有限会社アイズ・プロダクション
井沢 啓一
POSTED | 2015.10.03 Sat |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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仕事の上では効率化を、人とのつながりではリアルを追求
展示会での「インパクト」を作り出し、効果を実感させる仕事をTopics
有限会社アイズ・プロダクション 社長 井沢 啓一氏のONLY STORY
お客様との継続的な関係を構築する
新商品発売の際、テレビのニュースなどで取り上げられる展示会やイベントの様子をご記憶の方も多いだろう。商品を的確に表現し、買い手のニーズに五感をもって訴えるブースやLEDの看板などは、瞬間的であっても記憶に残るものだ。
これらの企画からデザイン・製作、さらに次回のイベントに向けての流れを効率化することで特化している会社がある。有限会社アイズ・プロダクションだ。井沢啓一社長に、同社の特徴についてまずうかがった。
他社にはないきめ細やかなサービスで勝ち得る信頼
10社ほどがコンペで入札する中で、選ばれなければそこまでかかった費用はもちろん自腹。デザインを絵に起こすだけでも数万円かかる世界だ。非常にリスキーでもあるが、上記のようなサービスを展開することで、顧客のコストをカットすると同時に、自社につなぎとめる効果がある。
予算・プラン・デザインなどで要望に応えることはもちろん、展示会用の面倒な申請なども全部代行しているという。
同社が展示会主催者との交渉ごとを受け持つため、顧客は何も面倒な手続きをせず、手ぶらで会場に身体を運べばよい。そういった、普通の会社では行わないサービスが、同社の特徴でもある。
人と人とのふれあいを大事に
井沢社長は、かつて広告代理店につとめ、展示会関係の仕事をほぼ1人で行っていたという。
現在の顧客の中には、その当時からの顧客もいる。それだけの信頼を勝ち得ていたということだが、独立の際に何か問題はなかったのだろうか。
「結果として20年広告代理店にいたが、新入社員のころから起業すると公言していた。独立したのは合併劇があっているとき。上司が、展示会をしているのはお前だけだから連れて行ってもいいと言ってくれて」
井沢社長が大事にしているのは、人と人とのふれあいだという。新入社員のころから起業の夢を語っていたという井沢社長は、上司との信頼関係を構築したのと同じく、現場に足しげく通うなどして顧客との信頼関係を構築してきた。
メールでのやりとりで仕事が完結する場合でも、それでは終わらせず、顔を見せる昔ながらのやり方を通す。この姿勢は、展示会で商品を紹介するときの考え方にもつながっている。
「人は挨拶の一瞬でその人のことを判断してしまいます。実は違うんですと説明するのに、300倍ほどの時間がかかるので、最初が肝腎。展示会では、何人の人とそういうふれあいをすることができるかが大事。」
展示会で重要視されるのは「インパクト」。人が寄ってくるブースを作ることで、人とのふれあいを通してリアルに商品を体験してもらえる。
その場で契約に結びつくのも展示会ならではだ。効果が読みにくい広告などと違い、確立が高く、効果が目に見えてわかる上にコストも削減できる。
毎回の仕事も全て違い、ルーティーンがない。仕事は全て新しさに満ちている。
楽しくなければ仕事じゃない
井沢社長がいちばん嬉しいのは「お客様から『ありがとう』といわれる瞬間」だという。これが社員の次のステップにもなる。
井沢社長のモットーは「楽しくなければ仕事じゃない」。
子どものころから今に至るまで、ボーイスカウトを続け、学校や家庭では教わらないいろいろなことを学んできたという。自分のしたいことを企画書にし、反省するのが楽しかったという社長。
「楽しくなければ仕事じゃない」という姿勢は、これまでうかがってきたこと全てを貫いている。
1+1=2ではないと信じて
会社の展望については、若手のための環境づくりを挙げられた。
「20代の若手が、自分たちで構築できるような環境づくりをしたい。1+1=2ではない。1人ひとりの能力をあげることで、3にも5にもなるようにしていきたい。
信頼を構築するため、パーソナリティーを見て社員教育するようにしている。そういった形で人数を増やし、最終的には10人の社員となったときに、売上が20倍、30倍になるような会社を目指している。」