株式会社シオンステージ

山口 裕之

テレビ業界とのつながりを活かした事業戦略

「すべては、困っている人を笑顔にするために」
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今回のインタビューは、テレビ番組制作の老舗、株式会社シオンのグループ会社で主にAD(アシスタントディレクター)派遣を行う株式会社シオンステージの山口代表にお話を伺います。

現在、新規事業としての企業動画制作とBSなどの放送枠の販売にも力を入れる同社。サービスの強みや事業継承の経緯、これからのビジョンについて語っていただきます。

株式会社シオンステージ 社長 山口 裕之氏のONLY STORY


【経歴】

1965年、東京都練馬区出身。1988年、東洋大学文学部卒業。小学校3年時に警察署で柔道をはじめ、中学ではバレーボール部のレギュラーとしてセッターを務めるも、やはり高校では柔道の魅力に負けて入部。主将として都大会に進出し、あと一回勝てばのちの五輪金メダリストの高校と対戦する予定だったが残念ながら敗退。

大学時代はアルバイトと旅行に明け暮れ、旅費を稼ぐために一日バイトを3つも4つも掛け持ちして、北海道や九州をヒッチハイクで一周。その時の各地での人の情とその温かさに感激を受ける。また、小さい頃から人を笑わせたり励ましたりするのが大好きで、当時流行った「金八先生」に憧れ教師を目指し、教員免許を取得。だが東京都に見事に振られ、それならばと、ヒッチハイク旅行をした時の人とのふれあいを求め、九州に本社のある旅行会社に入社。

配属が海外旅行本部だったため、1年目の年末年始にハワイに駐在し現地を満喫する。(笑) また自身がネーミングしたハワイツアーが対前年比200%を達成。また新聞社へ企画のタイアップを持ち掛け、福島競馬観戦ツアー、台湾パチンコ実践ツアーや、カルチャースクールの先生と生徒さん総勢60名を連れてパリのシャンゼリゼ通りで日本文化展を開き、当時のフランスの新聞にも取り上げられ大成功を収める。当時あまりにも添乗回数が多く、添乗から帰った時にに自宅の玄関を開けると3歳の娘が出てきて、父親を認識するまでにかなりの時間がかかったことにショックを受け転職を決意。

その後、幾つかの大手人材派遣会社でコールセンターの運営や中央省庁の案件で全国を回る研修事業の運営や人材派遣部門の統括責任者として従事。約20年間の人材サービス業界で培ったキャリアやノウハウをもとにテレビ制作会社シオンのグループ会社である㈱シオンスタッフサービスに転職。テレビ各局へ の人材の供給で成長している同社にあって、一般派遣を開拓するミッションを受け、住宅メーカーのモデルルームや企業の総合受付などの受付接客に特化した派遣で販路を見出す。昨年10月に代表取締役に就任。同12月には社名を現在の㈱シオンステージに変更し、今後は派遣以外の新規事業にも注力していく。

主軸はテレビ業界へのAD派遣


–まずは、株式会社シオンステージの事業内容をお聞かせください。

山口氏:シオンステージは、主にテレビ局やテレビ制作会社へ、AD(アシスタントディレクター)等の派遣を行っている会社です。

またテレビ業界以外にも、住宅展示場内のモデルハウスやインテリアなどのショールームの受付接客のほか、一般事務、経理アシスタントの派遣も行っています。

–同業他社と比べて、御社の強みや差別化できるポイントはありますか。

山口氏:シオンステージの強みは、30年以上テレビ業界をけん引している株式会社シオンのグループ会社であるという点です。皆さんご存知の『踊る!さんま御殿!』『ぐるぐるナインティナイン』『マツコ会議』といった番組は弊社からADを派遣して制作していますので、テレビ業界に憧れて毎年本当にたくさんの方にご応募いただいております。

AD希望で入社された方の中には、ディレクター、プロデューサーとステップアップをする方もいれば、実際にテレビ業界で働いてみて思い描いていたものとのギャップを感じてしまう方も中にはいますが、その場合他の制作会社では我慢して続けるか、辞めるかの二択しかありません。弊社ではテレビ業界以外へも一般派遣スタッフとして受付や接客などのお仕事での派遣ができます。充電期間として他の業界で働けることは差別化できるポイントだと思います。

