最終更新日: 2026.09.29
失敗から学ぶ!ビジネスモデル失敗事例とその教訓とは

ビジネスモデルの失敗事例をコダック・Blockbuster・Nokiaの3社から読み解きます。技術や市場の変化に対応できない、既存モデルに固執する、顧客ニーズに鈍感といった共通原因と、自社モデルを見直すための教訓をまとめました。

監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)

コダックやNokiaのように、優れたビジネスモデルでも変化に対応できなければ崩れます。

代表的な失敗事例3社から、ビジネスモデルが機能しなくなる共通の原因を読み解きます。

この記事の要約

  • ビジネスモデルは顧客セグメント・価値提供・収益の発生方法などの要素が噛み合って初めて機能します。
  • コダックはデジタル化、Blockbusterは配信サービス、Nokiaはスマートフォンへの対応が遅れて市場を失いました。
  • 失敗の共通原因は、変化への対応力不足・既存モデルへの固執・顧客ニーズへの鈍感さの3点です。

1. 導入

今やビジネスを展開するにあたって、ビジネスモデルは必要不可欠な要素となっています。

ビジネスモデルとは一体何でしょうか。

それは企業が価値を創造し、それをどのように顧客に提供し、その結果として収益を得るのかを明確にした戦略のことを指します。

成功するビジネスモデルは、企業の競争力を高め、持続的な成長を可能にします。

しかし、その反面、ビジネスモデルが失敗すれば、企業は大きな打撃を受けることになります。

この記事では、ビジネスモデルの失敗事例を通じて、その原因と教訓を学んでいきます。

2. ビジネスモデルの重要性と要素

ビジネスモデルは、企業の収益源、価値提供方法、顧客基盤、内部の運用構造など、ビジネスの全体像を示す枠組みです。

これは製品やサービスが市場で競争力を持つための戦略を明確にする役割を果たします。

ビジネスモデルが明確であることは、企業の方向性を示すだけでなく、全てのステークホルダー(従業員、投資家、顧客など)が企業の取り組みを理解し、共感するための基盤を提供します。

ビジネスモデルは、以下のような主要な要素から成り立っています。

  1. 顧客セグメント: ビジネスモデルの最初の要素は、企業が誰に向けて価値を提供するのかを定義する顧客セグメントです。この要素は、ターゲットとする顧客群を明確に定義することで、企業のマーケティング戦略や製品開発の方向性を設定します。
  2. 価値提供: 企業が顧客に提供する具体的な価値は何かを明確にします。これは製品やサービスの特性だけでなく、顧客がどのようにその価値を受け取るのか(例:便利さ、カスタマイズ、サポート等)も含みます。
  3. 収益の発生方法: 収益の発生方法は、製品やサービスからどのように収益を得るのかを明確にします。これには、販売価格、サブスクリプション料、広告収入などが含まれます。
  4. リソースと活動: これはビジネスモデルを実行するために必要な内部のリソース(人材、技術、財務等)と活動(製品開発、マーケティング、顧客サービス等)を示します。

これらの要素が適切に組み合わさり、互いに補完し合うことで、成功するビジネスモデルが構築されます。

しかし、これらの要素のどれか一つでも欠けていると、ビジネスモデルは機能しなくなり、結果的に企業の成功が危ぶまれることとなります。

さらに深く見ていくと、これらの要素は孤立して存在するものではなく、相互に関連し影響を及ぼし合っています。

例えば、顧客セグメントが変われば、価値提供の方法や収益の発生方法もそれに応じて変わる可能性があります。

同様に、内部のリソースや活動の変化も、価値提供や収益の発生方法に影響を及ぼすことがあります。

これらの要素が動的に相互作用する中で、ビジネスモデルは常に進化し続けます。

そのため、成功するビジネスモデルを維持するためには、企業はこれらの要素を定期的に見直し、必要に応じて適応させる必要があります。

また、ビジネスモデルは企業の競争力を形成する要素であり、それを形成する各要素が具体的にどのような形で組み合わさっているかが、企業の競争優位性を決定します。

したがって、ビジネスモデルを理解し、それを効果的に管理し、必要に応じて変化させることが、企業が持続的な成功を達成するための鍵となります。

最後に、ビジネスモデルは経営者だけが理解すれば良いものではありません。

組織全体がビジネスモデルを理解し、それを通じて企業の目指す方向性を共有することで、組織全体の行動が一致し、ビジネスモデルの成功に向けた取り組みが効果的に行われます。

