OneWork株式会社
小西 繁樹
POSTED | 2021.06.17 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:人材(採用・派遣) 創立:3〜4年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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企業の採用育成支援から働くメンバーのキャリア支援まで
40代、50代、60代…いつからでも学び直せる社会をTopics
今回のインタビューは、総合人材支援サービスを展開している株式会社グッド・クルー執行役員の小西氏にお話を伺います。現在、大阪オフィスの総括部長を務める小西氏に事業内容から入社に至った経緯、今後の展望について語っていただきました。
株式会社グッド・クルー 執行役員 小西 繁樹氏のONLY STORY
大阪オフィスの強みはメンバーの定着率
–まずは、株式会社グッド・クルーの事業内容をお聞かせください。
小西氏:私たちは紹介・派遣、採用代行(RPO)、研修など3つのサービスを提供している人材支援サービス会社です。
クライアント企業の採用・育成支援から働くメンバーのキャリア支援まで総合的にサポートしています。
–求職者と法人向けにサービスを展開されているのが特徴ですね。
小西氏:はい。これまでの人材ビジネスでは、どうしても採用が決まりやすい人材、つまりスペックの高い人材を追いかけるだけのビジネスになりがちでした。しかしこれからは、働きたくても働けない方のご支援や、自分自身の良さを殺しながら働いている方が良さを引き出せるご支援を人材ビジネスとしてしていく必要性を強く感じております。
それには紹介だけ、派遣だけではなかなか実現できません。そのため採用の段階からクライアント企業と共に必要な人材の要件定義をさせていただいたり、入社後もメンバーのキャリアパスについてなどもクライアント企業と相談させていただくなどして、総合人材支援サービスを提供しております。
–同業他社と比べて差別化できるポイントや強みはありますか。
小西氏:ずばり定着率ですね。離職率の低さは他社と比べて圧倒的に違います。
弊社が今一番得意としているのはモバイル通信業界への人材支援です。一般的にモバイル業界の離職率は1年間で50%を超えると言われていますが、大阪オフィスにおける2019年卒メンバーの離職率は20%以下で、定着率でいうと8割を越えております。
–なぜ御社では離職率を下げることに成功しているのですか。
小西氏:前述のようにクライアント企業と必要な人材の要件定義からスタートしているからです。
就職活動をされている方で「誰かのためになりたい」とおっしゃる方はたくさんいます。けれど誰かのためになるにはまず自分自身がそのレベルまで行かなければならないんですね。そのため選考の段階から、「自分はどうなりたいのか」「どのゾーンでどのように活躍できるようになりたいのか」と目的意識を明確にするようにお伝えしています。
その上で求職者の目的と弊社のサービスがマッチし、経験のある方やサービスを提供できる方を採用させていただきます。目的意識を見失わずに働くことができるからこそ、離職率の低さにつながっているのだと思います。
–モバイル業界以外への支援もされていますか。
小西氏:はい。大阪オフィスでは、現在コロナ禍の影響もありモバイル業界以外にも業種を広げて人材支援を行っています。最近では内職を扱う企業様の人材支援を始めました。また東大阪を中心とした中小企業の工業系メーカーを対象とした人材支援の準備も進めております。
中高年が学び直せるサービスを提供したい
–小西様の今までのキャリアを教えていただけますか。
小西氏:大学卒業後、研究開発型のメーカーで10年働いたのちに、転職エージェント会社を経て2017年12月にグッド・クルーに入社しました。
–御社に入社されたきっかけは何でしたか。
小西氏:グッド・クルーが人材育成や人材教育に力を入れている会社だからです。
もともと学生時代は教師を目指していました。人材育成に興味を持ったきっかけは教育実習生の時です。地理の授業で中学生30人から東京に関して知っている単語をピックアアップしてもらったところ私の知っている単語と変わりませんでした。さらに当時指導してくれた先生に同じ質問をしても生徒たちが挙げた単語とほとんど変わらなかったのです。
「日本は平均寿命が伸びている一方、知識は伸びなくなっているのではないか」「ということは今後、知識不足で困る人が増えるのではないか」と気になっていろいろ調べてみました。すると先進国の中で日本だけが、40代、50代、60代で学び直せる環境がありませんでした。その時「日本でも学び直せる機関やサービスを作ればもっと世の中が豊かになるのでは」と思ったのです。
また前職ではミドルアッパー層向けの転職支援を行っていましたが、採用が決まりにくい人がとても多くて。中高年向け人材育成ビジネスの必要性を痛感していた頃に、ちょうど人材教育に特化しているグッド・クルーと出会いました。
今お話をしたことを入社時の面接で代表の堀に伝えたところ「全部形にしてほしい」と。ちょうど大阪オフィスの立ち上げの時期でもあり、このタイミングでぜひチャレンジしてみようと思い入社を決意しました。
–大阪オフィスの立ち上げに携わったとのことですが、どのようなことを経験されましたか。
小西氏:大阪オフィスでは、まずは先ほどお話したモバイル通信業界への人材支援のような20代、30代の人材育成ビジネスからスタートしました。そしてようやく今年(2021年)になってシニア層や主婦層向けに就職支援が始められる体制が整ったため、少しずつサービスを広げて展開しております。
イノベーションで社会に新たなサービスを
–今後の目標を教えてください。
小西氏:短期的な目標は、雇用数を徹底的に伸ばすことです。大阪オフィスではマネジメントメンバーが12名、アルバイトを含め働いているメンバーが約180名ほどいます。現在、コロナ禍において非自発的な未就労者が約300万名との情報もありますので、大阪オフィスでは少なくとも2025年までに、働くメンバーを300万名の0.1%である3,000名まで増やすことで、就職支援でお役に立ちたいと考えております。
また中長期的な目標では、雇用しているメンバーの所得をアップさせることがミッションだと思っています。
–目標を達成するにあたって力を入れていることはありますか。
小西氏:イノベーションを起こすことです。
弊社だけでなく日本全体においても言えることですが、新しい商品やサービスを生み出す力が今不足していると感じております。
そのためにはアイデアをきちんと発信できる土壌を作っていくこと。アイデアによってイノベーションが起き、新しい商品やサービスが生まれれば、それに対して新たな雇用や利益がついてくると思います。
全社員がそれぞれ意見を発信できる場や、会社としてそれを支援する力などが求められており、世の中にとっても大きな課題だと思いますね。
–世の中にとってどういった企業でありたいとお考えですか。
小西氏:社会のラボでありたいと思いますね。グッド・クルーからいろいろな種が生まれ、小さな変化をもたらすような企業でありたいと思います。
そのためにはメンバーひとりひとりが自分たちの斬新なアイデアをどんどん発信をし、ゼロイチで形にしていく。そして新たに生まれたものを今度は社会が1から10に支えていけるようなそういった未来を描いています。
–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
小西氏:イノベーションという言葉に共感をしていただける会社様はぜひお問い合わせください。
グッド・クルーでは斬新なアイデアやしっかりとした意見を持つ若いメンバーたちが日々切磋琢磨しております。そういったメンバーの力を貸して欲しいという企業様がいらっしゃいましたらぜひご相談ください。
執筆=山田
校正=6483works