監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
インサイドセールスは、電話やメール、オンライン会議を使うリモート型の営業です。
立ち上げの手順と、つまずきやすい点を整理します。

インサイドセールスとは何かを整理し、立ち上げのメリットと、目標設定・チーム編成・プロセス構築・トレーニングの4ステップを解説。注意点、成功例と失敗例、立ち上げ後の成長戦略まで扱います。
インサイドセールス(Inside Sales)は、主に電話やメール、オンライン会議などのリモート手段を使って営業活動を行う方法です。
対面営業(フィールドセールス)とは異なり、インサイドセールスはオフィス内からの営業活動が主体となります。
インサイドセールスは、コスト削減や効率向上の観点から、多くの企業が取り入れています。
インサイドセールスを立ち上げることには、以下のようなメリットがあります。
インサイドセールスチームを立ち上げる際には、最初に明確な目標を設定することが重要です。
目標は、具体的な数字(例: 売上目標、新規顧客獲得数)や、成果物(例: 提案書の作成、新規商談の獲得)に関連するものが望ましいです。
目標設定を行うことで、チーム全体のモチベーションが高まり、効果的な活動が行えます。
インサイドセールスチームを構成するメンバーを選定します。
役割に応じて、営業担当、サポート担当、マネージャーなどのポジションを設けることが一般的です。
チーム編成時には、各メンバーのスキルや経験を考慮し、バランスの良いチーム作りを心掛けましょう。
インサイドセールスを効果的に行うためには、明確な営業プロセスを構築することが重要です。
プロセスには、リード獲得、商談設定、提案、クロージングなどのステップが含まれます。
各ステップにおいて、具体的なアクションやKPIを設定し、チーム全体で共有しましょう。
インサイドセールス立ち上げにおいて、チームメンバーに適切なトレーニングとサポートを提供することが重要です。
トレーニングでは、営業スキルや製品知識、CRMツールの使い方などを学びます。
また、定期的なフィードバックやコーチングを行い、メンバーの成長をサポートしましょう。
インサイドセールスでは、リモートでのコミュニケーションが中心となるため、電話やメール、オンライン会議でのコミュニケーションスキルが重要です。
適切な言葉遣いや語調、リスニングスキルを磨くことが求められます。
CRMツールを活用して顧客データを一元管理し、営業活動に活かすことが重要です。
ただし、顧客データの管理にはプライバシー保護や情報漏洩防止の観点から注意が必要です。
あるSaaS企業では、インサイドセールスチームの立ち上げにより、リモートでの営業活動が売上向上につながりました。
対面営業に比べてコスト削減ができるだけでなく、営業エリアも広がり、顧客数が増加しました。
具体的には、インサイドセールスの導入後、6か月で売上が30%向上し、新規顧客獲得数も50%増加しました。
B2B企業のあるケースでは、CRMツールを活用して顧客データを一元管理し、営業効率が向上しました。
これにより、営業チームは顧客のニーズに合わせたアプローチができ、成約率が上昇しました。
インサイドセールス導入後、商談のクロージング率が20%から35%へと向上し、平均商談サイクルも20%短縮されました。
ある企業では、インサイドセールスチームが立ち上がったものの、ターゲット顧客の絞り込みが不十分だったため、効果的な営業活動ができず、リード獲得数が目標の40%以下に留まりました。
この失敗を踏まえ、同社はターゲット顧客を再定義し、顧客ニーズに合った営業戦略を立て直すことで、リード獲得数が目標の90%まで回復しました。
別の企業では、インサイドセールスチームのスキル不足が原因で、商談成立率が目標の60%に達しない状況でした。
対策として、同社はチームメンバーへの研修を強化し、営業スキルや製品知識を向上させました。
その結果、商談成立率は目標の95%に上昇し、チームの売上も大幅に向上しました。
インサイドセールスチームがCRMツールを導入したものの、使いこなせず、情報の更新や管理が適切に行われず、営業活動の効率化ができない事例がありました。
この企業では、CRMツールの使い方や活用方法についての研修を実施し、チーム全体での活用が徹底されるようになりました。
その結果、営業担当者のフォローアップ時間が30%短縮され、営業活動の効率が大幅に向上しました。
インサイドセールスチームが立ち上がった後も、データ分析を活用して営業戦略を最適化し続けることが重要です。
CRMツールや各種分析ツールを使って、営業活動の結果を定期的に検証し、改善点を見つけ出しましょう。
これにより、商談成立率やリード獲得数の向上が期待できます。
インサイドセールスチームのメンバーがスキルアップを継続し、常に最新の営業手法や業界情報を把握していることが成長の鍵となります。
定期的な研修や勉強会の開催、営業力を高めるための外部講師の招聘など、積極的な取り組みを行いましょう。
インサイドセールスチームの成長に伴い、適切な体制を整えることが重要です。
チームリーダーやマネージャーの配置、営業エリアの拡大や新たな市場への進出、チーム拡大に伴う人員計画の策定など、組織の拡大に対応した体制づくりを進めましょう。
インサイドセールスでは、顧客との長期的な関係構築が重要です。
カスタマーサクセスチームと連携し、顧客のニーズに応じたアフターサポートやフォローアップを行い、顧客満足度の向上に努めましょう。
これにより、リピート率や顧客からの紹介が増え、ビジネスの拡大に繋がります。
インサイドセールス立ち上げ時には、目標設定やチーム編成、営業プロセスの整備が重要です。
また、立ち上げ後もデータ分析やスキルアップ、体制強化、カスタマーサクセスの取り組みを通じて、インサイドセールスチームの成長を促進しましょう。
成功事例や失敗例を参考にしながら、独自の戦略を練り、立ち上げから成長までのプロセスを効果的に進めることが、インサイドセールスの成功に繋がります。
インサイドセールス立ち上げを検討している企業は、本記事で紹介したポイントを参考に、自社に適した戦略を立案し、実行に移していきましょう。
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フィールドセールスと役割を分けることで、それぞれが得意な業務に集中できます。
A. 営業担当、サポート担当、マネージャーなどです。
役割と責任の範囲を最初に決めておきます。
役割ごとに目標と評価の基準を決めておくと、チーム全体の動きがそろいます。
A. 入力する項目を絞り、情報の更新ルールを決めます。
使い方の研修と定期的な振り返りも必要です。
入力したデータを会議などで活用する場を作ると、入力する意味が伝わりやすくなります。
A. データ分析で営業戦略を見直し、継続的な研修でスキルを高めます。
カスタマーサクセスとの連携も強化します。
定期的に成果を振り返り、うまくいった進め方をチームで共有しましょう。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。