決裁者アポの獲得にはサービスの活用が効果的
決裁者とのアポイント獲得は、難易度が高く、自社単独で行うのは難しいでしょう。そのため、アポ獲得サービスを活用して効果的に実施することが大切です。
決裁者とのアポイント獲得にサービスを活用するのが効果的な理由は、以下の通りです。
- 決裁者を特定できる
- 決裁者への取り次ぎが短期間で実現する
ここでは、それぞれの理由について解説します。
決裁者を特定できる
決裁者アポ獲得サービスを利用することで、プロが決裁者を特定してくれたり、決裁者と直接マッチングできたりします。
担当者が企業のホームページを調査したり、人脈を活かしたりして、決裁者を割り出してくれます。サービスによっては決裁者商談できる場合もあるため、より決裁者にアプローチしやすくなります。
決裁者を特定するのは容易ではなく、通常は商談を進める過程で、誰が決裁者であるかを探る必要があります。
従業員が少ない企業であれば、社長がすべての決裁権を握っている、決裁者が役員であるなど、外部に名前が出る機会が多い経営陣が決裁者となっているケースが多く見られます。一方、会社の規模が大きい場合は決裁者の数も増えるため、決裁者の特定は困難です。
決裁者への取り次ぎが短期間で実現する
決裁者アポ獲得サービスを利用すれば、決裁者へ短時間でアプローチできます。サービス側で決裁者を特定できるため、担当者を介さずに直接アプローチが可能です。また、サービスによっては決裁者との商談をセッティングしてくれるものもあります。
決裁者とのアポイント獲得のために多くの企業が使う手段としては、テレアポやメールが挙げられます。しかし、決裁者の連絡先を知らない限り、担当者から取り次いでもらわなければなりません。
テレアポの場合、まずは受付に電話をした後、担当者につないでもらい、さらに決裁者に取り次いでもらう必要があります。メールの場合も、info@〜〜のような企業の窓口用のメールアドレスに送ってから、決裁者に見てもらうまでには時間がかかります。営業メールと判断され、そもそも決裁者に届かない可能性も高いです。
このように、自社単独で決裁者とのアポ獲得を目指しても、取り次いでもらうまで膨大な時間がかかり、無駄に終わってしまうケースが多く見られます。そのため、サービスを活用して効率化することが重要です。
決裁者アポの獲得に役立つサービス
決裁者アポ獲得のサービスとは、具体的にどのようなサービスなのでしょうか。ここでは、決裁者のアポ獲得に特化したサービスを2種類紹介します。
決裁者マッチングサービス
決裁者マッチングサービスとは、指定した条件に合う企業の決裁者と直接つながれるサービスのことです。オンラインで、業界や業種、エリアなどの条件を指定して検索すると、条件を満たす決裁者がレコメンドされます。会いたい決裁者が見つかったら申請を送り、相手が承認すると、やりとりができるようになる仕組みです。
決裁者マッチングサービスには、代表やCXOのような決裁者のみが登録できる審査制のものと、決裁者以外も登録できるものがあります。
決裁者マッチングサービスを活用することで、テレアポやメール営業などをすることなく、ダイレクトに決裁者とつながれます。営業の効率化に大いに役立つのが魅力です。
CXOレター作成サービス
CXOレター作成サービスとは、決裁者宛に手紙を作成・送付する営業代行サービスです。CXOレターは、不特定多数に同じ内容を送るDMとは異なり、一人ひとりに異なる内容を送るという特徴があります。
ロボットを使って手書き風に書いたり、実際に手書きしてくれたりするため、開封してもらいやすいのがポイントです。決裁者宛に送るため、決裁者に直接アプローチしやすいのもメリットです。
手紙の作成・送付業務だけでなく、送付先リストの作成と決裁者の特定もプロに依頼できるサービスも多く存在します。時間のかかる特定作業と手紙作成、送付業務をすべて任せられるため、手紙営業にかかる時間や手間を削減し、効率的に営業活動を行えるのです。
決裁者アポを獲得できるおすすめのサービス10選
ここでは、決裁者マッチングサービスとCXOレター作成サービスのうち、おすすめのサービスを10個紹介します。
<決裁者マッチングサービス>
- チラCEO
- アポチョク
- アポレル
- CXOバンク
- BizOn!
