第一フォーム株式会社
澁谷 正明
POSTED | 2018.04.04 Wed |
---|
TAGS | 従業員数:5人以下 業種:製造業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
---|
「発泡×○○」で誰も見たことがないものを生み出そう
発砲スチロールで作る「シャンデリア」「瓦割り」?!Topics
第一フォーム株式会社 社長 澁谷正明氏のONLY STORY
会社の危機をいち早く察知し、新たなブランディングへ
私は、今は第一フォーム株式会社を経営していますが、創業者ではありません。サラリーマン時代を経て、2代目としてこの事業を行っています。まずは、2代目として事業を営むようになるまでについてお話しします。
会社員として務めていた私が経営者になるきっかけは、数回の転職を経てある大手企業に務めていた頃のことでした。その企業では、1個のことを決めるのに7個もハンコが必要なことがあった。この時、「さすがに、これはどうなんだ・・・」と思いましたよね。そこで、もう一度転職しようかと考えていた時に、転機がやってきたんです。
兄が経営していた会社の事業部が発展して会社になるのだけど、経営していくためには兄と父だけでは手が足りないと。
当時は様々なリスクが頭をよぎりましたが、よく考えれば人生のうちで社長になれる機会などそうあるものではないと思ったんですよね。こういう家に生まれ、こういう機会をもらえるのならやってみようかと決意しました。
当時のメイン事業は梱包材や魚の箱など、いわゆる発泡スチロールを扱うものです。この時は経営状況は安定していましたが、お客様は古い付き合いの方々が多く、そうした経営者の方々が数年後に引退したら当社の存続が危ぶまれる状況でもあった。これは、「3年後には死ぬ」と思いましたね。会社が。
そこで、新たな展示会やイベントを開催するなど、新しい方面に会社をシフトさせました。旧来のイメージを覆すべく、ブランディングとして新たな方向へ大きく舵を切ったのです。
具体的には、同じものを大量に作る業界の既存スタイルから、少量生産でも要望に合わせて製造できるようにしました。私たちに仕事を振ってくださる方々からすれば、「面倒くさい発泡スチロールの仕事はここに振ればいい」と任せてもらえるように。そうしたら、売上構造が一気に変わりましたね。利益率が圧倒的に上がっていった。
そうした方向転換の結果、今となっては営業を置かずにホームページを通じて集客し、高い成約率が続くようになりました。利益構造も改善され、安定して利益率がいい仕事をしていけるようになりましたよ。
発泡に新たなものを組み合わせていく「Happo+」
ここからは、私たちの事業内容やその特徴についてもお話ししますね。
第一フォーム株式会社は、人がやらないような事をやっていく発泡スチロールの制作・加工会社です。発泡スチロールというのは、軽く、安全で、扱いやすい素材。その素材に斬新なアイディアやデザインを組み合わせて、新しいものを作っていきたいと考えています。
例えば、2015年には「Happo+」(ハポタス)というブランドを立ち上げました。「Happo+」とは、発泡スチロールの「発砲」とタスは「プラス」。つまり、発砲にいろいろなものをプラスすることにより、新しい可能性を生み出していくということですね。発泡にデザインを入れたり発泡に他の素材を組み合わせたり、さらには他社とコラボレーションをしたりすることで、新たな可能性を開いていけると思っているんです。
代表的な商品である軽量インテリア「シャンデリア“coco”」は、まさに発泡スチロールにデザインを足すことで新たな可能性が生まれた例ですね。発泡スチロールを素材にすることで、万が一落下しても安全なシャンデリアが完成しました。
このようなインテリア製品の他にも、イベントの関わるところでもお仕事をさせていただいています。例えば、TVでも紹介された商品として「瓦割り」や「大型だるま落とし」があります。
これらはNTTコミュニケーションズやIBM、東京海上日動火災といった企業様の、福利厚生にあるストレス発散プログラムなどでご利用いただいています。
休み時間に休憩室に行くと瓦が積んであり、大きな声を「うりゃあー!」と出してガチャンとやる感じ。密かにヒットしているのですよ。
企業様の他にも、老人ホームや個人でのイベントにおいてもご利用いただいています。誕生日のイベントなど、ご高齢の方は体力的なところから本物の瓦を使うわけにはいきませんよね。そうしたときに大きな声を出して瓦をガチャンとやると、大変盛り上がる。
その他、復興支援の中で使われる「ほぼ紙トイレ」の制作にあたっても、発泡スチロールを用いて制作協力をしています。
こうしてみると、発泡スチロールと私たちの事業は多様な可能性を持っているということがお分かりいただけるかと思います。
発泡スチロールのように軽いフットワークで伺います!
第一フォーム株式会社が身を置く、この業界はヒット商品やブランド商品を作りにくいの業界と言われています。しかし、そのような中でもクオリティを重視しつつ、ブランドとしての価値を高めていきたい。そして、人がやらないようなことにチャレンジしていくことで、私たちの企業価値や存在価値を示していきたいと思っているんです。
そうした時、今後展開を考えているのは幼稚園や小学校など、お子さんのいるところですね。
発泡スチロールは馴染みもあるし、手に入りやすく、安全性もあるということで、実は子供にはウケのいい材料なのです。具体的には材料として供給する、ワークショップのような形で供給する、図工の先生と組んだり、大々的に横浜市と一緒にやってみる、と継続的に供給できるような展開を考えています。
一方で、一緒にタッグを組んで商品開発をしていけるような企業様も探しています。
というのも、ここまででもうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、発泡スチロールはどの業界からも仲良くしてもらえる商材なんです。様々な用途があり、多様な可能性を持っている。きっとお互いの強みを生かして共に新しい可能性を開いていけるはずです。
私自身が発泡スチロールと同じ、軽い人間です。これは決して人間的に軽いという意味でなく、フットワークが軽いということ。
ぜひお気軽にご相談いただければ、発泡スチロールのように軽いフットワークでお伺いしますよ。