株式会社タイミー
小川 嶺
POSTED | 2018.10.20 Sat |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:IT・情報通信業 創立:7〜8年 決裁者の年齢:20代 商材:BtoB |
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ワーカーとクライアントの時間をより豊かに
スピードと安心感を誇る職業マッチングサービスを展開Topics
株式会社タイミーは「今すぐ働けて今すぐお金がもらえる」をキャッチフレーズに、スマートフォンアプリで利用できる仕事のマッチングサービスを展開しています。ユーザーが働きたいと思ったときに、日時とエリアを指定するだけで仕事が見つかり、報酬もすぐにもらえることがひとつの特徴です。
数ある仕事のマッチングサービスの中でも、当社のサービスの強みはどのようなものなのか、代表取締役・小川氏に詳しく伺いました。
株式会社タイミー 代表取締役 小川 嶺氏のONLYSTORY
【経歴】
1997/04/13 生まれ
2017/08/23 株式会社レコレ設立
2018/5/1 株式会社タイミー社名変更
立教大学経営学部2年小川嶺
高校の時に生徒会長を経験し企画立案の面白さを知り株式会社onebox/CROOZにてイン ターン。その途中で友達と大学入学前に民食のサービスを立ち上げるも家にあがるという ハードルが高すぎてグロースせず断念。その後立教で起業家を輩出したいと考え学生団体 RBSAを立ち上げる。また、夏からはリクルートでの6ヶ月インターンやサイバーのイン ターンを経て修行をつむ。2016年度の慶應のビジネスコンテストKBCに参加し優勝。賞 金100万円をもらい創業メンバーとともにシリコンバレーにわたり株式会社レコレを立ち 上げる。資金調達が終わるタイミングでファッションの業界構造の難しさ、自身サービス への迷いよりサービスを断念。その後タイミーを立ち上げ14名で運営している。
面接を介さないマッチングサービス
職業マッチングサービスを展開する株式会社タイミー。そのサービスには、一般的に必要とされる応募と面接がありません。そこにサービスの強みがあるのだと小川氏は語ります。
「株式会社タイミーのサービスの強みは、スピード感です。ワーカーの応募と面接が一切ありません。面接はワーカーにとってもクライアントにとっても、良くないものだと考えています。
ワーカーは給料が発生しないから面接のモチベーションが上がらないですし、クライアントはわざわざ業務の時間を割いて面接をしなければなりません。それを、ITの力で変えるというのが弊社のサービスです。
また、完全報酬制という点も魅力だと思います。月額課金の求人広告媒体はたくさんあると思うのですが、そういったサービスの場合、求人広告費用が一人あたり10万円から15万円かかります。
弊社のサービスは完全成果報酬なので、働いてもらった分だけ報酬をいただくという形を取っています。そのため、ワーカーが見つからないのに広告料金を払うということが起きません。」
クライアント側が株式会社タイミーのサービスを利用するメリットはそれだけではありません。若い労働力が多いという点も特徴だと言います。
「ユーザーの8割は学生なので、4千人の登録者のうち3千人は学生です。若いフレッシュな労働力を確保することができます。
また、SNSに馴染みの深い世代なので、実際に働いた学生が感想をSNSに投稿して、拡散されるということもあります。それがマーケティングにも繋がるというメリットがありますね。」
働き手を求める企業様のなかには、ネット上のやりとりのみではドタキャンなどが起きるのではないかという心配もありますよね。当社ではその点についてもきちんと対策を行っています。
「ドタキャンなどに対する施策は3つ行っています。
まず相互レビューというものを導入していて、評価が下がったユーザーは仕事を見つけられなくなっています。どうしても急用でシフトに入れなくなった場合は、助け合い機能で別の人が求人を出した企業へ向かいます。最終手段としては渋谷区と新宿区内でしたら、タイミーの社員が駆けつけます。」
さまざまな強みを持つ株式会社タイミーのサービスですが、どのような企業が利用しているのでしょうか。
「現在のクライアントの約6割が飲食店です。ホールスタッフや厨房の単純作業が多いですね。他には、イベント会社などの日雇いの会社が多いです。」
学生という若くてフレッシュな人材が多く、自動で適正な人材をスカウトできるという手軽さが企業に評価され、リピーターの獲得に繋がっているのでしょう。
働く時間を豊かにするために起業
多くの企業から支持され、ユーザー側の満足度も高い株式会社タイミーのサービス。このアプリをリリースしようと思ったきっかけについて伺いました。
「私は元々アパレル関係の会社を1年くらい経営していたのですが、それが上手くいかずに普通の大学生に戻りました。そこから時間の価値というものを考えるようになり、自分の時間を豊かにできるような仕組みを作りたいと思ったのが開発のきっかけです。
だからこそ、弊社のサービスは人材派遣サービスだとは思っていません。ワーカーとクライアントの時間をいかに豊かにするかという点に最もフォーカスしているからです。」
企業を決意した時のことを、小川氏はこのように振り返ります。
「起業については、周りからは少し否定的な目で見られることもありました。それに関して気にしたことはなくて、逆にそういう人たちを見返すつもりで起業を決意しました。」
現在、企業と利用者の両者に好評なこのサービスは、小川氏が自分の信念を貫いたからこそ届けられているものだと言えます。
働き方のベーシックとなるサービスに
小川氏の強い決意と「時間を豊かにしたい」という想いから生まれた株式会社タイミー。小川氏は、今後どのような展望を考えているのでしょうか。
「来年の4月に資金調達を行うので、そこからテレビCMなどを打って一気に知名度を上げたいと思います。対応範囲も渋谷区と新宿区から拡大していくつもりです。対応地区が広がっても、クライアントのターゲットはぶれることなく飲食店や仕分け、イベントなどを中心にしていきます。
長期的なビジョンとしては、弊社のサービスが働き方のベーシックになると良いと思っています。例えばエンジニアの方やライターの方も自分のスキルがどんどんアプリに可視化されて、簡単にスキマ時間で働ける世界を作っていきたいですね。」
今後日本でもフリーランスの割合が多くなってくると予想されています。その時に株式会社タイミーが、その波の一部になれたらと小川氏は語ります。
最後に読者にメッセージをいただきました。
「株式会社タイミーではクライアントに向けて、1週間手数料無料のキャンペーンを常に行っています。1日約300人がアプリを見ているので、案件の9割5分が埋まるような状態です。弊社の事業に興味を持っていただけたら、ご連絡ください。」
国が進める働き方改革によって、今後社会のあり方や働き方はどんどん多様なものになっていくでしょう。そのときに生まれる課題のひとつのソリューションとして、株式会社タイミーのサービスは確固たる地位を確立していくはずです。