このような組織全体のビジネスモデル理解は、企業の競争力を強化し、持続的な成長を実現するために重要な要素です。

3. ビジネスモデル失敗事例1:コダック

一つ目のビジネスモデルの失敗例として、コダックを挙げます。

コダックはかつてフィルムカメラの市場をリードしていました。

しかし、デジタルカメラへのシフトが進む中、コダックはこの変化に対応するのが遅れ、大きな打撃を受ける結果となりました。

それはなぜか。

それは彼らのビジネスモデルが、技術の進化と市場の変化に対応する柔軟性が不足していたからです。

この事例から学ぶべき教訓は、ビジネスモデルは時代の流れとともに適応し続けるべきだということです。

4. ビジネスモデル失敗事例2:Blockbuster

次に、Blockbusterの事例を見てみましょう。

Blockbusterはかつてビデオレンタルの大手企業でしたが、Netflixなどのオンデマンド配信サービスの登場により、そのビジネスモデルは時代遅れとなり、結果的に破綻しました。

Blockbusterのビジネスモデルの失敗は、新しいビジネスモデルへの転換が遅れたことにあります。

この事例から学ぶべき教訓は、新たなビジネスチャンスが出現したときに、迅速にビジネスモデルを変化させることが重要であるということです。

代表・平野のnote▼

オンリーストーリー代表の平野は、創業時に「やりたいこと・できること・求められること」が重なる事業なら成功すると信じ、経営者の無料インタビューサイトを始めました。

しかし半年ほどで預金残高が底をつく事態になったと振り返っています。

その後も収益の仕組みを作っては新たな課題に直面し、一度でうまくいく「一撃必殺」の型はないと語っています。

成功事例やフレームワークは参考にしつつ、検証と改善を繰り返す前提で事業を組み立てることが大切です。

代表・平野のnote▶ ビジネスモデル論を実践してしくじった経験を代表が語ったnoteはこちら

5. ビジネスモデル失敗事例3:Nokia

最後の失敗事例として、Nokiaを挙げます。

かつて携帯電話業界の王者だったNokiaは、スマートフォンの登場に対応できずに市場シェアを大きく失いました。

Nokiaのビジネスモデルが失敗した原因は、顧客のニーズと技術の変化に対応するスピードが遅かったことです。

ここから学ぶべき教訓は、市場のニーズと技術の進化に対して常に敏感であるべきということです。

6. ビジネスモデルが失敗する一般的な理由

以上の事例から見て取れるように、ビジネスモデルが失敗する一般的な理由は次の3つです。

  1. 技術の進化や市場の変化に対応する能力が不足している: 企業が市場の変化や技術の進歩に対応できない場合、ビジネスモデルは失敗します。
  2. 既存のビジネスモデルに固執しすぎる: 新たなビジネスモデルを探求することが必要な時期に、既存のビジネスモデルに固執しすぎると、企業は新しいビジネスチャンスを逃すことになります。
  3. 顧客のニーズと技術の進化に対して敏感でない: 顧客のニーズや技術の進化に対して敏感でなければ、ビジネスモデルは時代遅れになります。

7. 失敗したビジネスモデルから学ぶ

ビジネスモデルが失敗すると、それは大きな損失をもたらしますが、それと同時に学ぶ機会も提供します。

それぞれの失敗したビジネスモデルから得られる教訓を把握し、それを新しいビジネスモデルの設計や既存のビジネスモデルの改善に生かすことが重要です。

これは、ビジネスモデルの改善や新しいビジネスモデルの開発を通じて、企業の競争力を高めるための重要なステップとなります。

8. ビジネスモデルの見直しと改善

いくら優れたビジネスモデルであっても、それが永遠に成功し続けるわけではありません。

市場の変化、競争環境の変動、技術の進歩など、さまざまな要因によって、ビジネスモデルは定期的に見直され、必要に応じて改善されるべきです。

また、ビジネスモデルの改善には、経営層だけでなく、全社員が参画することが重要です。

それにより、組織全体が一体となってビジネスモデルの成功に向けて動き、企業の持続的な成長を支えることができます。

9. まとめ

成功するビジネスモデルは、顧客のニーズを満たし、変化に対応できる柔軟性を持ち、継続的な改善と革新が行われます。

一方、失敗するビジネスモデルは、市場の変化や技術の進歩に対応できない、既存のビジネスモデルに固執しすぎる、顧客のニーズや技術の進化に対して敏感でない、といった特徴があります。

