TAAS株式会社
大越 隆行
POSTED | 2017.09.19 Tue |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:7〜8年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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オフィスの紙が資源に!? 世界初を創る大越の想い。
日々の積み重ねで永続的なCSRを実現するTopics
TAAS株式会社 CEO 大越 隆行氏のONLY STORY
漠然としていた起業への夢が、社会に出ることでより明確に。
私は現在、TAAS株式会社という会社を自分で立ち上げ、経営しています。なぜ私が経営者としての道を歩むこととなったのか、その経緯からお話します。
実は私、学生時代の頃から将来は会社を経営したいと考えていました。
だからこそ、将来自分で会社を立ち上げる上で必要な要素って何だろう?と思いました。その結果、就職先も大企業は一切考えずベンチャーしか見ていませんでした。理由は明確で、ベンチャーであれば組織が細分化されていないからこそ、1人で何役もこなせるようなマルチプレイヤーが必要不可欠だったから。そういう部分は、将来起業した時に、必ず活かせるなと思い、ベンチャー企業を選びました。
入社後は、営業はもちろん、部下のマネージメントやら、とにかくいろんな経験をさせてもらいましたね。新卒1期生で入った最初の代だったということもあり、自分自身も特別な意気込みがありました。「ここで決められたものに対してどのように達成するか?やりきれるか?」これを自問自答しながら、課題解決能力を含め基礎的な部分を3年半学ばせていただきました。
その後、25歳でAmazonに転職し出店事業者さんの開拓やフォローをする営業で1年経験を積みました。入社半年でトップセールスを取り、26歳の時に世界最年少事業責任者に就任しました。今はわかりませんが(笑)
Amazonで学んだことは本当に多かったです。世界最高レベルのものの考え方やアプローチする視点、見方、細部までこだわり続ける姿勢。これは今でも問題解決の根底として自分自身、活きている部分ですね。
ただ、最終的な目標は起業をすることだったので、入社当時から5年間で一度Amazonを離れることは決めていました。ですが、5年経って自分自身を振り返ると「自分自身の勘が鈍っているな」とどこか感じたんです。「もう一度ベンチャーに身を置いて日々鍛錬して1から修行をしないと」って。だったら起業前に1度、上場直前のベンチャーで成長する過程を経験しながら、自分でも血肉にし糧にできたらなと考え、ランサーズに勤めることを決めました。入ってすぐに、ランサーズで初めてのグローバル展開を見据えた戦略を実現させるべく、海外法人の役員に就任し、パートナーの代表と海外法人設立から、何から何まで一心不乱に仕事させてもらったのちに、現在のe-Podの発想を得たので、これを推し進めていこうと決意し、ランサーズを卒業しました。
学生時代はただ「起業したい」と漠然とした想いだったのですが、社会人経験を積むにつれて「得たものを活かして世の中に影響を与え続けたい」って強く想うようになりました。
エコサイクルを可視化し、永続的な企業の社会貢献を構築。
現在、TAAS株式会社は「e-Pod」と呼ばれる事業を主に行っています。具体的に言うと、オフィスの廃棄書類や不要なプリント用紙、シュレッダーにかかってしまう紙などを回収し、資源化する「世界初のCSRに特化した社会貢献サービス」です。
一言で言えば、「CSRに特化した社会貢献プラットフォーム」です。
単に回収業者に依頼して処理してもらう、だけでなくe-Podは、ワンストップで「回収・処理・資源化・還元」までを行い、かつWebサービスとして可視化するというところが世界初なんです。企業が参加し、体験してもらい、その結果として資源に変えたものが還元されてくる。これが僕がいつも言っている「参加体験還元型」の事業モデルそのものです。
企業であれば個人であれ、「誰かに任せっきり」でダメだと感じています。自ら参加しなければ意味がないんです。だからe-Podでは、企業の皆さんにも参加していただき、自社の体験を通じて、e-Podでご一緒に取り組んでもらえたらなと考えています。
皆さんは、オフィスで日々使って不要になったプリント用紙や、廃棄処理って、みなさんどうされていますか?
これは発想の原点だったのですが、私自身、自宅のマンションの郵便ポストにチラシを放置するタイプでした。大体の人も、不要なチラシは放置するか捨てると思ったんです。これってもしかしたらすごくもったいないのかもなって。だとしたら、チラシを資源化にして社会貢献をしようと考えつきました。現在のe-Podは法人版から始めることを検討しているのですが、もともとは個人に対してやりたいという想いがあったんです。(だからメインキャッチに「チラシを」という文言があるんです)
流れは簡単です。まずスターターキットが導入企業に届き、e-Podを組み立てます。その上で、オフィスなどでシュレッダーにかける前のプリント用紙や廃棄書類、DMやチラシ類、新聞などの古紙を入れて送っていただきます。これが提携している処理工場に運ばれる。そこで送っていただいた古紙などが日々業務で使用するコピー用紙やメモ帳、来客用のコースターなど、使えるオフィス用品や備品へと再生され、企業に還元されます。
基本的な動作は全てWebサービス化されているので、気軽に導入・操作・参加できるし、最終的に備品としてオフィスへ還元されてくるので、継続してご利用いただけると考えています。
e-Podを取り入れるメリットは大きく6つ。
1つ目:日常的にCSRに繋がる活動ができること
2つ目:古紙などが備品として還元されること
2つ目:古紙などが備品として還元されること
3つ目:経費削減に繋がりエコ。(資源になって戻ってくる)
4つ目:自社のブランディングにつなげる
5つ目:教育現場にとっても、資源の大切さを学ぶ機会
6つ目:大量のチラシが出るマンションなどの管理組合
更に、このe-Podを導入すると年1回売上の一部を慈善団体に寄付できるシステムも備わっています。そのため、身近なこところから永続的にCSRや社会貢献に携わることも可能です。
地道な活動をしていく中で、現在までに取材・転載など含め、約60のメディア媒体で取り上げていただいています。今回のインタビューを通して、更に多くの人に認知していただけるようになルことを願っています。
ぜひ、ありそうでなかったサービスを皆さんのオフィスでもご検討いただけたら嬉しいですね。
e-Podをプラットフォームに!愚直にチャレンジし続ければ夢は叶う。
これからの展望として考えているのは、2018年10月までにe-Pod導入社数200社の達成。e-Podの世界観に賛同してもらえる企業を大幅に増やしてきたいと思っています。
10年後には、10万社に導入してもらえるような事業にしたいですね。
同時に、法人版を確立させたのちは個人にも普及を広げ、e-Podを1つの社会貢献プラットフォームとして成長させたいですね。早々に(笑)。
また、TAAS株式会社は「全ての人に気づきを、そしてきっかけを」これをビジョンに持っている会社です。そして「Make history. Innovate in our own hands.(自分たちの手で歴史を、革新を起こしていこう)」をミッションとしています。ですから、私たちが行う活動によって何か気づきやきっかけを与えられる。世の中に影響力を持てるレベルにまで上げていきたいです。
自分自身、施設で幼少期を過ごした経験もあったせいか、横道を逸れしまう子に対して世間一般の方々は「家庭環境が悪い」で済んでしまう。でも僕みたいに施設出身の人間でも「自分の目標に向かって愚直にやり続ければいつかそれが叶う」ことを知ってほしいんですよね。次世代の子たちが自分の夢や目標を持って、それに向かっていけるように、まずは私自身で証明していこうと思います。