- COLABO
- Linker
<CXOレター作成サービス>
- letable
- シェパード
- マイナビ
1.チラCEO|決裁者マッチングサービス
チラCEOは、決裁者同士をマッチングする経営・営業支援のプラットフォームです。6,000人以上の決裁者が登録しており、興味のある決裁者を見つけたら、メッセージを送信してアプローチできます。
決裁者のみアカウントを作成できるサービスであるため、決裁者と確実にマッチングできるのが魅力です。カスタマーサクセスによるおすすめの決裁者を紹介や、ニーズを投稿できるタイムラインの用意があるなど、充実した機能でマッチングを支援してくれます。経営層限定のオンラインイベントも開催しているため、経営者との交流を強化したい方にもおすすめです。
※本記事経由で商談になった方には、10億円BtoBマーケ投資した秘伝の資料をプレゼント!商談時に「この記事を見た」とお伝えください。
https://onlystory.co.jp/
2.アポチョク|決裁者マッチングサービス
アポチョクは、ユーザーとジェントルクラブ会員を自動でマッチングするサービスです。
ジェントルクラブ会員とは、運営会社の株式会社Enjinが運用する審査制のコミュニティです。中小企業の経営者や弁護士、医師などが登録されています。審査があるため、会員の質が高いのが特徴です。
アポチョクに登録することにより、自社の製品やサービスに興味があるジェントルクラブ会員に直接アプローチできます。経営者や、士業に携わるハイクラス層とマッチングしたい方におすすめです。マッチング後に相互評価できる機能も搭載されており、評価をもとに、さらに質の高いマッチングを実現できます。
アポチョク
3.アポレル|決裁者マッチングサービス
アポレルは、独自のマッチング方法で決裁者に直接アプローチできる、完全審査性かつ決裁者限定のサービスです。マッチング方法には以下の3つがあります。
- 希望条件で決裁者を絞り込み、ダイレクトメッセージでアプローチできる
- 自社サービスをオンラインでプレゼンし、企業の感想に基づいてアポレルが企業を紹介する
- アポレルのコンシェルジュが、定例ミーティングの内容に基づいて企業を紹介する
自社のサービスをプレゼンし、それに興味を持った企業とマッチングできるため、魅力的なプレゼンができればスムーズに商談・受注へとつながるでしょう。
オンラインで完結するため、日本全国のあらゆる決裁者とつながれるのも魅力です。
アポレル
4.CXOバンク|決裁者マッチングサービス
CXOバンクは、CEOやCOOなど、審査に通過した役員のみが利用できるマッチングサービスです。登録すると、毎日3名の決裁者を紹介してくれます。お互いが「興味あり」を選択すると、マッチングが成立する仕組みです。
CXOバンクの特徴は、双方が「興味あり」にならなくても、自社に興味を持ってくれた相手にメッセージを送れる点です。そのため、多くのCXOとつながれる可能性が期待できます。
リリースやPR、募集情報などを投稿できる機能も搭載されており、自社の宣伝にも活用できます。24時間で消え、完全無料で何度でも利用可能です。投稿内容に興味を持った経営者ともつながれ、ビジネスチャンスを広げられます。
CXOバンク
5.BizOn!|決裁者マッチングサービス
BizOn!は完全無料で利用できる、経営者やフリーランス専用のマッチングサービスです。毎日5人、毎月150人の経営者を紹介してくれます。おすすめされた経営者をスワイプするだけで簡単にマッチングできるため、隙間時間にビジネスチャンスを広げたい方におすすめです。
2022年11月時点で、累計マッチング数は150,000組を突破しており、様々な業種の経営者との人脈を広げられるでしょう。完全無料、回数無制限でマッチングが成立するのも特長です。登録時の審査はスタッフが目視で行っているため、信頼して利用できます。
BizOn!
