株式会社インターパーク
高井伸
POSTED | 2020.04.22 Wed |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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MA、CRM、SFAに最適なツール『サスケ』
機能性と操作性に優れ、初心者でも簡単Topics
今回のインタビューは、MA、CRM、SFAに使えるクラウドサービス『サスケ』の開発提供をメインに事業展開する株式会社インターパーク取締役の高井伸氏にお話を伺いました。
株式会社インターパーク 取締役 高井 伸氏のONLY STORY
【経歴】
起業家として2009年より活動。多くのプロダクトの立ち上げを経験し、現在所属するインターパーク社へは2012年に取締役としてジョイン。2015年には自身も出資を行い、取締役COO/CMOとしてインターパーク社に専属で経営参画。
アウトバウンドに強いクラウドサービス
–株式会社インターパークのサービス内容からお伺いします。
高井氏:弊社はMA(マーケティング・オートメーション)、SFA(営業支援)、CRM(顧客関係管理)に使えるクラウドサービス『サスケ』をメインに事業展開しています。
月額1万円から使えるサブスクリプションサービスで、1500社以上、約1万人の皆さまにご利用頂いています。
–同業他社のツールと比較し、『サスケ』の強みはどこにあるのでしょう。
高井氏:マーケティング領域と営業領域の両面から強みをご説明させて頂くと、MAとしての強みはアウトバウンド領域に優れている点。SFAとしての強みは、特に営業の案件獲得前のリード管理に優れている点です。MAとSFAの中間機能みたいな特長があります。
システムというのは、操作性と機能性はトレードオフなのですが、『サスケ』の場合はそのバランスに好評を頂いております。
MAの基本装備一式そろっているにもかかわらず、初心者でもすぐに使いこなせる仕様になっています。パソコンを使える人なら誰でも簡単に操作できるので、例えば今月からマーケティングを担当するようになった人でも安心して使えます。
また、もともとテレマーケティングのリスト管理システムからはじまっており、アウトバウンドマーケティングの施策に強い仕様になっているんです。そのため、インサイドセールス用途の会社さんに使い易さを喜んでいただくことが多いですね。
–会社運営にあたり、特に心掛けている点を教えてください。
高井氏:会社運営においては柔軟性を大事にしています。
今の日本の状況って、3ヶ月前ですら、だれも想像できなかったと思うんです。こういった急激な変化が起きた場合には、変化をいち早く察知し、「こうあるべきだ」といった硬直化した考えは持たずに柔軟な動きが必要になります。
例えば、現在弊社ではリモートワーク専用の1万円から使えるプランのプロダクトを立ち上げ、3日でサービスインまで進めて、その後、すでに2社から受注を得ています。
–そのリモートワークプランはどういったものでしょうか。
高井氏:緊急事態宣言が出た後も電話番みたいな役割で出社されている方が結構いて、この課題を解決できるプランになります。
サスケから電話をかけられるクラウドCTIという仕組みがあるのですが、これは電話回線不要で、サスケ上から電話の受発信ができるというものです。
このクラウド電話の仕組みを応用して、代表電話や部署電話にかかってきた電話を、リモートワークしている各自宅のスタッフ全員に同時転送をかけれるようになります。これによって、いつものようにオフィスで電話が鳴っていて、誰か手の空いている人が受電する状態をバーチャルで再現できます。
またサスケ上で電話がなるので、顧客データとも繋がっています。なのでCRMに顧客データが入っていれば、どの顧客から電話がかかってきているかもわかります。顧客管理と電話の受電をつなげたサービスですね。
受託体質からメーカー体質へ
–現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
高井氏:私自身は2009年に予約マーケットというモバイルに特化した飲食店の予約代行サイトで起業しました。
札幌中心部の飲食店100店舗ほどの加盟店を開拓。5000人ほど会員登録するメディアとなりましたが、結果的にはサービスインして半年程度で資金ショートにより、事業としては失敗に終わりました。
その後は事業の借金も残ってましたし、事業立ち上げの経験を活かしてフリーランスの事業コンサルティングとして活動開始しまして、かなり多くのプロダクトの立ち上げを経験してきました。
現在所属するインターパーク社も元々、その当時のお客さんでして、徐々に関係性も深くなり、2012年に取締役としてジョインしました。2015年には会社合併のタイミングがありまして、ここで自分でも出資を行って取締役COOとしてインターパーク社へ専属的に経営参画した感じです。
–経営に参画していかがでしたか。
高井氏:リーマンショック時に『サスケ』を開発して、その後徐々に開発を請け負うというより、自分たちのプロダクトを販売していく方式に会社を変えていったのですが、受託体質からメーカー体質にビジネスモデルを変えていのは大変でしたね。
エクイティを積極的に行っているような会社ではないですし、現金の出入りを見ながらプロダクトの事業推進を行っていかなければいかなかったので、スピードとキャッシュフロー両立させないといけませんので、少し他のベンチャー企業とは毛色が違う会社かなと思います。
おかげさまで時間はかかってますが、インサイドセールスやリードナーチャリング、アウトバウンドのテレマーケティング領域のツールとして市場内で、少しポジションを確立できました。
これからは、今のコロナショックの中で、どうスピーディーにお客さんの課題を解決していけるか。私たちにしか提供できない価値をつくっていけるかが大事だと思っています。
コロナショックの中でどう価値を提供していくか
–今後の短期的な事業目標をお聞かせください。
高井氏:今のコロナショックの影響はかなり大きくて、インサイドセールスのカバー範囲はもう営業領域にまで及んでいます。ただのマーケティングの一機能におさまる話じゃなくなりました。
オンライン上でいかに受注まで完結できるか。この方法は自社のサスケプロダクトを販売していくためにも必要なところですし、みんな困っているところなので、B2Bで100万単位の商材をオンライン商談だけで売れるところまで持っていける仕組みを構築して、お客様にもノウハウを展開させて頂ければと思っています。
–では、中長期の目標はいかがでしょうか。
高井氏:コロナショックの中でしっかりと価値提供をおこなって、その後には世界基準の新しいマーケティングや営業方法を提唱していきたいと思っています。ただそれには、まだチーム力もマンパワーも足りません。
弊社にはインド人スタッフや、シンガポール人のスタッフもいます。いくつもの段階を経る必要はありますが、グローバル展開も2〜3年前から徐々に行っていて、これからタイミングを見て事業の比重をもっと上げていけたらなと思っています。
–将来、社会にとってどんな存在の会社になりたいとお考えでしょうか。
高井氏:先程も言ったように、「こうあるべきだ」とは考えていませんが、時代の変化に対応しながら、弊社でしか作れない価値をその時その先その場の求めに応じて提供できる会社でありたいとは思いますね。
–ありがとうございます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。
高井氏:オンライン主体の営業やイベントの集客チャネルが使えないマーケティング。今、リモートワークを中心に考えた働き方の変革は急務の問題です。
私たちはビジネスサイドの課題に対してツール提供とノウハウ提供でご支援致します。私たちと次世代の営業スタイル。マーケティングスタイルを構築していきましょう。
執筆=増田
校正=笠原