最終更新日: 2026.10.06
商談獲得できる営業の条件|プロセス・スキル・組織づくり

商談獲得できる営業の特徴と、商談数を増やす5つの方法を解説します。リスト精度の向上やトークの標準化、複数チャネル活用、インサイドセールス連携に加え、KPI分解やナレッジ共有など組織づくりの要点もまとめました。

監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)

商談獲得は営業成果の分岐点であり、数だけでなく質も売上を左右します。

成果を分ける営業の違いと、商談数を増やす5つの方法をまとめました。

この記事の要約

  • 商談獲得数は営業組織の売上の上限を決める指標で、質の高い商談をいかに増やすかが鍵です。
  • 成果を出す営業は課題起点で話し、会うべき相手を見極め、行動量と改善を両立しています。
  • 組織面ではKPIの分解管理、成功パターンのナレッジ共有、SFA・CRMでの一元管理が有効です。

Table of Contents

営業における商談獲得の重要性

まずは、営業活動全体のなかで商談獲得がどれほど重要なのかを整理しておきましょう。

営業のプロセスは、大きく「リード獲得→アプローチ→商談獲得→提案→クロージング→受注」という流れで進みます。

このなかで商談獲得は、見込み顧客との関係が「検討」へと進む最初の関門であり、営業成果の分岐点となるフェーズです。

どれだけ提案力やクロージング力の高い営業がいても、商談の機会そのものがなければ力を発揮できません。

つまり、商談獲得数は営業組織の売上の上限を決める指標であり、ここを強化することが売上拡大の最短ルートなのです。

また、商談は「数」だけでなく「質」も重要です。

決裁権のない担当者との商談を100件重ねるよりも、決裁者との商談を10件持つほうが、受注に近いケースは珍しくありません。

営業における商談獲得は、「受注につながる質の高い商談を、いかに効率よく増やすか」という視点で考えることが大切です。

商談獲得できる営業とできない営業の違い

同じ商材・同じリストでも、商談を獲得できる営業とできない営業には明確な違いがあります。

ここでは、成果を分ける3つの違いを解説します。

自社の営業チームやご自身の活動と照らし合わせながら確認してみてください。

「売り込み」ではなく「課題解決」で話している

商談獲得が上手い営業は、自社商品の説明ではなく、相手の課題を起点に会話を組み立てています。

「弊社のサービスは〜」と切り出す営業は、その瞬間に「売り込み」と判断され、話を聞いてもらえません。

一方で、「御社と同業のA社では、こんな課題をこう解決しました」と切り出せば、相手は自分ごととして耳を傾けてくれます。

アプローチの目的を「売ること」ではなく「相手に有益な情報を届けること」に置き換えることが、商談獲得の第一歩です。

会うべき相手を見極めている

成果を出す営業は、「誰と会うか」に徹底的にこだわっています。

商談獲得できない営業ほど、会いやすい担当者とのアポで満足し、結果的に稟議止まりの案件を量産してしまいがちです。

反対に、成果を出す営業は、最初から決裁者や意思決定に影響力のあるキーパーソンとの接点を狙って動きます。

決裁者との商談は話が早く、その場で次のステップが決まるため、少ない商談数でも受注を積み上げられるのです。

行動量と改善のサイクルを両立している

商談獲得できる営業は、一定の行動量を確保しながら、トークやアプローチ方法を常に検証・改善しています。

架電数やメール送信数だけを追う「量だけの営業」でも、感覚頼みの「質だけの営業」でも、成果は安定しません。

アプローチごとの結果を記録し、うまくいったパターンを再現できる形に落とし込むことが、継続的な商談獲得につながります。

営業が商談獲得数を増やすための5つの方法

続いて、営業活動のなかで商談獲得数を増やすための具体的な方法を5つ紹介します。

自社の営業体制や商材の特性に合わせて、取り入れられるものから実践してみましょう。

1.ターゲットリストの精度を高める