–他にも動画制作を始められたと伺いました。こちらについて教えていただけますか。

山口氏:はい。新規事業として注力しているのが、企業の動画制作やその動画をBSやCSに一つのコンテンツとして流す企業PRの動画制作サービスです。

動画コンテンツの制作と放送枠を同時に扱っている会社は珍しく、弊社は実際にテレビ番組を制作している制作チームを持っているほか、テレビ局とのコネクションがありますので、破格の予算でサービスのご提供ができ、かつローカル局などの地域をターゲットにアプローチできるのも当サービスの特徴です。

突然の社長指名、周りの社員に助けられて


–事業承継をされた経緯について、教えてください。

山口氏:昨年9月の終わりに前社長が突然お亡くなりになりました。直近まで一緒に仕事をしていたので、本当に信じられず。その後すぐに次期社長に指名されましたが、何から手をつけていいか分からず迷走する毎日でした。

とにかく会社を回さなければならないという思いだけで、周りの優秀な社員のメンバーや、グループ会社であるシオンの社長のフォローのおかげで今に至ります。私を支えてくれた皆さんには本当に感謝しています。

–山口様が御社に入社された経緯を教えてください。

山口氏:もともと九州に本社のある旅行会社に新卒で入社し、10年ほど勤めました。当時は旅行ブームだったこともあり添乗回数が多く、アメリカのツアーに2週間行って、2日休んで、今度はヨーロッパに2週間行くというような過密スケジュールの毎日だったんです。しかし添乗から帰ったときに、3歳だった娘が私を父親だと認識するまでに時間がかかったことにショックを受けたのをきっかけに、旅行業界から大手の人材派遣業界に転職しました。

その後、人材サービス業界で約20年従事してきましたが、定年を前に定時で上がれるデスクワークよりも、直接お客様やスタッフとリアルに関わることが好きだったことに気づき、一念発起して転職を決意。

小さい頃からテレビっ子だった私はテレビ業界に非常に魅力を感じて、シオングループのシオンスタッフサービス(現シオンステージ)に入社を決めました。

「生きるってことは素晴らしい!」と思える世の中に


–今後の目標を教えてください。

山口氏:主力事業であるAD派遣事業、そして新規事業である動画制作とテレビ枠のセット販売の事業を今後とも注力していきたいと思います。

そしてもう1つ水面下で進めている、ユースクリエイター事業やIP事業(タレントマネジメント事業含む)についても力を入れていきます。

–具体的な数値目標などはありますか。

山口氏:クリエイティブ分野での人材派遣を3年後には現在の2倍を目指しています。

動画制作に関しては、弊社は大手代理店と比べてかなり格安でご提供できます。例えば住宅メーカーさんが展示場にお客様を誘致する際に、昔からある手法で3000枚のチラシをまくと、チラシの印刷代、人件費だけでも40~50万円はかかるんですね。

しかしそのチラシを見て展示場に足を運ぶ人はほんの何組しかいないと思います。それに比べて動画の持つ発信力、影響力はチラシとは比べ物になりません。ぜひお試し価格でトライしていただきたいと思います。

–社会的にどういった影響を与えていきたいとお考えですか。

山口氏:私たちのミッションは、「すべては、困っている人を笑顔にするために」。このミッションを達成するために、一人でも多くの人に希望するステージ、ワクワクするステージ、やりがいのあるステージ、笑顔になれるステージ、魅力的なステージを提供し、人々を元気に、世の中を明るくします。

世の中にはシングルマザーや、辛い目にあっている子どもたちなど、支援を必要としている人たちは少なくありません。将来的に託児所なのか、施設なのか、そういう人達が笑顔で話しあったり、ふれあえる場を作って、1人でも多くの人が、「生まれてきて良かった!」「人生は素晴らしい!」と思ってもらえるようなことをやっていきたいですね。

–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。

山口氏:人材でお困りの企業の皆様、自社の認知度を上げたいけれどその手法が分からないという方がいらっしゃれば、ぜひご連絡ください。弊社は人材の紹介や新規事業として企業㏚動画を制作してBSやCS、ローカル局などの番組に流す放送枠をお値打ち価格でご提供することが出来ます。

またテレビ業界に憧れる学生の皆様にはぜひ、弊社で夢の実現を図ってみてください。素晴らしい先輩や仲間たちがおります。皆様からのご連絡、心よりお待ちしております。

執筆=山田
校正=6483works

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