株式会社ハシラス
安藤 晃弘
POSTED | 2020.02.25 Tue |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:9〜10年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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VRのリーディングカンパニーが高臨場感を届ける
未来の技術を誰でも体験できる「定番」にTopics
今回は、長崎のハウステンボスや池袋のサンシャイン60展望台などのVRアトラクションを手がける株式会社ハシラスの安藤氏にお話を伺いました。もともとは趣味で作ったコンテンツが商業導入されたことで法人化していったという同社。「好き」をベースに「高臨場感」にこだわり、未来を人々に届けたいという安藤氏の想いを伺います。
株式会社ハシラス 社長 安藤 晃弘氏のONLYSTORY
「異世界に行ってしまった」体験を届けたい
–株式会社ハシラスの事業内容を教えてください。
安藤氏:弊社はVRコンテンツの企画・作成を行っている会社で、コンテンツを通して高臨場感、言い換えれば仮想世界世界に本当に行ってしまったと錯覚するような体験を提供しています。
例えば、長崎のハウステンボスや池袋のサンシャイン60展望台などのVRコンテンツの制作を行ってきました。
事業者様の課題と目標をヒアリングし、最適なプランを提案し、自社でソフト・ハードすべてをワンストップ制作する形でソリューションを提供することを続けています。
–他社との差別化のポイントを教えてください。
安藤氏:最大の差別化ポイントは「高臨場感」です。
今現在のVR技術単体では、利用者が「いま自分は間違いなくここにいる」と、現実と誤認するような状況は味わうことは難しい。ただ、例えばそれらに多様な錯覚や体感の工夫を用いることで、お客様が思わず声を上げてしまう体験を作っています。
反射的に声を上げてしまうということは、現実を誤認するかのような「高臨場体験」になっているということ。従来の技術にユニークな工夫を加えることで、誰でも高臨場感を体験できる形に落とし込んでいる点が弊社の強みだと思います。
「VR愛」がベースにある事業運営
–起業のきっかけについて教えてください。
安藤氏:実は、私はもともと手品師だったんですね。手品師という職業は、手わざだけでなく人柄を含めた個人発信をして行くべきであり、その発信ツールとしてSNSや動画投稿・配信ツールを始め、色々なIT技術に触れていました。その一環としてVRに出会ったという経緯です。
はじめは仕事後に趣味としてVR好きが集まってコンテンツを作るところからスタートしました。ところが、その集まりで作ったものが、ハウステンボスのVRコンテンツの第一号に導入されたんです。VRアトラクションとして世界トップクラスに早い時期でした。
その後も口コミで評判が広がっていき、お問い合わせも増えていったんです。そして、商業事例が積み重なっていき「仕事を受けていくには法人化しなければならない」と判断し、起業を決意しました。そのため起業以前から、現在までずっと「VR愛」がベースにある事業運営を行っていると感じています。
新しい挑戦を続けながら「定番」をつくる
–今後の短期的な事業展開の目標を教えてください。
安藤氏:短期的な目標は、一定以上の「高臨場感」という体験を作るための最小構成のソフト・ハードのシステムを形にすることです。いわゆるパーソナルモビリティのような形で仮想空間内を移動できるライドがあるので、このハードウェアを洗練させ、適合するソフトを増やして行こうとしています。
導入はほぼ無料で定額課金でレンタルし続けられて、コンテンツがアップデートされていくシステムができたら、既存のVRとは大きく違ったものとなるので面白いと思っています。
まだ構想段階ですが、便利で手放せなくなるような、ハードウェアつきのプラットフォーム作りを目指したいですね。
長くやってきたからこそ、やっと見つけられた「定番」があるので、それをたくさんの場所に導入できるようにしていくことが短期的な目標ですね。
–その後の長期的な目標を教えてください。
安藤氏:長期的には、そのような「定番」を増やし、あらゆる業態のお役に立てるようにして行こうと思っています。XR技術の一般普及を進める高臨場感体験を作り、一般化した後にも、その時代における最高の臨場感を提供して行こうと思っています。
–ありがとうございます。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
安藤氏:既にVRを試したことがあり、色々なコンテンツを見てきた人にこそ見てもらいたいデモがあります。全身で飛び込める高臨場感のVRは、巷でよく知られるVRとは一線を画する価値があるものです。体験しないとわからないところですので、少しでも関心を持たれたらご連絡頂けると幸いです。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原