商談獲得の成果は、アプローチする前の「リストの質」で大半が決まるといっても過言ではありません。

過去の受注データを分析し、成約しやすい企業の業種・規模・課題の傾向を洗い出しましょう。

そのうえで、受注確度の高いセグメントに絞ってアプローチすれば、同じ行動量でも商談獲得数は大きく変わります。

2.トークスクリプトと切り返しを標準化する

トップ営業のトークを分析し、チーム全体で使えるスクリプトとして標準化しましょう。

特に、最初の15秒で相手のメリットを伝える「つかみ」と、断り文句への切り返しパターンの整備が効果的です。

「今は必要ない」「他社を使っている」といった定番の断りに対する返し方を用意しておくだけで、商談化の確率は上がります。

3.複数チャネルを組み合わせる

電話だけ、メールだけといった単一チャネルでのアプローチは、接触できる相手が限られてしまいます。

電話・メール・手紙・SNSなど複数のチャネルを組み合わせることで、接触率は大きく向上します。

たとえば、手紙で認知を作ってから電話をかけると、通常のテレアポよりも会話につながりやすくなります。

4.インサイドセールスと連携する

リードの育成と選別を担うインサイドセールスを整備し、フィールドセールスとの分業体制を作りましょう。

確度の高いリードだけが営業に引き渡される仕組みができれば、営業は商談と提案に集中できます。

BANT(予算・決裁権・ニーズ・導入時期)を基準にした引き渡しルールを設けると、商談の質が安定します。

5.決裁者に直接アプローチする

最も効果が大きいのが、決裁権を持つ人物への直接アプローチです。

担当者経由の営業では、伝言ゲームのなかで提案の価値が薄まり、検討が止まってしまうことが少なくありません。

最初から決裁者と商談できれば、意思決定はスピーディーに進み、受注率も大幅に高まります。

とはいえ、テレアポやフォーム営業で決裁者に到達するのは至難の業です。

そこで活用したいのが、次章で紹介する「決裁者マッチングサービス」です。

商談獲得に強い営業組織をつくるポイント

商談獲得を個人のスキルや根性に頼っていると、成果が属人化し、組織としての再現性が生まれません。

チーム全体で安定的に商談を獲得し続けるためには、仕組みとして営業組織を設計することが重要です。

ここでは、商談獲得に強い営業組織をつくるための3つのポイントを解説します。

オンリーストーリーの事例▼

ある企業では、代表個人の力に頼った営業から抜け出せず、継続的に売上を作る仕組みがありませんでした。

営業組織づくりやリード獲得に多額の投資をしたものの、採用した人材の9割が成果に結びつかなかったといいます。

決裁者マッチング支援を導入すると、初月から約10件の紹介を受け、導入5か月で有効商談率45%台を実現しました。

契約獲得や大企業案件の最終稟議にもつながり、確定成果ベースでROI約412%に達しています。

導入事例▶ 属人的な営業から抜け出し、成果を再現できるようになった事例はこちら

商談獲得までのKPIを分解して管理する

「商談数」という結果だけを見ていても、どこに課題があるのかは分かりません。

架電数・接続率・キーパーソン到達率・アポ承諾率・商談化率など、プロセスごとのKPIに分解して管理しましょう。

数値でボトルネックを特定できれば、改善の打ち手が明確になり、チーム全体の生産性が向上します。

成功パターンをナレッジとして共有する

トップ営業のトークやアプローチ方法を、個人のなかに留めず、チームの共有資産に変えましょう。

商談化に成功したトーク音源やメール文面をライブラリ化し、定例会で共有する仕組みが効果的です。

新人でも早期に成果を出せる再現性の高い組織は、こうしたナレッジ共有の積み重ねから生まれます。

SFAやCRMでリード情報を一元管理する

リードや商談の情報が個人のメモやExcelに散在していると、フォロー漏れや二重アプローチが発生します。

SFAやCRMを導入してリード情報を一元管理し、アプローチ履歴や検討状況を誰でも確認できる状態にしましょう。

