株式会社工事企画
掛川 将
POSTED | 2018.10.26 Fri |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:建築・不動産 創立:7〜8年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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建築工事の費用を削減し、顧客の理想の建築を実現
建築業界の労働環境を変えるプラットフォームへTopics
今回は、建築工事の発注支援事業を展開する合同会社工事企画の代表取締役・掛川氏にお話を伺いました。
これからアパートやマンションの建築で、後悔も損もしたくない方にはぜひご一読いただきたい内容です!
合同会社工事企画 代表 掛川 将氏のONLYSTORY
プロジェクトに力を入れたコンサルで工事費を削減する
-掛川氏-
「みなさんは、家を建てたいと思ったとき、どこに依頼をするでしょうか。多くの場合は大手建築会社なのではないでしょうか。
ただ、よりオリジナリティを追求した家を建てたいという場合は、大手企業以外のどこに発注すればいいのか、明確にご存知でない人がほとんどだと思います。
例えば、戸建ての一軒家でも木造なのか、鉄骨なのか、コンクリートなのかでも変わりますし、躯体によっても種類が異なります。
また、お客様がどのようなものを作りたいかというイメージも個々人で変わってくるため、その理想を叶えるためにはどういう設計士、またどのような施工会社をアテンドするべきなのかなどが変わってきます。それを合同会社工事企画はすべてコーディネートできます。
私たちが最も意識しているのは、工事費の削減です。お客様個人で設計会社や施工会社とやりとりをすると、本来の金額を知らないために、言われるがままに高額の工事費用を請求されることがあります。
そうすると、金額を抑えるために本来理想としていた建物が建てられないということもあり、これは現在、建築業界の問題にもなっています。
当社では、まずプロジェクトの生成という部分に力を入れています。これは本来設計士が携わる業務なのですが、設計士はどうしても自分の作りたいデザインを作ろうとしてしまうので、お客様の理想と齟齬が生まれるんです。それは戸建てに留まらず、アパートやマンションについても同様です。
そのため、合同会社工事企画が発注者の伴走者という形で、コンサルティングとして入ります。そのときに発注者側に偏ってしまわないように、施工会社の利益率も担保しながら、建築の知識を持つ立場から費用の削減を図ります。
具体的に説明すると、施工会社が依頼する専門業者を入れ替えます。施工会社は専門工事を項目ごとに下請け会社に依頼するのですが、その専門業者を合同会社工事企画でお連れするという形です。そのスキームを取るためには、緻密な積算と適切な施工方法と専門的な知識が必要となります。また、この取り組みによって、施工会社の利益率が担保できます。
あとは、やはり企画をきちんと詰めるという部分を最も大切にしていますね。施工会社はリスクを見込んで予算の概算を出してくるため、お客様とどういうものを作っていくのか具体的に考える必要があります。
以前の功績としては、私が関与する前の見積もりが1億8,300万円だった3階建てコンクリート造のマンションを建設を、同じ内容で1億5,100万円まで経費削減しました。
現在は一都三県を中心に対応しており、お客様はマンションやアパートの建築を考えている方が多いです。マンションは3階建てまでのアパート・マンションの依頼が増えています。依頼人は主に投資家や学校法人で、学生のための寮の建設を考えている方が多いですね。
当社以外にもコスト削減を行っている会社はあるのですが、企画に力を入れている会社は他にないと思います。その点が、他社にはない強みですね。」
19歳のときに読んだビジネス書が世界の見方を変えてくれた
-掛川氏-
「私の人生のターニングポイントは19歳のとき。大前研一さんのビジネス書を読んだことで、人生の価値観が変わりました。そこからさまざまな本を読み、自分の世界を広げ、客観的に自分自身を見ることができるようになりました。
セミナーや交流会にも積極的に参加し、通っていた大学も変え、大前さんの開いたBBT大学に通いました。私はその1期生にあたります。そこではたくさんのことを学んだのですが、やはり社会に実際に出てみなければわからないことも多く、楽天の子会社に入社しました。
もともといずれは独立したいという想いがあったのですが、目についたのが建築だったんですね。ちょうど有名な経営者がデベロッパーを立ち上げるということで、私はその最初のメンバーとして参加しました。
3年ほど働き、一からの立ち上げということもあり、さまざまな経験を積ませてもらいました。会社の仕組みや、どのように企業を大きくしていくのか、どのようなリスクがあるのかというところも勉強することができましたね。
その会社を離れてから、別の会社の立ち上げを手伝い、現在の合同会社工事企画を立ち上げるに至りました。」
無駄をなくした仕組み作りで、業界をさらに活性化させたい
-掛川氏-
「今後取り組んでいきたいのは企画の部分ですね。今は私がアテンドして企画を作っていますが、施主が個人でプロジェクトを作って、私のような個人が案件を取りに行くという仕組みを作ることができれば、組織ではなく個人でプロジェクトを進められるようになります。
そのような環境を作ると、時間に縛られない自由な働き方ができるようになり、建築業界の労働環境も大きく変化すると思うんですね。
建築や不動産の営業というと、一般的に自由の利かない、きついイメージがあると思います。そのイメージを払拭できるように、ウェブ上でのプラットフォーム化を始めていきたいです。
今後AI技術がさらに進歩し、ある程度のパターンには対応できるようになるはずです。今、私はプログラミングの勉強をしているので、自分の手でもIT化を進めていくつもりです。
建築・不動産界隈は市場としては潤っていると思うのですが、よりスムーズに業務が進むことで取引の数も多くなり、業界全体が活性化していくことも期待できます。だからこそ、無駄をなくした仕組み作りを合同会社工事企画から発信していきたいと考えています。
個人としては、esports[※1]に興味があって、そういった大会で使用される施設などの施工も携わりたいと考えています。一緒にできる方がいたら、是非お声がけいただきたいですね。」
[※1]esports--「エレクトロニック・スポーツ」の略。コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。