株式会社Glover Transship
鈴木 大貴
POSTED | 2018.10.16 Tue |
---|
TAGS | 従業員数:6~10人 業種:ECサイト運営 創立:7〜8年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoC |
---|
音楽×ITで誰もが音楽を楽しめる環境を作り出す
多国籍のミュージシャンのプラットフォームを提供するTopics
今回は、音楽×ITの事業を展開する株式会社Glover Transshipの代表取締役・鈴木氏にお話を伺いました。まずはその事業内容から詳しくお聞きしましょう。
株式会社Glover Transship 代表取締役 鈴木 大貴氏のONLYSTORY
若いミュージシャンの活動がより豊かになるよう、音楽×ITの事業を展開
-鈴木氏-
「株式会社Glover Transshipの事業は、音楽家を支援し、セグメントを強化するというものです。ミュージシャンをサポートするためにセグメントに対するデータの提供を行い、彼らの活動がより豊かになるようにしています。
音楽業界は、年間0.3~3%程度、市場が縮小しているという現実があります。音楽フェスなどによって伸びている部分も確かにありますが、従来のダウンロード数やCD販売数などは縮小傾向にあります。
フェスも、レジャーと結びついている部分が大きいため、純粋に音楽だけを楽しむイベントではないんですよね。私たちは、音楽だけを楽しめる環境が少なくなっていることに課題を感じ、若いミュージシャンが自分たちだけの音楽を作り上げる手伝いをしたいという想いを持って事業を展開しています。
若いミュージシャンが活動するにあたって大きな課題になるのは金銭的な部分ですが、当社がライブイベントを主催する際には出演するバンドマンから参加費をいただいていません。その分の費用をプロモーションなどに使ってもらえるようにしています。
フェスやライブ会場の提供に加え、ウェブサービスも行っています。プロモーションに特化したサービス展開で、バンドマンの方が無料で自分たちの音楽をPRできる作りになっています。
当社のもっとも特徴的な点は、多国籍というところです。従業員もクライアントも多国籍で、インターンシップで入ってきている人たちも外国の方が多いです。みんな英語が話せるので、英語でコミュニケーションを取っています。
ですから、国内のバンドマンやアーティストだけでなく、遠方の国に住んでいるさまざまなミュージシャンが利用でき、多国籍な音楽を楽しむことができるように、このサービスを発展させていきたいと思います。
ITはゼロイチを作り出す手段ではなく、市場を増幅させるためのツールなんです。
では、その市場をどこに広げるかというと、海外だと思います。これは日本のものを外国に発信していきたいということではなくて、いろいろなカテゴリーの中に日本というセグメントがあるというイメージの方が強いですね。
音楽は言語を超えて楽しめる媒体だと思うので、その強みを活かしたサービスを今後も展開していきたいと思います。」
国籍に関係なく、自分自身の能力だけで戦える会社
-鈴木氏-
「私のファーストキャリアは保険屋だったのですが、皆さんが想像するような保険屋ではなく、法人を対象にした保険を取り扱っていました。
一般的に保険というと、自動車保険や生命保険など、個人用の保険をイメージすると思うのですが、法人向けの保険は事業継承や財務状況の改善などを中心としており、私自身、財務コンサルという認識で働いていました。
さまざまな産業に携わりながら自分の力を発揮できるという点に魅力を感じて入社したのですが、テクノロジーの領域が社会でどんどん広がっていく状況を目の当たりにしたとき、自分の10年後を考えるようになりました。
ちょうどそのとき、ドイツ人の友人からIT企業立ち上げを手伝ってほしいと誘いを受け、一緒に立ち上げたのが株式会社Glover Transshipの前身の会社になります。
私は過去から現在に至るまでグローバルな環境を重要視しています。例えば、日本と中国の関係は良いとは言えませんが、多国籍な企業の中に身を置くと、かえって国籍って関係なくなるんですよね。
テクノロジーで考えるとわかりやすいと思うのですが、シリコンバレーで活躍しているインド人の方を国籍で見る人って誰もいないんです。
優秀か優秀でないかの2点だけが評価材料です。自分のキャリアをすべて取り払って、丸腰の状態で生き残っていかなければならない、捉えようによっては厳しい戦場ではあるのですが、私は自分自身を見てもらえるというところに居心地の良さを感じました。」
デジタル技術の最先端として、アートの方面にも裾野を伸ばしていく
-鈴木氏-
「株式会社Glover Transshipは、今後FacebookやInstagramを超えるような日本の企業として成長していきたいと思います。テクノロジーの業界でやっていくなら、マークザッカーバーグやイーロンマスクを目指すのではなく、彼らを超えて一位になる気持ちが重要です。
事業としては、今行っているミュージシャンを支援するという取り組みを今後も行っていきます。さまざまなミュージシャンの声を聞いて、もし彼らが必要としていないのなら別の方法を考えるし、彼らから支持される間は今の事業をやり続けたいと思います。
今後の課題としては、やはりユーザーを増やして会社自体を成長させていくことが一番です。そのためにはスタッフも増やしていく必要があります。当社は外国との交渉が多いため、英語が話せる人が望ましいですね。あとは、クリエイティブな人材を集めていきたいと思います。
音楽×ITというスタイルは、これから先もぶれることはないと思いますが、今取り組んでいることを拡張して、アートの方面にも働きかけていくことはできると思っています。
アートと音楽のコラボレーションを生んだり、AI技術やVRなどを用いたデジタルアーティストと組み合わせていくことも、テクノロジーの最先端に立つことに繋がっていくと考えています。
今まで世界にないものを作る、今までなかった市場を作りだしていくということに対して、常に前向きに取り組んでいきたいですね。」