データが蓄積されれば、受注につながりやすいリードの傾向分析にも活用でき、商談獲得の精度がさらに高まります。

営業の商談獲得には決裁者マッチングが最もおすすめ

営業チームの商談獲得を効率化し、質の高い商談を増やしたいなら、決裁者マッチングの活用が最もおすすめです。

決裁者マッチングとは、経営者や役員など決裁権を持つ人物同士を、専用プラットフォーム上で直接つなぐサービスです。

なぜ営業活動に決裁者マッチングが効果的なのか、4つの理由を解説します。

受付突破や担当者の壁が存在しない

通常の営業活動では、決裁者に到達するまでに受付ブロックや担当者の壁など、いくつもの関門があります。

テレアポで決裁者アポを1件取るために、数百件の架電が必要になることも珍しくありません。

決裁者マッチングなら、こうした関門を一切スキップして、最初から意思決定権を持つ相手とつながれます。

営業担当者は消耗戦から解放され、本来注力すべき提案準備や商談の質向上に時間を使えるようになります。

双方合意のもとで面談が始まるため商談の質が高い

決裁者マッチングでは、互いのプロフィールや事業内容を確認し、双方が合意して初めて面談が成立します。

相手も「会う価値がある」と判断したうえでの面談なので、無理に取り付けたアポとは質がまったく違います。

ニーズがすり合った状態からスタートするため、初回面談がそのまま具体的な商談に発展するケースも多くあります。

営業リソースが限られていても成果を出せる

決裁者マッチングは、リスト作成・架電・受付突破といった工程を丸ごと省略できるため、少人数でも運用可能です。

営業人員を増やさずに商談数を伸ばせるので、採用コストや教育コストの削減にもつながります。

スタートアップや中小企業など、営業リソースが限られている組織ほど、導入メリットは大きいといえます。

決裁者ネットワークが営業資産になる

決裁者マッチングで出会った経営者から、別の決裁者を紹介してもらえる連鎖が生まれることもあります。

決裁者同士の紹介は信頼性が高く、そこから生まれる商談は受注率が非常に高い傾向にあります。

目先の商談獲得にとどまらず、中長期的に効いてくる人脈という営業資産を築ける点は、他の手法にはない価値です。

決裁者マッチングサービスを営業に活用する際のポイント

決裁者マッチングを営業活動に取り入れる際は、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

導入効果を最大化するために、以下の3点を意識しましょう。

プロフィールと提供価値を磨き込む

決裁者マッチングでは、プロフィールの内容がマッチング率を大きく左右します。

自社が「何を提供できるのか」「どんな企業の役に立てるのか」を、相手目線で具体的に記載しましょう。

実績や事例を数字で示すと、信頼性が高まりマッチングにつながりやすくなります。

売り込みではなく関係構築から入る

決裁者との面談では、初回からの強い売り込みは逆効果です。

まずは相手の事業や課題への理解を深め、有益な情報提供や人脈の紹介など、ギブの姿勢で関係を築きましょう。

信頼関係ができれば、商談は自然と前に進み、紹介の連鎖も生まれやすくなります。

自社に合ったサービスを選ぶ

決裁者マッチングサービスは複数あり、登録している決裁者の属性や料金体系もさまざまです。

自社のターゲット業種・企業規模の決裁者が多いか、サポート体制は十分かを確認して選びましょう。

無料トライアルやお試しプランがあれば、まず小さく始めて効果を検証するのがおすすめです。

営業が商談獲得で成果を出すための注意点

最後に、商談獲得に取り組む際に営業チームが陥りがちな落とし穴と、その対策を紹介します。

以下のポイントを押さえておくことで、施策の効果を最大限に引き出せます。

アポの「数」を目的化しない

商談獲得を強化しようとすると、つい「アポ数」をKPIの中心に置いてしまいがちです。

しかし、確度の低いアポを量産しても、営業の稼働が奪われるだけで受注にはつながりません。

アポ数とあわせて商談化率や受注率も追いかけ、「質の高い商談が増えているか」を常に確認しましょう。

