へ家を提供していただけるよう大家さんに事前承認をもらう取り組みをしていました。そのような災害時の住宅対策を進めている中、あの東日本大震災が発生しました。

被災者の住む場所を確保しようと奔走する過程で、痛感したのが水の重要性でした。
実はこのマシンの最初のモデルは2009年に製品開発が完成し、マーケットにて販売を開始していたのですが、この震災をキッカケに2011年に特許を申請しました。

マシンを見る人全員が驚くため、かなり売れるだろうと想定し、代理店を作って販売を行なったのですが、マーケットへのタイミングが早すぎたことと、加えて製品の値段が高かかったためにさっぱり売れず、そのタイミングで急成長したのがウォーターサーバーでした。
そこで積極展開を一旦中止し、マーケットのタイミングが訪れるまで、製品の改良や製造コストを抑える努力を継続しました。

風向きが変わったのは2017年頃。南海トラフ地震や首都圏直下型地震の危険が声高に叫ばれ始め、同時に熊本や大阪で大規模な地震が発生し、各地で台風や水害が続発したこともあり、災害に対する国民の意識が急激に高まったためです。

また、そのころ世界的にも水不足が指摘され始め、企業もSDGsを取り入れるようなり、ようやくマーケットのタイミングが来たと判断し、2018年にレンタルとグローバル展開を目的としたENELL株式会社を設立。
翌年から代理店を作り、レンタルモデル事業展開を始めました。

––SDGsが制定された2015年から、少しずつ環境に対する視点を持った経営が広がっていったように感じています。

赤石氏:そうですね。「貧困と飢餓を世界中からなくす」
すごく意味のある概念だと思います。
日本も環境に負担をかけない経営にシフトする企業も増え、僕たちのように直接環境問題に働き掛けられるような事業者も現れてきました。

SDGsのテーマの6番目には「安全な水」があります。
世界では不衛生な水が原因で毎日6,000人の子供が亡くなっています。
病気になる子を救う前に、病気の原因である「不衛生な水」を「キレイな水」に変えることで、医療が必要となる子を減らせます。

施策の1つとして、貧困国に井戸を掘ってますが、その掘った井戸から出る水はヒ素などが含まれて汚染されており、健康被害が懸念されます。
次に水道管を新規に引いていこうとしても、そもそも貧困国は浄水場が少ないため、そこから街までの距離が遠く、必要な水道管がかなり長くなるためインフラコストも膨大となり、その費用を誰が出すのかが課題であり、結果として進みません。
もちろん水道管をひいてからもメンテナンスのコストが継続的に発生しますから、そのコストの捻出も大変なのです。

このようにして、課題は明確であるが現実として進まないのが現状なのです。

新しい水源インフラを世界へ! 世界の水問題を解決する“ WATER TECH ”企業


––将来の目標をお聞かせください。

赤石氏:僕の子供の頃の夢は、研究医になって世界中の子供の不治の病等を救うことでした。
その夢は叶いませんでしたが、違う形でそれを実現させる機会が僕の手の中にあります。
世界中に存在する水問題を解決することで、本当の意味で世界の人々が豊かに暮らしていけるベースを作りたい。
ENELLの技術や製品は「浄水施設と水道管がいらない新しいタイプの独立型水源インフラ」として世界中の水問題を解決する大きな可能性を秘めています。

––最後に、読者へのメッセージをお願いします。

赤石氏:『無限水』もまだ始まったばかりのサービスで、改良・改善の余地も多くありますが、この「新たな水源の提供」は世界を変える可能性に満ちたビジネスであると自負しています。弊社のこうした想いに賛同していただけるのであれば、パートナーとして力をお貸しいただきたいと思っています。



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