軒先株式会社
西浦明子
POSTED | 2015.06.17 Wed |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:飲食・サービス 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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使われていない軒先を有効活用
軒先を仲介するニュービジネスを展開Topics
軒先株式会社 社長 西浦 明子氏のONLY STORY
軒先の貸し借りでお互いの問題を解決する
「軒先ビジネス」「軒先パーキング」と聞いて、
どういうビジネスか想像できるだろうか。
「軒先」と名前がつくこの軒先株式会社は、
「軒先の貸し借り」を行う新しいビジネスを展開している。
「軒先ビジネス」を使えば、家庭や店舗の空きスペースを移動店舗や、
露店を開きたい人のために貸すことができるのだ。
「軒先パーキング」は、その名の通り、使っていない駐車スペースを
貸し出すサービスのことである。
現在多くの需要を生み出し、順調に成長している軒先株式会社。
社名も「軒先」という会社は、
なぜこのようなビジネスを生み出したのであろうか。
軒先ビジネスを始めたきっかけは、
代表である西浦明子社長自身の困りごとにあったそうだ。
自らの体験から生まれた困りごと解決ビジネス
ビジネスコンテストで多くの賞を獲得し、
さまざまな媒体からも取り上げられている「軒先ビジネス」。
このビジネスモデルは、もともと西浦社長自身が感じた困りごとにあったという。
「今から7年前に、海外から輸入雑貨を仕入れて
ネットショップで販売しようと思っていました。
ただ、日本ではあんまり一般的な商品ではなかったので、
アンテナショップ(反応を見るための展示店)のようなものを
開きたいと思ったんです。
短期で借りられる場所を探していましたが、
そんな場所はなかったのです。
その時に、一時的に店舗や路地とか、
隙間的なスペースを使えたらお店が開けると思ったのです。
そこで、場所を貸してくださる方と、
私みたいに場所を借りたいと思っている人を
仲介したらどうかと思ったのがきっかけで、
軒先ビジネスが生まれたのです。」
自分の困りごとをきっかけに新たなビジネスモデルを立ち上げ、
多くの人たちの悩みを解消してきた。
軒先ビジネス事業を開始して約7年、
さらに事業を拡大し、成長へと向かっている。
必要としているお客様どうしを結びつける
今後は、順調に成長している軒先パーキングを、
パートナーを増やしながら事業展開を行っていくという。
最後に、事業展開への思い、継続への思いを伺った。
「軒先パーキング事業のほうは開始して2年半くらいです。
先行していた軒先ビジネスで場所を貸してくださる方と、
借りる方の両方の方に喜んでもらえたという実績も、
私の原動力になっていますね。
このサービスをすごく愛しているからだと思うのですけれど、
絶対に需要があって成功すると強く信じています。
毎日のように、うちのサービスを使っている方もいて、
それこそ『うちのサービスが明日なくなります』と言ったら
かなり困るような方もいます。
そういう方がいるということだけでも、事業を続けるやりがい、
事業価値になっているなと思うのですよね。
あとはもちろん、支援してくださっている方もいるので、
そういう方々への期待に応えたいという思いもあります。」
最初は自分の困りごとから始まったビジネス。
事業を継続していくことへの強い思いを抱きながら成長してきた
「軒先ビジネス」は、これからも多くの人の困りごとを救ってくれそうだ。
編集後記
空きスペースをどうしたら有効活用できるかと考えている人や、
そのスペースを使いたいと思っている人たちの、
架け橋になるサービスを提供しているという点が新しく、
素晴らしいアイデアだと感じました。
また、文中ではあまり触れていませんが、
西浦社長が事業を開始したのは出産後だそうです。
子育てしながら社会貢献のある事業を展開するなど、
女性起業家としてベストプラクティスな企業でもありました。