株式会社アクロクレイン
須田 誠
POSTED | 2018.08.20 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:5〜6年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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ITで北海道に貢献を!地方から優れた人材を輩出する
幅広いITソリューションを道内に提供Topics
株式会社アクロクレイン 取締役 須田 誠氏のONLY STORY
「潰さない」という発想で躍進。次なる舞台は、北海道!
須田氏は、北海道に貢献することをコンセプトに、IT事業を行う株式会社アクロクレインを創業。そこに至るまでの経緯をお伺いした。
「元々は北海道出身ですが、自分の可能性を考えると日本で1番可能性に溢れている東京に憧れ、若くして上京しました。」
上京後、技術者としてIT業界に入ると24歳にして自分の会社を創業。ITバブルの波に乗って会社は順調に拡大したという。しかし、結果は過剰投資などの影響から、景気後退の荒波を乗り越えられず会社を畳むことになる。
「その時に、アクロホールディングス創設者の石田氏と出会います。彼の経営手法は、今まで見てきた経営とは全く違うものでした。
その他多くの経営と異なる点は一言で言えば「潰さない」という発想。会社を潰さないようにするには、どのように事業を展開すれば良いのかという発想なんですよ。
彼の側で一緒に学びたい、という想いから当グループに入社。その後、現アクロスペイラの前身のアクチャルテクノロジーズという会社を立ち上げました。」
そこから12年でアクロスペイラは順調に拡大し、年商10億円を超えたのを機に次の世代への継承を決意。次のステップを模索するうちに辿り着いたのが、新会社アクロクレインだという。
「私は教育が好きなので、昔から人材教育に関連したビジネスに携わりたいという想いがありました。ITバブルの時から、地元北海道に何かそういうビジネススクールを作りたいというのは思っていましたね。」
そんな想いを抱えたタイミングで偶然、共にアクロクレインを立ち上げることになる人物と意気投合。その人物が旭川に既に拠点を持っていたということで、次なるステップに踏み出す。
「出身の人間が帰って来ることに対する地元の歓迎や喜びに圧倒されましたね。これはタイミングも良いので、一歩踏み出そうかなという感じで故郷である北海道にアクロクレインを創業しました。」
幅広いITサービスを、3社で北海道に展開していく
現在、須田氏は株式会社アクロクレインを立ち上げ、北海道を拠点に社会貢献を実現しようとIT事業を展開している。
「株式会社アクロクレインの主な事業は、IT事業。アプリケーションの開発やWEB制作をメインに行っています。現在、一緒に創業した2社(株式会社SPPS 株式会社CONNEXT)と事業を進めており、Webサイトの構築・運用を中心に、IoTデバイス(組み込み)、AIサーバー設計/構築、テスト検証(第三者検証) ECサイトの運営 人材ソリューション(SES)など、それぞれの会社の強みをより生かす形になっています。」
お客様は全国になるので、その方たちに対する貢献というのがまず第一にあります。
ただ、北海道をコンセプトの根っこにおいて作った会社なので、北海道にどう貢献するかということもいつも心がけていますよ。」
北海道に貢献することをコンセプトにした理由についてはこのように話す。
「まずは、単純に私が北海道出身ということがキーワードになっています。長いビジネス人生において自身を培ってくれた地元北海道への貢献の想いが強くあるのです。」
さらに、北海道の多大なる可能性にも言及。北海道は札幌をはじめとする大きな経済圏を抱えている。そのため、今後十分に開拓の余地があり、遠い先だが新幹線も2030年までに札幌まで通ることも大きいという。
「私が思い描いているのは、北海道以外のところから仕事を持って来て、北海道で開発をするというものです。採用に関しても、東京都内の雇用を生み出して北海道に行きたい人たちに活躍してもらうというイメージですね。」
ここまで話を伺った業務内容の根幹にあるのは、前代表を務めた同グループのアクロスペイラだという。アクロスペイラの強みを同会社でも最大限に生かしている。
立ち上げて間もないが、北海道というキーワードで地元の学生と関わりを持ったり、北海道で働きたい人を受け入れたりすることで教育に力を入れていくという。
「今は社員3人、私を含めても4人。他社からの役員が2人いるので全員含めても6人の会社。とはいえアクロホールディングスは千人規模なので。基本的にはそのバックボーンを使えるので安定感は抜群です。」
地方事業を成功させる、1つのモデルケースに!
今後のビジョンを聞いてみると、明確な答えが返ってきた。
「3年後には売上5億位にしたいですね。社員20名位で売上5億を目指しています。
長い目で見ると、北海道をテーマとしているので、北海道から優れた人材を輩出できる会社にしたいです。北海道で働くというよりは、北海道を拠点としながらも、全国、そして世界に出て行ける人たち。そうした人材を育てていきたいですね。」
そこを見据えて、まずは北海道という地方から着実に取り組み、その利益で上手く地方内を活性化させることで広がりを示していく。
「他の地域から北海道に仕事を持って来る、その仕事をしっかり出来る人材を育てる。その人材が新たに北海道で事業を生み出す。これを繰り返し行っていきます。そうでないと、北海道への貢献への持続性が途切れてしまうのです。」
人材に関しては、北海道に魅力を感じられる人であれば大歓迎だという。
「モチベーションを上手く切り替えられる人が良いですね。例えば、最近の古民家ブームもそうですが、その地方出身ではないのに、そこに魅了されて好きになる人っているものです。そうした人は向いているかもしれません。」
地方で事業を展開するという意味でのモデルパターンを作りたい、そうした想いがあるのだろう。
「函館が本社ですが、事業基盤を旭川や小樽、帯広など、札幌を囲む様な形で広げていきたいです。新幹線の開通により、高速道路を始めとして、北海道に波及効果が広がって来ることを期待しています。
その辺の人口増加と上手くリンク出来れば、当事業は大きな可能性を秘めていますね。」