株式会社トップスポット
和泉俊也
POSTED | 2019.08.28 Wed |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:その他 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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地域×短期人材の確保に困ったら、トップスポットへ
追求しつづけた、”私たちだからこそできること”Topics
登録スタッフ数591万人、多様な人々の「働きたい!」を応援する総合人材サービス企業、株式会社フルキャストホールディングス。そのグループ会社であり、特定地域に特化した短期人材サービスを展開しているのが、株式会社トップスポットだ。
5年前、同社の社長に抜擢され、数年で拠点数を倍増し、業績の大幅な向上を実現させた人物が、現社長の和泉俊也氏。顧客のニーズを捉えて抜本的な改革を行うことにより、新規登録者数は毎月純増し、短期人材サービスの枠を飛び越えて正社員登用につながる事例も生まれているという。
少子高齢化、労働力不足が叫ばれる現代において、多くの企業がぶつかるであろう人材確保の課題。それに対し、同社は今後どのようにメスをいれていくのだろうか。同社が担う役割と、目指す世界観について伺った。
株式会社トップスポット 社長 和泉 俊也氏のONLYSTORY
登録スタッフから選ばれ続ける理由
─まずは貴社の事業内容についてお伺いできますでしょうか。
和泉氏:当社は総合人材サービスを展開している企業です。製造業や倉庫・物流業における梱包・仕分けや、飲食・サービス業における販売スタッフやキッチンスタッフ、コールセンターのオペレーターなど、幅広い分野における人材サービスを提供しています。
─様々な領域において人材をご紹介されているのですね。中でもどのようなご紹介が多いのでしょうか。
和泉氏:業種業界は多岐に渡り、人材要望は様々ですね。「アルバイトが辞めてしまったので次のアルバイトが来るまでのヘルプをお願いしたい」とか、「パートがインフルエンザでお休みになってしまったので、ピンチヒッターが欲しい」とか。予測できない緊急の出来事が起きたときや、一気に大勢の人を集めなければいけないときなどにお声がけいただきます。実績としては、急遽発生した500名のご依頼にも対応させていただいたこともございます。
和泉氏:ポイントは二つあります。一つ目は、過去のスキルやキャリアに問わず、誰でもweb上で登録できるようにしている点です。「仕事をしたい」という想いさえあれば、全国どこにいても登録することができ、過去の経歴は一切問いません。だれにでもチャンスがあります。
そして二つ目のポイントとしては、仕事件数が豊富であることです。トップスポットに登録すれば、何か仕事があるという期待値を持って、スタッフの方は登録に来られます。実際、口コミなどでも登録人数が増えている状況です。スタッフにとっても選べる仕事が多数あるというのはメリットが非常に高いと考えています。
また、当社ができることは何か、どうしたら選び続けていただけるかをスタッフの方の目線で考え抜いた結果、結果的に登録者数の増加につなげることができたと捉えています。
社長に抜擢され、業績を大幅に伸長
─今では五代目の社長としてご活躍していらっしゃいますが、そもそもトップスポット社に様にご入社された理由をお教えいただけますでしょうか。
和泉氏:実は僕、トップスポットではなくフルキャスト入社なんですよ。しかも、実はフルキャスト1社しか受けていなくて(笑)。
和泉氏:たまたま送られてきたDMに、「若くても出世できる」と書かれていて、興味を持って応募しました。当時はJASDAQ上場したてであり、チャンスがあるなと。
―当時から上昇志向が強かったのですね。そこからはどのようなキャリアだったのでしょうか?
和泉氏:まずはフルキャストで営業として成果を出そうと思い、日々の仕事に愚直に向き合いました。そうしてずっと営業成績1位をとりつづけたあとに、大阪、神戸、北陸地域、などの各地域で責任者として事業運営を行い、2011年からフルキャストの千葉支社長を務めていました。
「トップスポットの社長をやってくれ」とフルキャストのCEOから声をかけてもらったのは、その4年後です。当時まだ32歳だった自分にチャンスをくれるような、懐の大きい会社の期待に応えたいと思い、二つ返事で「わかりました」と引き受けました。
その後、社長に着任してから5年弱で拠点を18まで増やし、業績も大きく伸ばすことができました。
─期待されていた役割を果たしたのですね。結果だけ聞くととても順調な道のりに見えますが、苦労されたポイントはあるのでしょうか。
和泉氏:ここには書ききれないくらいたくさんありますが、一つ挙げるとしたら、会社の看板を持って勝負できないことでしょうか。親会社のフルキャストはCMも放映しているので多くの人に知っていただいていますが、トップスポットといっても「聞いたことがない」という反応しかありません。そんな中でどう勝負するのかは、本当に苦労しました。
─どう乗り越えられたのでしょうか。
和泉氏:トップスポットだからこそできることは何か、ということを考え抜き、人材ニーズにただ応えるだけの御用聞きではなく、顧客が真に求めているものをヒアリングし、提案するように心がけました。顧客が抱えている課題によっては、請負サービスやBPOサービスを提案することもありますし、倉庫を探している顧客には倉庫関係の企業を紹介するなど直接人材ニーズに関係ない部分についても、幅広く総合的に顧客ニーズにお応えしてきました。
そうした結果、顧客との信頼関係が生まれ、トップスポットだからこそできる特別な価値が生まれてきたと考えています。また、現場と経営者との距離を近くし、お客様のご要望や課題を常に把握することで、より的確な経営判断を迅速に行えるようにしています。
変わりゆく労働市場において、求められる企業との「対話」
─今後労働市場には、どのような変化があると思いますか?
和泉氏: 深刻な労働力不足に対し、女性、高齢者、外国人の活用で労働力人口を補填し、IT戦略、働き方改革などにより、そもそもの業務生産性を向上するための動きが活発になってきています。
労働力人口の補填については、今年4月から制定された特定技能制度で、今後益々外国人労働者が増加していくと捉えており、当社グループもグローバル人材の獲得に既に着手しているところです。RPAなどの業務自動化やIT戦略等による業務生産性の向上については、投資資金が必要な分野であり、且つ、運営の体制を大きく変えなければ、業務生産性の大幅な向上にはつながらず、結局は今後もいかに優秀な人材を獲得するかが重要になると考えています。
また、働き方改革についても、大手企業の下請けである中小企業は大手企業が残業を抑制するため、逆に業務負担が増えているという実例もあるため、必要な時に必要な人材がほしい、という人材ニーズはこれからもあり続けると捉えています。
─市場のニーズに応えるうえで、重要だと捉えていることは何でしょうか?
和泉氏:ただ人材を提供するだけでなく、企業側としっかりと対話することでしょうか。企業側からの人材ニーズに寄り添いながらも、求職者目線の改善提案をさせていただく。そこに我々の存在意義があると考えています。
─ありがとうございます。最後に人材確保でお困りの企業様へメッセージをお願いします。
和泉氏:当社のような人材派遣・紹介から、求人誌や求人サイトへの掲載まで、採用における手法は多数あります。しかしながら、先ほど申し上げたような労働市場の変化の中で、ただどこかに情報を掲載するだけで採用ができるような時代ではなくなってきています。
我々は人材マッチングのプロであり、長年積み重ねてきた人材マッチングのノウハウを持っています。だからこそ、「必要な時に必要な人がほしい」という企業様のニーズにお応えすることができ、様々な求職者のニーズにもお応えすることができています。これからも求人企業様、求職者様の双方から選ばれ続けるため、日々邁進いたします。
人材確保に困ったら、まずはトップスポットへご相談ください。
写真=玉川 奈穂
企画・編集=高越 温子
校正=山崎 貴大