株式会社昇永
河田 昇永
POSTED | 2020.09.07 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:その他 創立:5〜6年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
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愛する家族のために「住まいの終活」
生前整理・遺品整理から住まいのお困りごとまで解決Topics
今回のインタビューは、生前整理・遺品整理をメインにおこなう株式会社昇永の河田氏にお話を伺います。「父親の突然の他界で遺品整理がとても大変でした」と語る河田氏に、生前対策の重要性を教えていただきました。
株式会社昇永 社長 河田 昇永氏のONLY STORY
【経歴】
1982年、東京都大田区出身。16歳から実家(医療・産業廃棄物収集運搬業)で働き始める。父が他界したことにより会社を閉め、ヤマト運輸にてセールスドライバーを努める。その後、紆余曲折しつつも独立開業。現在、郵政グループと協業し生前対策についてのセミナー活動をしている「一般社団法人家族想い」の理事を努め、又、パナソニックホームズや介護施設にてセミナー活動・個別相談会をしている「一般社団法人ぬくもりーに」にも所属している。
難しい生前整理・遺品整理を代行
–まずは、株式会社昇永の事業内容をお聞かせください。
河田氏:弊社は、生前整理・遺品整理に伴う残置物撤去をメインにサービスを提供しています。
たとえば80代、90代の方が介護施設に入居される際、そのご家族も高齢の方が多いため「自分たちで自宅を整理するのは難しいから」と生前整理のご依頼をいただくケースがあります。
また、お亡くなりになった方のご遺族が遠方で片付けに行くことができない、又は、毎日仕事で片付ける時間がないため、「遺品整理をしてほしい」というケースもありますね。
–生前整理や遺品整理を自分たちでやろうとすると時間はどれくらいかかるものなのでしょうか。
河田氏:やはり想い出のあるモノを捨てようかどうしようかと考えながらやっていくと半年から1年ぐらいかかることもあり、結局ご自宅の一部分しか整理できずに弊社に依頼をしていただくケースが多いですね。
一方、私たちに依頼をした場合は、物量にもよりますがだいたいの現場が1~2日で終わらせることができます。最初に「想い出の品は残してほしい」とかご希望をおっしゃっていただくことも可能です。
–ご家族から頼まれるケースが多いのでしょうか。
河田氏:そうですね。生前整理も遺品整理も、ご家族による生前対策が非常に重要です。というのも、たとえば遺品整理の場合、相続人全員の同意がなければ勝手に処分することはできないのです。
よくあるケースとして、お亡くなりになった方が賃貸住宅にお住まいだった場合、「賃料が発生してしまうので早く片づけたい」という相続人もいれば、「想い入れがあるからこのままにしておきたい」と意見が割れてしまうこともあり、生前にしっかりと遺言書を残しておけば良かったという事例が少なくありません。
弊社では、生前対策について専門の弁護士や司法書士、税理士とも連携しておりますので、専門家をお繋ぎする事も可能です。
–他にも同業他社と比べて、差別化できるポイントや強みはありますか。
河田氏:生前整理・遺品整理だけでなく、住まいに関するお困りごとを一貫して弊社の窓口で対応できるのが強みですね。
たとえば生前整理や遺品整理をさせていただいた後、一軒家をお持ちの方は更地にして売却するケースが多いのですが、弊社は解体工事にも対応しています。また不動産を有効活用するためのリフォームやリノベーションもお受けしております。
–実際にお客様からの喜びの声があれば教えてください。
河田氏:生前整理や遺品整理後の住まいのお悩みに関して、ご自身で業者を探す手間がかかることなく、弊社の窓口1つで解体工事・リフォーム・建設・不動産売買などをすべて解決できることは、すごく喜んでいただけますね。
父の遺品整理で痛感した、生前対策の大切さ
–起業された経緯を教えてください。
河田氏:私がこの事業を始めたのは、父の遺品整理で大変な想いをしたからでした。実家は自営業で医療産業収集運搬業をしており、病院の注射器など普通には捨てられないゴミを回収して専門の処理場に運ぶ仕事をしていました。
私は中学校を卒業してすぐに実家で働いていましたが、私が22歳のときに父が脳の病気で突然亡くなってしまって、倉庫に残った廃棄物と実家の遺品整理で非常に大変な想いをしたんです。
結局、私の母と姉の3人で半年かけて遺品整理を終わらせて、会社も閉めました。父が元気なうちにコミュニケーションを取って生前対策をしっかりとしていたら、対応できることはもっとあったと思います。
この経験から、同じように困っている方のお力になりたいと思ったのが起業のきっかけです。
–事業を立ち上げる前に、運送会社で働いていらっしゃいますね。
河田氏:はい。独立願望はありましたが、社会経験を積むためにヤマト運輸で約7年間勤めました。ヤマト運輸を選んだ理由は、体力とコミュニケーション能力を身につけるためです。
もともと話すのが苦手だったのですが、地域の方や高齢者の方など、配達中に色々な方とコミュニケーションを取るようになって自分自身すごく変わりましたね。とても良い経験だったと思います。
–現在の仕事に、コミュニケーション能力が役立っていらっしゃるんですね。
河田氏:そうですね。この仕事はお客様のプライベートな空間に入る仕事なので、コミュニケーションが取れないと信用されません。信頼して依頼をしていただけるからには喜んでいただきたいと思っています。
弊社は紹介や口コミだけで広がってきました。信用は築き上げるのはすごく大変ですが、1回のしくじりで簡単に崩れてしまうものです。だからこそ、お客様との信頼関係はとても大事にしていますね。
全国で困っているご家族の力になるために
–今後の目標を教えてください。
河田氏:現在対応している東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県エリアだけでなく、ゆくゆくは全国に加盟店を増やし、全国でも対応できる形にしていきたいと思っています。
というのも、お客様が弊社サービスを一度でもご利用して頂いた場合に、「地方にある実家の遺品整理をお願いしたい」という相談が少なくないのです。
地方の案件については、現在全国の協力会社さんと連携して対応していますが、ゆくゆくは北海道から九州、沖縄まで支店をつくり、困っている方たちの力になれればと思っています。そのためにも、まずは3年以内に関西で支店を出すのが目標ですね。
–社会にどういった影響を与えられる企業になりたいとお考えですか。
河田氏:生前整理や遺品整理で処分されるモノのなかにはまだ利用できる雑貨や家具がとても多く、日本にお住まいの方には不用なものでも海外では必要とされている方もたくさんいます。
全国で生前整理や遺品整理で集まったモノを、海外に届ける活動もしていきたいと思っています。
–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
河田氏:残される家族に大変な思いをさせないために、いかに生前に準備をしておくか、ご家族とコミュニケーションを取っておくかが非常に大切です。とくに経営者の方々は、抱えていらっしゃる問題がたくさんあると思います。
お見積りはもちろん無料です!生前整理・遺品整理でお困りの方だけでなく、お住まいに関するお悩みがある方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
執筆=山田
校正=米山