合同会社office Y five
渡邉 裕子
POSTED | 2019.01.10 Thu |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:飲食店・実店舗 創立:5〜6年 決裁者の年齢:その他 商材:その他 |
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今だからこそ、昭和レトロなカラオケバーを
大人から子供まですべての人が楽しめるお店へTopics
今回は、千葉中央駅にあるレトロバー「富士見横丁レトロ」を運営している合同会社Y fiveの渡邉氏にお話を伺います。スナック風でありながら女性によるサービスがない一風変わったお店作りについて、渡邉氏に語っていただきます。
合同会社office Y five 取締役社長 渡邉 裕子氏のONLY STORY
一見さんでもすぐに溶け込めるカラオケバー
―まずは合同会社office Y fiveが手がけている事業について、お聞かせください。
渡邉氏:私たちは「富士見横丁 レトロ」というカラオケバーを運営しています。その名の通り、昭和のアイドル全盛期をモチーフにした、いわゆるスナック風のコンセプトバーです。置いてあるアイテムにもひとつひとつこだわっていて、黒電話やインベーダーゲームのような、昭和レトロを感じさせるものを揃えています。
スナック風とは言いながらも、女の子が座るようなサービスはなくて、お客さん自身あるいはお客様同士で楽しんでいたく形になります。リアルタイムにこうした雰囲気を経験した方はもちろん、普通のカラオケボックスでは味気ないと感じる30代の方にもたくさん来ていただいていますね。
―御社のサービスに対して、お客様からはどのような声が多いのでしょうか。
渡邉氏:やはり雰囲気がよいと言っていただけることが多いですね。まだスマホもなくアナログな感じが残っていた昭和の時代、日本が元気だった頃に戻って、当時流行していた曲を歌う。そこで思い出話に花を咲かせると、それが知らない話でも不思議とお互い盛り上がれるんです。
リピーターの方が非常に多いのですが、常連が多いからといって入りにくい雰囲気は一切ありません。一見さんでもすぐに入ってきて常連の中に溶け込める空間になっています。
―事業に対して重要視していることを教えてください。
渡邉氏:とにかくいろいろな人のためになるようなお店にしたいと思っているんです。ここで働くスタッフの年齢層は高いのですが、こうした層の雇用を生むことはこれからの日本でとても大切になると思っています。
あとは、私生活が寂しいという人がいたとしても、異性とのロマンスを求めている人ばかりではない。そういう人でも楽しめるような場所を提供していきたいという想いもありますね。
また、実際にお店に来られる大人だけではなく、子供も楽しめるようなことをやりたいと思っています。チャリティーオークションを実施して、その収益を児童養護施設に持っていくことを企画しているんです。大人の楽しさを子供にわける、良いエネルギーを回せる楽しい場所にしたいですね。
嬉しいことも悲しいことも、人との思い出
―渡邉氏の経歴について教えてください。
渡邉氏:私は大手電機メーカーのサラリーマンとして7年ほど働いていました。その時に、サラリーマンとしていろいろな事業を立ち上げたり成果を作ったとしても、辞めたらゼロになってしまう、と気が付いたんですね。でも自分で会社を立ち上げたら、ゼロにはならない。足跡がちゃんとついている。そんな想いから起業を決意いたしました。
周囲からはとても歓迎してもらって、むしろ「サラリーマンなんて向いていなかったのによく我慢した」と言われましたね。
―会社を立ち上げてからの思い出深いエピソードはありますか。
渡邉氏:嬉しいことも、悲しいことも、みんな『人』との思い出ですね。助けてあげるって言ってくれていた人たちがいざとなると急にいなくなったり、一方で予想もしていなかったような人がすごく力になってくれたりすることがたくさんありました。
どこで誰が力になってくれるかわからない、ということは、今も感じています。そして、そういった人との繋がりを大切にしていきたいと思いますね。
ゆっくり話せるバーを展開したい
―今後の展望について教えてください。
渡邉氏:今のお店はカラオケがあるスナック風なのですが、同じレトロな感じで、今度はバーも開きたいですね。カラオケは盛り上がるのにはとてもいいのですが、ゆっくり話すのには向いていないので、カウンターを中心にしたバーであれば話したいお客さんにも元気になってもらえるかな、と思っています。
それも若い女の子と話すのではなくて、人生経験豊富な人と、しっかりと腰を据えて話ができるようなお店にしたいです。
そのほかには、いわゆるキャバレーのようなショーがあるお店を作りたいと思っています。今のお店は千葉にあるのですが、千葉は2020年の東京オリンピックの会場になっているので、そこで日本を知ってもらえるようなショーができるようなお店を開きたいです。
―最後に、読者にメッセージがあればお願いいたします。
渡邉氏:命は有限、今を楽しもう。くよくよしても仕方がないので、たくさんの人が元気になれるお手伝いをしていけたらいいですね。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原