これらの教訓を活かして、自社のビジネスモデルを定期的に見直し、必要に応じて改善しましょう。

そして、新たなビジネスチャンスを掴み、企業の持続的な成長を実現してください。

最後に

弊社は、決裁者向けのマーケティング支援に特化して9年以上事業展開している会社です。

決裁者マッチング支援サービス「チラCEO」を提供しています。

チラCEOを通して『BtoBだと、担当者に営業しても中々契約につながりにくい』

そんな悩みの解決に寄与できます。

またそれだけでなく、パートナー獲得や資金調達先探しなど、様々な経営課題解決にも活用できます。

【マッチングについて】

登録決裁者数7,000人以上(審査通過済みの数、2026年9月時点)の

国内最大の決裁者マッチングプラットフォームを基軸に、

決裁者とのマッチング機会を創出しています。

具体的には

  • 会いたい決裁者を探して、メッセージでつながる「メッセージ機能」
  • 毎日のおすすめ決裁者に会いたいリクエストを送る「会いたい機能」
  • 日々決裁者のニーズがタイムラインで投稿される「掲示板機能」
  • 決裁者に直接プレゼンできる「決裁者限定イベント」
  • CS(カスタマーサクセス)があなたに合う決裁者を「直接ご紹介」

の5つの導線より決裁者同士のつながりを創出します。

【実績、問い合わせ】

実際にご利用いただいた決裁者様のなかには、

  • 導入後2ヶ月で6件の受注が出た
  • 10か月連続で毎月受注し、費用対効果8倍を実現した

等多数実績がございます。

▼事例一覧

チラCEOの導入事例を見る

▼サービス詳細について

チラCEOのサービス詳細を見る

お問い合わせ、資料請求は、こちらからお気軽にお問い合わせください。


よくある質問

Q. ビジネスモデルとは何ですか?

A. 企業が価値を創造し、顧客に提供し、収益を得るまでの流れを明確にした戦略の枠組みです。

自社のビジネスモデルを言葉にしておくと、社内で方針を共有しやすくなります。

Q. コダックはなぜ失敗したのですか?

A. デジタルカメラへの市場シフトに対応する柔軟性がビジネスモデルに不足していたためです。

市場の変化に早く気づき、自社の強みを新しい形で生かす判断が求められます。

Q. ビジネスモデルが失敗する共通の理由は何ですか?

A. 変化への対応力不足、既存モデルへの固執、顧客ニーズや技術進化への鈍感さの3つです。

定期的に市場や顧客の変化を確認し、現在のモデルが合っているかを見直しましょう。

Q. ビジネスモデルはどれくらいの頻度で見直すべきですか?

A. 市場や競争環境、技術の変化に合わせて定期的に見直し、必要に応じて改善することが推奨されます。

大きな市場の変化があった場合は、定期の見直しを待たずに検討しましょう。

Q. ビジネスモデルの見直しは経営層だけで行うものですか?

A. 全社員が参画することで組織全体が一体となり、持続的な成長につながるとされています。

現場の社員は顧客の変化に最初に気づく立場のため、その声を取り入れることが大切です。

この記事の監修者

平野哲也

平野 哲也(ひらの てつや)

株式会社オンリーストーリー 代表取締役

BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。

累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。

「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。

ENICXO
メッセージアイコン オンリーストーリー代表 平野からのメッセージ
オンリーストーリーでは、これまで10年以上にわたり、
BtoB営業における「集客の課題」と真剣に向き合ってきました。

経営者同士が信頼でつながるマッチングプラットフォームや、
想いを届ける手書きの手紙など、独自の形で支援を続けています。

そして最近では、経営者同士を直接つなぐ「顧問&コミュニティサービス」も新たにスタートしました。

私たちが大切にしているのは、単なるマッチングツールの提供ではなく、
一社一社の課題に寄り添い、"本当に意味のある出会い"をつくることです。

もしBtoB集客でお悩みの決裁者の方がいらっしゃいましたら、
まずはお気軽に、代表の私とお話してみませんか?

▼この下から、直接日程をご予約いただけます。

お問い合わせさぁ、良質なビジネスマッチングを今すぐ体験

お電話でのお問い合わせ
03-6821-7872 (平日10:00〜19:00)
よくあるご質問