株式会社ハッチ・ワーク
増田 知平
POSTED | 2019.09.25 Wed |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:建築・不動産 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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業界初!月極駐車場ポータルサイトで便利な世の中に
遊休資産価値のイノベーションナンバーワンを目指してTopics
今回のインタビューは、月極駐車場ポータルサイト「アットパーキング」を運営する株式会社ハッチ・ワークの増田氏にお話を伺います。展開する事業内容やパーキング事業に着目した理由、そして今後のビジョンについて語っていただきました。
株式会社ハッチ・ワーク 社長 増田 知平氏のONLY STORY
月極駐車場のプラットフォーム
–まずは、株式会社ハッチ・ワークのサービスについてお聞かせください。
増田氏:弊社が掲げる「遊休資産価値のイノベーションナンバーワン」というビジョンの実現に向けて、資産に新しい価値を加えることで、既存の特性を活かしながら世の中に必要とされる商品に再生する事業を展開しています。
具体的には貸会議室事業やシェアオフィスサービス、ビルの空室対策などを展開していますが、現在力を入れているのがパーキング事業になります。
–ありがとうございます。注力されていると仰っていたパーキング事業について詳しく教えていただけますか。
増田氏:パーキング事業では月極駐車場のポータルサイト「アットパーキング」を運営しています。これは月極駐車場に関する正確な情報を提供することで、利用者と駐車場オーナー両者の課題を解決するサービスです。
ポータルサイトとして全国の月極駐車場の情報をプラットフォーム上に集約しており、駐車の予約や契約、空き情報や駐車できる車のサイズを確認できます。そのためホテルの予約をする時と同じように、ネット上で簡単に駐車の手続きができます。
これまで月極駐車場を探す際には、看板を探して不動産屋に電話で問い合わせをしたり、実際に車を駐める駐車場のサイズを確認したり、またその後の契約の手続きが面倒であったりと、駐車ができるようになるまでとても時間がかかっていました。しかし「アットパーキング」では情報の提供と契約のサポートをすることで、それらの問題を全て解決することができます。
–「アットパーキング」のようなサービスを展開されている企業様は少ないと思いますが、その中で御社ならではのサービスの特徴はどこにあるとお考えですか。
増田氏:月極駐車場の契約管理業務のすべてを弊社で請け負うことができる点です。私たちは不動産事業を営んでいますので、その知識を活用し駐車場の管理会社様やオーナー様に代わって駐車場の車庫証明の発行や請求書の発行、契約、滞納督促などを行うことができます。
そのためただ駐車場の情報が集まっているポータルサイトを運営しているのではなく、契約前後の面倒な業務までワンストップでサポートできる点が弊社の強みですね。
月極駐車場の契約に苦労をしたのがきっかけ
–増田様は創業者から事業を承継されていらっしゃいますが、その経緯について教えてください。
増田氏:もともと私はこの会社に従業員として勤め、役員にもなったのですが、パーキング事業にもっと力を入れていきたいと考えていたため、分社化を考えていました。
しかしたまたま創業者である代表とお話をする中で、承継させていただく機会を得たため、「これはパーキング事業を拡げるチャンスだ」と思い、事業を承継しました。
–そもそもなぜ、パーキングの事業を始めたのでしょうか。
増田氏:私自身が月極駐車場を探すことに苦労をした経験があるからです。
その時は渋谷で駐車場を探しており、いくつもの不動産屋さんにメールで問い合わせをしたのですが返信が来たのは1社だけでした。ただその1社からは駐車場のサイズが分からないので、自分で試し入れをするように言われました。
まさかその日に車が必要になるとは思わず、車を持って来ていなかったため、翌日に家から車を持ってきて試し入れをしたのですが、車の高さが合わず契約はしませんでした。
さらに翌日、コインパーキングに車を駐めて周辺を歩いて駐車場を探しましたが3日間かけても見つかりませんでした。この時に「不動産屋のプロである私が3日かけても見つからないということは他の人はもっと大変なはずだ。」と気がつき、30分で駐車場の契約できる仕組みを作りたいと思いこのプラットフォームを立ち上げました。
–このような事業を運営する中でどのような時に楽しさを感じますか。
増田氏:このサービスは、世の中にないオンリーワンな商材なので、企業様へ提案する際は説明を一からしなければならないのですが、説明を終えた後「いいサービスだね。」と賛同してもらえることが多く、そういった反応をもらえる時がとても楽しいですね。
月極駐車場といえばアットパーキングを目指して
–今後のビジョンを教えてください。
増田氏:パーキング事業に関して言いますと、月極駐車場は全国に3000万台あると言われており、実はコインパーキングよりも市場の規模が大きいんです。「アットパーキング」がオンリーワンであるこの1~2年に圧倒的なポジショニングが取れるかどうかが今後の鍵になると思っていますので、とにかくそこに集中するのが短期的な展望です。
その後は上場に向けて社内体制を作り、会社を次のステージに持っていく取り組みをしていきたいと思います。そしていずれは「月額駐車場といえばハッチ・ワークのアットパーキング」と言われるようなオンリーワンからナンバーワンのポジショニングを確立したいと考えています。
–社会的にどういった役割を果たす企業になりたいですか。
増田氏:これから日本は少子高齢化で人口が減少し、車をシェアする時代になれば、今ある駐車場という概念も変わり、駐車場としてだんだん使われなくなってくるかもしれません。ただそういった時代に突入した時も遊休資産を再生していきたいというニーズは必ずあると考えています。
例えば電気自動車が一般的になった際に駐車場を充電ステーションにしたいとか、レンタカー会社さんの乗り捨て可能ステーションにしたいとか。そういった今あるものの特性を活用した新たなサービスを提供していき、世の中の変化に対応していける企業になっていきたいですね。
–ありがとうございます。では最後に、読者の方にメッセージをお願いいたします。
増田氏:弊社はいろいろなことにチャレンジをする企業なので、新しいサービスをどんどん展開している会社さんやいろいろなことへ挑戦したいと思っている学生さんとお話ができたらと思っています。お待ちしております。
執筆=山田
校正=笠原