COUXU株式会社
大村 晶彦
POSTED | 2019.02.21 Thu |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:人材(採用・派遣) 創立:11〜14年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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COUXUの業務と人材に国境はない!
海外ビジネス、異文化交流は有意義な人生経験にTopics
今回は、「セカイコネクト」というプラットフォームサービスで、国内と海外の企業の橋渡しをするCOUXU株式会社の大村氏にお話を伺います。海外企業とのビジネスはどういうものか、どういう人材がふさわしいのかをお聞きしました。
COUXU株式会社 代表取締役 大村 晶彦氏のONLY STORY
「買いたい」海外と「売りたい」国内をつなぐ
–COUXU株式会社のサービス内容をお尋ねします。
大村氏:美容商品や食品などのモノを持つ日本企業が、海外へその商品を売りたいときに、日本の商品を仕入れたい海外企業と出会える「セカイコネクト」というプラットフォームを提供しています。
この「セカイコネクト」は、まずログインすると調達例一覧があって、今、海外企業が仕入れたい物の情報が見られます。
当社は海外の企業に対し、日本からの調達を支援するほうに比重を置いていますから、海外企業からの連絡を受けて、私たちがその要望に合う物を探して価値貢献する形です。
–御社サービスの特徴はどういうところにあるのでしょうか。
大村氏:日本企業が何かを「売りたい」場合、展示会や各種の媒体に掲載してもらうなど、手間も費用もかかり、ひとつの商談を獲得する単価が10~20万円と言われます。
しかし、当社は売りたい物の買い主を探すのではなく、「買いたい」からスタートしているのが特徴で、買いたい物の情報を日本の企業に提供しており、売りたい側は月額3万円で提案し放題となっています。
また、「売りたい」から始めると、どこの国で、どういう展示会がいいのかをリサーチし、さらに実装の準備にも半年から1年はかかってしまいます。セカイコネクトを利用すれば、ポンとキーを押すだけで情報やメールのやりとりができるのでスピード感も違いますね。
–お客さまからは、どういう点が好評でしょうか。
大村氏:現在、国内200社、海外では29か国、約2000社で利用されていますから、私も含めた当社スタッフが海外に出て対応しています。
お客さまからは「今までいろんな方法でダメだったものが、COUXU利用でうまくいった」という声や、「自社で海外企業の開拓ができるようになった」という声をいただいています。これは大きな実績だと思っています。
–大村様ご自身が、この事業をするうえで大切にしていることはなんでしょうか。
大村氏:相手が海外の人になり、言語が変わると無機質になりやすく、感情の機微をうまくつかみきれずにコミュニケーションの点で難が生じ、ビジネスにも影響してしまいます。
正しい英語などを意識しすぎず、人間同士気持ちを通わせることを念頭に、相手企業を喜ばせることが重要だと思いますから、私もいろいろと工夫をしているところです。
–御社の社内環境、制度などをお伺いします。
大村氏:海外で順応できるビジネス環境を作りたいという、当社のクライアント企業の人材が働いていますから、「他社の人材が働く会社」と言えます。社内には9カ国からの人材がいるので、いろいろな人種や企業、文化と触れ合う機会も多くなっています。
成長するビジネスで日本企業を支えたい
–COUXUを起業するきっかけを教えてください。
大村氏:それまではインターネット上の国際展示会と言われた企業で、異国企業とのマッチングというBtoBの営業をしていました。
そこでクロスボーダービジネスに興味を持ったのが始まりで、日本のこれからの戦略を思えば、クロスボーダーという考え方は必要で、成長していくマーケットに身を置きたいと思い、起業に至りました。
–社名の由来は何でしょうか。
大村氏:COがコマースコネクト、Uがユニバース、Xはかけるで、UはYOU、「あなたと全人類の商業をつなげます」ということで、COUXUと命名しました。今期で6年目に入りましたが、この想いを変えることなくやってきました。
–起業して大変だったこと、うれしかったことなどをお聞かせください。
大村氏:大変だったのは、海外の企業がお金を振り込んだのに商品が納品されなかったということが起きたときです。日本企業が仕入れ先の海外企業にお金を振り込んだら、その仕入れ先が飛んでしまって、結果的に日本企業が発注先に企業に商品を納品できなかったんです。
日本企業のために頑張っていたので、辛い出来事でしたね。日本企業も被害を受けた側なので、重ねて辛いことでした。
嬉しかったことは、COUXUから生まれたビジネスで、ミャンマー企業の雇用が増えたことです。うれしいし面白いことだとも思いましたね。
クロスボーダービジネスの醍醐味は、想像もしないビジネスの機会が突然現れることです。
たとえば新興国の高速鉄道を作ると、その清掃会社をやらないかなんて話も出てきます。また、企業規模や実績よりも、どうやってやるのかという熱意を伝えることがチャンスにつながるのだと海外の企業から教えてもらいました。
一番印象に残っている言葉があります。他なら安く買えるのに、あえて当社から買ってくれた会社があって、その理由を尋ねたところ、「I want to see your success.(あなたの成功が見たいからだ)」という返事でした。
そうしたコミュニケーションで異国の人とビジネスができるのは、すごく楽しいことだと思っています。
どんな人とも仲良くなれ、情熱を持った人と働きたい
–今後の目標はどういうものでしょうか。
大村氏:今までは欲しいと言われた商品や書類を提供してきましたが、これからは「欲しい」を自ら作り出せる会社になりたいと思っています。企業や消費者が欲しいと言えずにいたものを、私たちがいることで欲しくなったという事業をしたいですね。
つまりCOUXUが欲しいを作り、その欲しいに届け、小売店や消費者に情報提供ができれば、COUXUのマーケットができると思います。これを現在は目標にしています。
–社会の中で、御社がどういう存在でありたいと考えていますか。
大村氏:私は自分の可能性を信じていました。今思えば、根拠のない自信でしたが、多くの人に支えられて、今日やりたいと思うことができる環境にいます。
同じように、自分の可能性を信じる人は世界中にたくさんいて、特にそうした若い人に役割を提供できる存在になりたいと思っています。
–御社とマッチしそうな人材はどんな人でしょうか。
大村氏:友達が多い人ですね。そして、あらゆる人と友達になれる人。私たちと一緒に何かやってみたい、やってやるといった人がいいですね。
国境、文化、人種、宗教などは関係なく、いろんな人とコミュニケーションを取り、喜ばせたいと考える人が、当社にはピッタリだと思います。実際、何でもいいから何かしたいというエネルギーあふれる社員が多いですね。
ですので、採用は新卒、中途、インターンにこだわっていません。とにかく、友達が多く、いろんな人とコミュニケーションを取れる人を募集しています。社内のコミュニケーションは日本語ですが、海外からの人同士は英語で話しているようですから、こうした言語の環境に身を置けるのも有意義だと思いますよ。
やはり国によっていろんな物の基準は違うので、海外の経験があるとか、海外で何かやりたいと思う人とは話をしてみたいですね。異文化との交流は、自分の好みや物を見る基準を変える有意義な人生経験だと思っています。
異国とのビジネスを通じて自己成長したい、人生を豊かにしたいと思う人ならCOUXUに合うと思いますね。
–最後に読者の方へ一言お願いします。
大村氏:何かしたいけれど何から始めたらいいのかわからない、けれど想いや情熱を持っているという若い人は多いと思います。そうした人たちと働きたいと思っているので、何かしたいと考えている方はぜひご連絡ください。
ランチ会などもやっているので、興味があればお電話いただければ参加できます。
執筆=増田
校正=勝野