6.COLABO|決裁者マッチングサービス
COLABOは、経営者以外も利用できるマッチングサービスです。経営者は無料、経営者以外は有料で利用できます。自社の経営者が登録すればかかる費用を抑えられるのがポイントです。
事前にマッチングの目的を相手に共有できるため、双方のニーズが合致しやすいというメリットがあります。マッチング前に相手のプロフィールを確認できるのも特長です。プロフィールや他者評価、行動履歴などの信用できる情報をもとに、質の高いマッチングが実現します。
運営会社の株式会社キーパーソンマーケティングは、野村証券株式会社と共催でベンチャー経営者のピッチイベントを主催しています。経営層に向けた質の高いサービスを提供している企業であるため、信頼できるでしょう。
COLABO
7.Linker|決裁者マッチングサービス
Linkerは、審査制の決裁者マッチングサービスです。登録したプロフィールに合わせて、AIが自動でマッチングを行ってくれます。「会いたい」「興味あり」などの選択肢があり、お互いが「興味あり」以上を選択すれば、簡単にマッチングが成立する仕組みです。SNSのように直感的に操作できます。
社長・役員・フリーランス専用であるため、決裁者とマッチしやすいのがポイントです。2023年2月時点でマッチング数は30,000回を突破しています。
定期的にオンラインの経営者交流会も開催しているため、経営者とつながりたい場合には、このようなサービスを活用するとよいでしょう。
Linker
8.letable|CXOレター作成サービス
letableは、CXO向けの手紙を作成・発送する手紙営業代行サービスです。決裁者の特定も依頼でき、1社ずつ目視でリストを精査して送付先を決定してくれます。ターゲットに応じてカスタマイズされた文面を作成・送付するため、高い成果が期待できるでしょう。
年間6万通を送付している実績やノウハウを活かし、テレアポやメール営業では難しい未開拓の顧客や上場企業の決裁者との商談につなげられます。利用企業からは、11通送付し決裁者3名との商談獲得につながった、という声が寄せられています。
letable
9.シェパード|CXOレター作成サービス
シェパードは、宛名・文章ともに手書きで作成する、高品質・低価格なCXOレター作成サービスです。「宛名は手書きにするものの、文面は印刷で対応する」という企業が多いため、他社のCXOレターと差別化できます。企業ごとに1通1通文面をカスタマイズできるため、決裁者に反応してもらいやすいのが魅力です。
キーマンの特定についても、リサーチャーが1社ずつリサーチするため、高い精度を誇ります。最小ロット数は100通からと、気軽に依頼しやすいのもポイントです。
シェパード
10.シェパード・コーポレーション
「シェパード・コーポレーション」では、文章がパーソナライズし、完全手書きで綴る高品質のCXOレターを提供しています。
サービスでは、企業のターゲットリサーチ、CXOレター送付、その後のフォローアップまで、サポートが充実しています。
シェパード・コーポレーション
決裁者アポの獲得が成約率向上に役立つ理由
決裁者アポの獲得は、成約率向上に役立ちます。その理由は、以下の通りです。
ここでは、決裁者アポの獲得が成約率向上に役立つ理由について見ていきましょう。
契約締結に至りやすい
決裁者と直接面談できれば、その後の契約締結までスムーズに進みやすくなります。
担当者と面談する場合、以下のようなステップを経て受注に至ります。
- 担当者と面談する
- 担当者が上司に相談する
- 企画書や稟議書を作成する
- 上司が興味を持ったら決裁者に報告・プレゼンする
- 決裁者が判断する
担当者との面談で好感触であっても、上司や決裁者の判断によって失注してしまうことも珍しくありません。担当者との面談で商品やサービスの魅力を十分に伝えられなければ、そもそも決裁者に商材を知ってもらうことすらできないでしょう。
一方、決裁者と直接面談できれば、上記のステップが必要なくなります。決裁者がよいと判断すれば契約に至るため、スムーズに受注できるのがメリットです。
具体的な提案ができる
決裁者と直接面談できれば、担当者との面談よりも、より具体的な提案ができます。
担当者からニーズをヒアリングして、担当者にとって魅力的な提案を心がけたとしても、その提案が決裁者にとって魅力的とは限りません。担当者と決裁者が感じている課題に、若干の違いがある可能性もあるためです。
担当者が表面的な課題しか理解できていない場合もあるため、面談で担当者からヒアリングするだけでは、顧客のニーズを漏れなく理解できないかもしれません。
自社の経営上の課題を深く理解している決裁者と面談することで、具体的な提案ができ、成約率向上が期待できるのです。
決裁者アポ獲得を営業代行サービスに依頼するのも効果的
決裁者アポの獲得をサービスを使って効率化したい場合、上記で紹介したような決裁者アポ獲得に特化したサービスのほか、決裁者アポの獲得に強みを持つ営業代行サービスを利用する、という方法もあります。
営業代行サービスは、アポ獲得以降の営業活動もサポートしてもらいたい場合におすすめです。
