株式会社No Limit
瀬戸敦史
POSTED | 2019.09.10 Tue |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:人材(採用・派遣) 創立:7〜8年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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高度外国人材の採用を支援する「グローバルJOB」
ヒアリングの多彩な人材データが最適なマッチング生むTopics
今回のインタビューは、「グローバルJOB」で日本国内の高度外国人材の採用を支援する株式会社No Limitの瀬戸氏に、日本における外国人採用の現状と展望、「グローバルJOB」の強みについてお聞きしました。
株式会社No Limit 社長 瀬戸 敦史氏のONLY STORY
【経歴】
瀬戸 敦史(セト アツシ)
株式会社 No Limit 代表取締役
1995年、大阪生まれ、近畿大学3回生。2016年の大学2回生の20歳のときに株式会社NoLimitを起業し、現在4期目。20歳当時、お付き合いしていたアメリカ人留学生の日本で働きたいという夢を個人的に就職支援をしたことがきっかけで、弊社メインサービス”グローバルJOB”を立ち上げる。
サービスコンセプトとしては、”全ての人が輝ける日本社会へ”国籍や文化の壁を超えて、全ての人が輝ける日本社会になったら良いなぁと本気で考え、日々奮闘中です!
また、2018年には、大阪府主催の成長可能性のある有望ベンチャー企業を上場まで支援するアクセラレーションプログラム「Booming!4.0」の支援対象ベンチャー企業に採択され、事業を急拡大されています。趣味は、英語を勉強することと、休日に就職支援した外国人の方々と旅行に行ったり、関西圏近場で観光したりすることです。
日本語検定1級レベルの留学生登録者数日本一
–まず株式会社No Limitの業務内容を教えてください。
瀬戸氏:弊社は高度外国人材の登録者数、日本一を誇る採用支援サービス「グローバルJOB」を提供しています。具体的には日本での就職意欲を持つ人材をインターン、アルバイト、新卒として企業に紹介するサービスです。
紹介する人材は京都大学をはじめ、大阪大学、神戸大学など関西の有名大学に在籍している留学生が多く、能力の高い留学生が集まっています。そういった登録者のスキルだけでなく、性格や志向性などを勘案し、企業のニーズに最適なマッチングを図っています。
–お話にありました高度外国人材とはどういった方々なのでしょうか。
瀬戸氏:弊社の考える「高度外国人材」には2つの要素が含まれています。まず能力が高いこと、つまりスキル面ですね。もう1つが志向性や考え方、価値観などのメンタル面で、この2つを持っている人材を高度外国人材と定義しています。
スキルについては先ほどもお話した通り、日本語能力を判定する試験の中で、最高スコアであるN1評価を持つ学生を中心に紹介しています。N1は登録者全体の約70%を占め、残る30%もN2レベルの判定を得ています。
また、日本への留学にはある程度の日本語の理解力が必要なので、日本で勉強をしている時点で、それまでにたくさん勉強しており、かなりの能力があることが担保されています。
メンタル面に関しては、アジアからの留学生は、かつての日本人のようにハングリー精神と知的好奇心が旺盛な人が多く、新しいことに挑戦する気概にも富んでいます。
その上日本まで来て4年間、真剣に学ぶ学生なので、日本で働こうという想いは相当なもの。今後長期的に働くことを考えて採用を行う企業は、そういった想いを持った学生を探していますので、そこで私たちのサービスがお役に立てると思います。
–多くの高度外国人材が集まっている点が御社の強みだということですね。そのほかに、「グローバルJOB」にはどのような強みがあるのでしょうか。
瀬戸氏:質の高いマッチングができる点がもう一つの強みだと思いますね。私は質の高いマッチングを実現させるためには、企業に「自分の会社に合っている人材だ。」と判断できるような、質の高い情報をどれだけ渡せるかが鍵だと考えています。
なぜそれが実現できているかと言いますと、弊社には登録者である多くの高度外国人材に関する豊富な一次情報があるんです。
それらは留学生に1対1でヒアリングし、就職に関してどんな悩みを抱えているか、どういう企業を希望するか、自分のどんな能力を伸ばしたいのか等々を聞いた回答を蓄積したものです。その豊富な情報から正確なマッチングを実現しています。
–マッチングにおける一次情報にはどんな意義があるのでしょうか。
瀬戸氏:例えば「どんな経験を重ねてきたのか。」をヒアリングすると、その経験に至る意思決定のプロセスを聞き取ることができる、つまりその人がどういう判断基準で行動するのか、どんな背景があってその選択をしたのかなどが把握できるんです。これは一次情報の獲得の場でしか得られないものだと思いますね。
恋人の留学生の就活難航から生まれた事業
–起業に至るまでの経緯を教えてください。
瀬戸氏:自分の身近に経営者がいたことが影響し、私は大学2年の20歳の時にNo Limitを創業しました。
というのも小さなころから祖母に「自分の人生は自分で切り拓くもの」という話を何度もしてもらったんですね。自分の人生を自分で切り拓いて、欲しいものは自分の手で掴み、手に入れたもので周りの人たちを幸せにする。
ここで言う手に入れたものは、時間、お金、仲間の3つで、この3つをバランスよく手に入れることが大事だということも教わりました。私は20代でその3つを手に入れたいと思っています。
–素敵なお祖母様ですね。
起業する上で現在の外国人採用を支援するサービスを始めようと思ったのはなぜでしょう。
瀬戸氏:弊社はもともと民泊運営会社として設立したのですが、それは他社のプラットフォームに依存する事業だったので、自らがプラットフォームを構築すべく事業転換を考えていました。
そして、そのころ私が付き合っていたアメリカ人留学生が日本での就職活動に難航しているところを目の当たりにしました。大学には留学生の就職支援の経験もノウハウもなく、自分で就職に関する情報を探すしかありませんでした。
その時の私は彼女へ何の手助けもできず、この経験から外国人留学生への就職支援の必要性を感じ、現在のサービス「グローバルJOB」を作りました。
労働環境を整備し「多様性と共存共栄」を
–外国人採用について、どのように将来を展望していますか。
瀬戸氏:今、日本は「多様性と共存共栄」の時代を迎えているにも関わらず、外国人が日本社会で活躍できる制度やルールは未整備で、労働環境の喫緊の課題は山積したままです。
そこで私たちが外国人採用サービスという切り口から、異文化理解ができる仕組みを提供することで、日本にいる全ての人が笑顔で働き、生活できる社会を実現したいと考えています。
–最後に、経営者の読者へメッセージをお願いします。
瀬戸氏:今後も人口が減少し続ける日本が外国人に背を向け続けたまま、1億人の中の労働人口で戦うのか、あるいは外国人とともに70億人を擁して戦うのか。読者の皆様はどちらを選択した方が良いと思いますか。
弊社は後者を選択するべきだと考え、30年後の日本を見据え、地球上の70億人を対象とする採用を行うため、国籍・人種を超えた異文化の相互理解の促進に資すると同時に、多様な人材が活躍する日本の創造に貢献していきたいと思っています。弊社の取り組みに共感していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をいただけたらと思います。
また、読者の皆様の中に外国人材の募集や採用、雇用の手続きなどに悩む経営者様がいらっしゃいましたら、将来のビジョンに向けた第一歩として、No Limitへご相談していただきたいと思います。ご連絡をお待ちしております。
執筆=増田
校正=笠原