短期成果と中長期の仕込みを両立させる

テレアポや決裁者マッチングのような即効性のある施策と、SEOやナーチャリングのような資産型の施策は役割が異なります。

短期の商談獲得だけに偏ると、将来のリード供給が細り、数カ月後に商談数が急減するリスクがあります。

今月の商談を獲得しながら、来期以降の商談の種をまく、という二軸で営業活動を設計しましょう。

商談後のフォローまで仕組み化する

苦労して獲得した商談も、その後のフォローが遅れれば熱量は一気に冷めてしまいます。

商談後24時間以内のお礼メール、宿題事項への迅速な回答、次回アクションの設定までをルール化しましょう。

獲得した商談を確実に受注へつなげる体制があってこそ、商談獲得への投資が最大のリターンを生みます。

まとめ:営業の商談獲得は「決裁者との直接接点」で変わる

本記事では、営業における商談獲得の重要性から、成果を出す営業の特徴、商談数を増やす方法までを解説しました。

商談獲得は営業成果の分岐点であり、「質の高い商談をいかに効率よく増やすか」が売上拡大のカギを握ります。

そして、商談の質を決める最大の要素が「決裁権を持つ相手と直接つながれているか」という点です。

決裁者マッチングを活用すれば、受付突破や担当者の壁をスキップし、話の早い決裁者との商談を効率的に獲得できます。

営業チームの生産性を高め、受注までのスピードを加速させたい方は、ぜひ決裁者マッチングサービスの導入を検討してみてください。


よくある質問

Q. 商談獲得が重要なのはなぜですか?

A. 商談の機会がなければ提案力やクロージング力を発揮できず、売上の上限が決まってしまうためです。

商談獲得までのプロセスを分解して管理すると、どこに課題があるのかを見つけやすくなります。

Q. 商談は数と質のどちらを重視すべきですか?

A. 決裁権のない担当者と100件会うより、決裁者と10件会うほうが受注に近い場合があります。

商談数とあわせて、決裁者と話せた割合や受注率も確認し、数と質のバランスを見ましょう。

Q. 商談数を増やすには何から始めればよいですか?

A. 過去の受注データを分析し、成約しやすい企業に絞ったターゲットリストを作ることからです。

リストの精度を高めてからアプローチの量を増やすほうが、無駄な架電や訪問を減らせます。

Q. 断り文句への対応はどうすればよいですか?

A. 「今は必要ない」「他社を使っている」など定番の断りへの切り返しを事前に用意しておきます。

切り返しはチームで共有し、実際の反応をもとに定期的に見直すと精度が上がります。

Q. アポ数をKPIにしてもよいですか?

A. 確度の低いアポを量産しても稼働が奪われるため、商談化率や受注率もあわせて追います。

アポ数だけで評価すると確度の低い面談が増えやすいため、次の段階に進んだ割合も確認しましょう。

この記事の監修者

平野哲也

平野 哲也(ひらの てつや)

株式会社オンリーストーリー 代表取締役

BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。

累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。

「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。

ENICXO
メッセージアイコン オンリーストーリー代表 平野からのメッセージ
オンリーストーリーでは、これまで10年以上にわたり、
BtoB営業における「集客の課題」と真剣に向き合ってきました。

経営者同士が信頼でつながるマッチングプラットフォームや、
想いを届ける手書きの手紙など、独自の形で支援を続けています。

そして最近では、経営者同士を直接つなぐ「顧問&コミュニティサービス」も新たにスタートしました。

私たちが大切にしているのは、単なるマッチングツールの提供ではなく、
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