営業代行サービスによって、決裁者へのアプローチ方法は以下のように異なります。
サービスやプランを選ぶ際は、アプローチ方法から考えるとよいでしょう。
以下では、それぞれの方法のメリット・デメリットを解説します。
テレアポ
テレアポは、新規顧客開拓で非常によく使われている手段です。見込み顧客に電話をかけて担当者や決裁者につないでもらい、電話で商材の概要について説明してアポイントを取得します。
<メリット>
- 相手の反応を電話越しで把握できる
- 短時間で多くの企業にアプローチできる
- 決裁者の電話番号を知っている場合は、決裁者と直接話してアポイントを取得できる
<デメリット>
- 担当者や決裁者につないでもらえる確率は低い
- 営業担当者のスキルの差によって、テレアポ成功率に大きな差が出ることがある
メール営業
メール営業は、企業の問い合わせ窓口や担当者、決裁者のメールアドレス宛にメールを送り、アポイントを取得する方法です。メールで商材の魅力を説明し、アポイントの打診を行います。
<メリット>
- 担当者・決裁者不在で断られることがない
- 好きなタイミングでメールを作成・確認できる
- 文章で商材を説明できるため、電話よりもわかりやすく魅力を伝えやすい
- メール送信ツールによって、効率的に多くのメールをす津できる
<デメリット>
- 返信がこないと、相手の反応がわからない
- ほかの営業メールに埋もれて開封してもらえない可能性がある
- テレアポに比べて、アポイント取得に時間がかかる
問い合わせフォーム営業
問い合わせフォーム営業は、企業のホームページに設置された問い合わせフォームに、商材の説明やアポイントの候補日時などを記載して送信し、アポイントを取得する方法です。
<メリット>
- メールよりも開封してもらいやすい
- 決裁者に読んでもらえる可能性が期待できる
<デメリット>
- 誰が文面を確認するのかわからない
- 無視される可能性がある
- 自動送信の場合、ロボット認証を突破できずフォームを送れない場合がある
決裁者アポ獲得サービスを利用する際の注意点
決裁者アポ獲得サービスを利用する際の注意点は、以下の通りです。
- マッチングサービスでは、相手の企業情報を自分でも調べる
- 審査制の決裁者マッチングサービスを利用する
- 営業代行サービスに依存しないようにする
ここでは、それぞれの注意点について解説します。
マッチングサービスでは、相手の企業情報を自分でも調べる
気になる決裁者が見つかったら、マッチングサービスに登録された情報だけでなく、ホームページや口コミなどの企業情報を調べることが大切です。
マッチングサービスに登録されている企業情報は、決裁者が自身で登録しているケースがほとんどです。客観的な情報を集めて、信頼できるかを判断できるようにしましょう。
審査制の決裁者マッチングサービスを利用する
決裁者マッチングサービスには、決裁者のみが登録できるものと、決裁者以外の営業担当者も登録できるものがあります。決裁者と確実にマッチングしたい場合は、決裁者のみが利用でき、登録にあたって厳しい事前審査が必要なサービスを選ぶようにしましょう。
営業代行サービスに依存しないようにする
CXOレター作成代行サービスや、テレアポやメールで決裁者アポ獲得を代行するサービスを利用する際は、自社の営業組織が弱体化するリスクがある点に注意が必要です。
代行サービスを利用する際は、アポ獲得を丸投げするのではなく、自社でもアポ獲得ノウハウを蓄積することが欠かせません。代行サービスに依存してしまうと、自社では決裁者アポを獲得するのが困難になり、今後もサービスを使い続けなければいけなくなります。
アポ獲得に使用する手紙の文面やテレアポのスクリプト、テレアポの録音データなどを共有するサービスを利用し、成果を出すためのコツを分析することが大切です。中には、代行業務だけでなく、営業ノウハウのレクチャーやコンサルティングなどのサービスもあるため、活用してみるとよいでしょう。
まとめ:決裁者アポの獲得にサービスを活用して、成約率を高めよう
決裁者とのアポイント獲得は、成約率向上のために重要です。しかし、決裁者を特定するのが難しかったり、取り次いでもらえなかったりと、自社の力だけで行うのが難しい場合が多く見られます。そこで、決裁者アポの獲得に特化したサービスを活用するのがおすすめです。
具体的には、決裁者マッチングサービスや、CXOレター作成サービスが挙げられます。数々のサービスの中から、自社のニーズを満たすものを選び、決裁者アポ獲得に役立ててください。
(本文執筆・編集:オンリーストーリー編集部)
弊社の直近3年で約10億円、btobの投資をしてきました。また、弊社自体が営業代行会社として、多くの会社様の案件を受けてきました。その中で、再現性のある営業手法がないという話や、1社だけで満足できる営業支援の会社はなかなか見つからないという声を多く聞いています。本記事や、10億円のまとめを記載したホワイトペーパーを用意していますので、少しでも皆様の営業の一助になりましたら幸いです。
(コメント:代表平野)