株式会社22世紀アート
向田 翔一
POSTED | 2019.10.01 Tue |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:IT・情報通信業 創立:9〜10年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
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8期目、いま作家様のためにできることを向田社長に伺う
急成長で気付いた原点回帰Topics
株式会社22世紀アート 代表取締役 向田 翔一氏のONLYSTORY
今回のインタビューは、「売れるまで諦めない出版サービス」を提供する株式会社22世紀アートの代表取締役である向田氏にお話を伺いました。
「みんなを幸せにする」出版社
−22世紀アートでは、どんな事業を行っていますか?
向田氏:弊社では、電子書籍、POD、オーディオブック、本の要約動画を2種類YouTubeで発信する。これらの出版事業をメインとして行っております。
−メインということは、他の事業もなにかサブでやられているのですか?
向田氏:創業から7年間、出版に関わることはすべてやる心持ちで実施してきました。もちろん一回だけの試みなどもあります。
これまでの7年間は、やれることは何でもやる姿勢だったのですが、8期目の今は『理念を全うできるもの』をやる。というより明確にやれること、やるべきことが定まっていると実感しています。
−いまのお話で出てきた『理念』とはどんなことですか?
向田氏:弊社の理念は『みんなを幸せにする』です。なので、そこにそぐわない手段はどんなに売上が見込めそうでも他社にお任せしています。
−そこで22世紀アートが思う、他社との違いはどんなことでしょうか?
向田氏:作家さんの幸せを最優先にすることです。
−ありがとうございます。ここでお聞きしたいのですが、12月から8期目に入られたとのことで、作家さんに対する想いの変化はありましたでしょうか?
向田氏:そうですね。これまでの7年間で一回、いや、二回変化しました。
創業の1〜3年目は作家ファースト、4〜5年目で作家さまと会社半分、6〜7年目で会社ファーストになっていきました。
会社急成長で気付いた、想いの変化
向田氏:3年目までは、作家さんと向き合う以外には方法がなく、それだけを実施していました。しかし、4年目、5年目は作家さんを優先しつつ会社を存続させる必要があります。
6、7年目は会社を大きくするために尽力しました。スタッフも含め会社全体が期待感に包まれていたと思います。
しかし、今は原点に立ち返り作家ファーストの想いに戻ったと感じます。
−会社が急成長している8期目に想いが戻った。その理由はなんだったのでしょうか?
向田氏:僕自身のメンタルのエラーです。すべてがうまくいかなくなりました。
もちろん、表向きはうまくいっていますし、会社の業績も上がっているのですが、心身ともに調子を崩してしまったんです。
この体調を崩した際に、俯瞰して物事を見てみました。
すると、創業時とは逆方向に進んでいる自分に気づけたんですね。しかも「結構遠くまで逆に進んでいるぞ」と。自分自身だけではなく、会社も含めてですね。
実は、7年目で僕のメンタルエラーが起こる前に、会社の役員やスタッフから、方向性の違いを指摘されていたんです。
そのころ会社の内部はかなり独裁的にやっていました。すべての部の部長を受け持ち、業務改善を進めたこともありました。
そこで僕が不安定になると、役員も不安定になってしまったんです。これは会社的にとんでもない間違いだったんです。
お金を追うことで誰も信じられなくなり、さっさと大きくして売却したい一心でした。
そんなエラーを1つずつ修正しました。
一個直して、また一個直す。その繰り返しです。
そんな中、宣伝部が12月に立ち上がります。普通はPRのための宣伝部ですが、まずは失ったものを取り返すために動いてもらいました。
メンタルエラーを解消したのは、本に向き合う姿勢
−メンタルエラーを改善するために具体的になにをやられましたか?
向田氏:まずは原点に戻ろうと、本に向き合いました。そこは出版社ならではなのかもしれないですが、作家さんの本だけではなく『本そのもの』に向き合ったんです。
そこで本を読んでいると、作家さんとの飲み会をしているような感覚になったんです。
本で仰られていることは、飲み会の席で一対一で話してくださること。本=作家さんとの飲み会と気付いたとき、生まれ変わったような感覚になりました。
本、すなわち人だったんです。
我々は本というモノを売るのではなく、作家さんという人を広めることが天命である。
−これまでの概念が大きく変わったんですか?
向田氏:商業出版は商品を売っています。多くの人に届けるために商品としての本を売っています。
しかし、自費出版はモノではなく人を広めているんです。
ここに気付いたとき、いよいよ自分しかやれる人がいない、作家さんを世間に広められるのは自分がやるしかない。と思いました。
僕は、作家さま一人ひとりに向き合うことだけに注力する。創業時の気持ちそのものです。
いろいろありましたが、「振り返ればすべて一本道」。いま、この言葉がしっくりきます。
なにをするのが、22世紀アートなのか?
−あらためて、22世紀アートとはなんでしょうか?
向田氏:「作家を広めるのが22世紀アート」「みんなを幸せにするのが22世紀アート」と考えると、サービスを見直さないといけないのはいくつかあるかなと思います。
特に、ここ2年間くらいで登場したサービスは売上を取りに行っていたな。と正直思います。
−そのときは自分もスタッフも信じて前に進んでいたんですよね?
向田氏:はい。この2年間も「作家ファースト」と信じ切っていました。だからこそ、方向性が逆だと気付いたときの絶望感、メンタルエラーは半端なかったです。膝から崩れ落ちる感覚です。
逆方向に走っているときも「みんなを幸せにする」理念は片時も忘れたことはなかったです。資金繰りで大変なときも、業者に土下座したときもありますが、そこはまだ平気でした。
でも今回はさすがに死ぬかなと思いました。やはり人間、理念を失うと終わりかなと。
−最後に、今日のお話を踏まえて、働いているスタッフに向けて一言お願いします。
みんなを、幸せにします。
−ありがとうございます。次に、作家さまにお願いします。
幸せにします。
−読者にむけてお願いします。
向田氏:幸せにします。
まとめると、「天命、魂に誓ってみなさんを幸せにします」これ一択ですね。
なので、ぜひ「その意味」がわからなくても僕を信じてついてきてください。
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