株式会社トリプル
蒲谷 智寿
POSTED | 2019.02.07 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:飲食・サービス 創立:7〜8年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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ヒアリングをもとにしたオーダーメイドの旅行を提供
きめ細いサービスがお客様との厚い信頼関係の理由Topics
今回のインタビューは、6名以上の団体旅行に特化した旅行サービスを提供する株式会社トリプルの蒲谷 氏にお話を伺います。お客様との信頼関係、そして従業員との絆を大切にする同社の取り組みや想いについて語っていただきます。
株式会社トリプル 代表取締役 蒲谷 智寿氏のONLYSTORY
オーダーメイドの団体旅行を提供
–株式会社トリプルの事業内容を教えてください。
蒲谷氏:株式会社トリプルは2017年9月に創業した旅行会社です。旅行会社というのは、大きく5つに分類することができるんですね。一種の旅行会社、二種の旅行会社、三種の旅行会社、旅行代理店業、そして地域密着型の旅行会社の5つです。その中でも弊社は三種に分類されるのですが、このように多くの同業社がいるので、それら競合と戦うための特徴が必要になります。
そこで、私たちは6名以上の団体旅行に重点を置いて事業を展開しています。例えば、6名以上の航空券をインターネットで予約しようとすると、予約できない場合が多いんですね。そこにニーズがあると考え、団体客に特化したサービスを展開しています。
–団体旅行に特化している点のほかに、御社が選ばれる理由はどういったところにあるとお考えですか。
蒲谷氏:受注型企画旅行という、安心と安全に配慮した、完全オーダーメイドの旅行を提供しているところですね。
弊社では、お客様から依頼を受けるとき、まずどのような旅行を希望されるのかヒアリングを行っています。そのヒアリングから、できるものとできないものを判別していきます。内容としては、旅行の目的、こだわりで、目的地、時期、人数、年齢層、男女比などが挙げられます。その中で、株式会社トリプルで取り扱いが可能なものに対して、お客様に提案書や、見積書を提供しています。
また、お客様と認識の齟齬がないよう、事前にしっかりと説明会を行って、細かい指示を出すことも大切にしています。そして、旅行の後は反省点を伺って、次回の改善に繋げていく。これらが、お客様からの信頼に繋がっていると思いますね。
その他にも、きめ細やかなサービスをするように心がけています。スーツケースやお土産、WIFIの手配、旅行中の写真をDVDにするサービスなど、また弊社を選んでいただけるようなサービスを行なっています。
–お客様からはどのような声をいただきますか。
蒲谷氏:事前にしっかりとヒアリングを行うので、理想の旅行ができたという評判をいただきます。また、株式会社トリプルでできない要件に関しては、協業できるところを紹介することもあり、こうした対応を評価していただくことも多いです。
人との縁で成り立った会社
–起業に至ったきっかけについて教えてください。
蒲谷氏:もともと、自分の会社を持とうと考えたことはなかったんですね。しかし、私が前職で報奨旅行を手がけていた会社の会長から「100歳まで生きる社会になっている中で、定年の65歳以降を生きていくことを考えておかなければならない」という話を聞き、この話が起業を考えるきっかけとなりました。
というのも、その時に65歳以上になっても働ける自分の会社を作ったらいいというアドバイスをいただいたのです。確かにその通りだと思い、挑戦してみようと立ち上げたのが株式会社トリプルでした。
今、会社で働いている従業員は3人います。会長のご子息、前職の常務、もう1人は、起業することを話したら賛同してくれた同僚メンバーで、本当にご縁によって成立した会社だと思っています。
家族の説得も難航するかと思ったのですが、妻は一つ返事で賛成してくれて、その後も異業種交流会でたくさんの人の意見に刺激を受け、支えられながら、ここまでやってきました。
–事業を立ち上げてから嬉しかった出来事は何ですか。
蒲谷氏:やはり仲間がいるというだけで、毎日が楽しいですね。毎日を楽しくしようと思って仕事に取り組んでいるメンバーが揃っているので、家族のように苦楽をともにしています。今後も人との繋がりは、大切にしていきたいと思いますね。
信頼と絆、愛情を何よりも大切にしたい
–今後の目標について教えてください。
蒲谷氏:社員を10名まで増やすことを、一つの目標として掲げています。それもすぐにたくさん雇うわけではなく、少しずつ、それこそ家族のような形で増やしていきたいです。株式会社トリプルの今のメンバーと同じ意志や目的を持った、価値観が同じ人を仲間に加えていきたいと考えています。10名の社員が揃うころには、売上を10億まで伸ばしたいですね。
長期的には、旅行以外の事業も始め、どんな時代が来ても耐えられる強い会社を作っていきたいと思います。そして、私が修学旅行の添乗員に憧れてこの業界に入ったこともあるので、学校関係の旅行にも携わりたいと考えています。
–読者の方にメッセージをお願いします。
蒲谷氏:旅行は人を非日常の世界に導くものだと思っています。そして、非日常の世界では、人の本質が現れます。人の本質が現れると、信頼や絆、愛情が深まると思うのです。先ほど、仲間を増やしていきたいという話をしましたが、これから共にに働く人にも、信頼と絆と愛情を何より大切にしてほしいと思っています。
お客様に対しては、ハンドメイドで丁寧に旅行のプランを作っている会社なので、もし団体旅行を計画するときは、お見積もりをさせていただくので、ぜひご用命いただければと思います。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原