株式会社AIYOクリエーション

長岡 雅也

お客様に「すみません」と言わせない居酒屋

奇跡の繁盛「中仙酒場 さぶろく」はこうして生まれた
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今回のインタビューは、株式会社AIYOクリエーションの長岡氏にお話を伺います。子供の頃から街の素敵なお寿司屋さんに憧れてきたという長岡氏に、自身が手がける繁盛店ができるまでのエピソードや居酒屋に対する想いについて伺います。

株式会社AIYOクリエーション代表取締役社長 長岡 雅也氏のONLY STORY

商品は、上質な時間と心地よい空間


−まずは株式会社AIYOクリエーションが手がけている事業について、お聞かせください。

長岡氏:株式会社AIYOクリエーションは飲食業を営んでおりまして、「中仙酒場 串屋さぶろく」「鶏と酒 かんろく」「香り豚一頭買い 豚ホルモン焼専門店 香り豚一頭買い ごぞうろっぷ」という3つの居酒屋を運営しています。

「中仙酒場 串屋さぶろく」は串焼きと鮮魚とお酒を三本柱にしていまして、「香り豚一頭買い 豚ホルモン焼専門店 ごぞうろっぷ」は埼玉県加須市のブランド「香り豚」を使った、豚焼肉の専門店となっています。「鶏と酒 かんろく」は土佐備長炭と大山鶏を使った串焼きと、同じく大山鶏の半身揚げがメインメニューです。
−同業界の他の企業様もいらっしゃる中で、御社が選ばれる理由というのはどのようなところにあるとお考えですか。

長岡氏: 飲食店ですので、もちろん商品には力を入れています。特に素材にはこだわっていますね。「香り豚一頭買い 豚ホルモン焼専門店 ごぞうろっぷ」では「香り豚」のホルモンをお出ししているのですが、これはおそらく日本中でもここでしか食べられないものだと思います。

ホルモンは屠殺の工程の関係上「内臓」とすべてひとくくりにされてしまっていて、特定の品種の豚だけを別にすることができないんですね。そこを屠殺場にお願いして、香り豚だけを特別に分けて捌いてもらっています。

また「鶏と酒 かんろく」で出しているのは、鳥取県の認定牧場だけで作られている「匠の大山鶏」です。やはり、お客様には 美味しいものを食べていただきたいので、素材にはこだわっていますね。

―御社の経営・事業運営にあたって、一番重要視していることについて教えてください。

長岡氏: 私はスタッフに、よくこう言っています。「弊社は飲食企業です、ただ、弊社の商品は、食べ物や飲み物じゃない。弊社の商品は、お客様に上質な時間と心地よい空間を提供するということなんです。」と。私たちのお店を第三の家のように、居心地の良い場所だと感じてもらいたいから。

単純に食べ物の値段で比べてしまうと、大手には絶対に勝てません。素材にこだわっている分、どうしても仕入れ自体が高くなりますからね。そうではなく、おいしい食べ物や飲み物をお出しするのも、徹底してサービスに力を入れているのも、すべてはお客様がどう過ごすかということを大切にしているからなのです。

そのほかにも、スタッフにも、できるだけお客様に「すみません」と言わせないよう、様子をよく見て対応するように言っています。

―「すいません」と言わせないとは、具体的にどういうことなのでしょうか。

長岡氏: お客様は注文をする時、スタッフに声をかける時、「すいません」と言いますよね。でも、そもそも「すいません」って謝る時に使う言葉。それをお客様に使わせるのは間違っていると思うのです。

だからこそ、その言葉を言わせないように、スタッフにはお客様の様子をよく見るように指導しています。

格好いい飲食業界に憧れ、独立へ


―起業を決意した理由・きっかけについて教えてください。

長岡氏: 子供の頃、母親がたまに外食に連れていってくれたんです。その中でも一番印象に残っているのが、お寿司屋さんなんですね。特に高級というほどでもない、言ってみれば普通の街のお寿司屋さんだったと思います。

ガラッと扉を開けると、板前さんが『いらっしゃい!』と大きな声で迎えてくれる。それが格好いいと思ったんですね。それからカウンター席に座って好きなものを食べるわけですが、周りを見渡すと、みんなとにかく楽しそうに食事をしているんです。それを見て、飲食というのは、人を笑顔にできる仕事なんだ、こんな仕事がしたい、と思いました。

それが原体験になって、高校卒業と同時にお寿司屋さんに入りました。それからいろいろな飲食の仕事を経験しながらさまざまなことを学んで、途中からは経営セミナーにも通い、35歳のときに独立してお店を作りました。
―創業にあたり、今でも思い返すような嬉しかった出来事はありますか。

長岡氏:飲食店の「繁盛請負人」と言われる、飲食店プロデューサーの上木草平さんという方がいらっしゃるんですが、その人の連載を雑誌でたまたま見かけたんです。手がけたお店を細かく解説しているものなのですが、どれもこれも格好よくって。
そこで最初に「中仙串屋 さぶろく」をはじめるとき、上木草平さんにお願いして、運良く引き受けていただけたんです。お金もかなりかかったので大きい決断でしたが、結果としては「奇跡の繁盛店」と呼ばれるほどの売上をあげることができました。
自分の理想のお店が作れたこと、そしてそれをちゃんとお客様にも届けられたことは、とても嬉しかったですね。 

居酒屋から日本を元気にするということ


―今後の展望について教えてください。

長岡氏:まずは2021年までに、9店舗を出店することを目標にしています。もちろん大変ではあるのですが、やっぱり「あと2年で2店舗しかやらないよ」というより、「あと2年で9店舗出そう」という方が、わくわくしますよね。できる、できないという目線も大切なのですが、高い目標を追いかけることでしか生まれないものも絶対にあると思っています。

―長期的な目標はどのようなものでしょうか。

長岡氏:私は居酒屋から日本を元気にしたいんです。では、それをどう実現するかというと、スタッフとの関わり方が一つの鍵になると考えています。
居酒屋で働くスタッフというのは学生のアルバイトも多いので、一生居酒屋で働くという人は決して多くないのが現実なんですね。でも、その学生が「飲食業ってさあ」「居酒屋ってさあ」とネガティブなイメージを持って卒業していくのではなくて、別の業界に行ったとき「居酒屋で学んだこんなことがあったから、自分はこんなことができたんだ」と思ってくれたら、居酒屋を応援してくれると思うんです。
居酒屋が元気になれば、居酒屋がある街が元気になる。街が元気になれば、都市が、日本という国が、やがて元気になっていく。そのためにできることを、毎日全力でやっていきます。
                                            

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